医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

今の子どもたちがひ弱な件

昨今、熱中症の危険性が一大ムーブメントを巻き起こしている。この時期になると、検索キーワードランキングでは常に上位を占め、テレビではほぼ数時間おきにどこかの局で熱中症にまつわるニュースや予防策などの情報が流されている。


過保護すぎやしないか

熱中症?なにそれ美味しいの

率直な私の意見である。


私がクソガキだったころ、全校集会のときに貧血で倒れるやつはいたけれど、まるで伝染病のように暑さが原因で次々と何人も倒れるようなことはなかった。ニュースや新聞でも取り上げられることもなかった。


たまーに市の広報や、学校放送で『日射病』の注意喚起があったくらいである。


『今と昔は違うのだガー!』

『昨今の温暖化による異常気象だガー!』


確かに少しはその影響もあるのだろう。

ガイドラインが昔と違うのも理解はできる。

情報の可視化も大きな要因だとは思う。


でもさ、エアコンがぜいたく品だった時代は毎日が『ガマン大会』だったのだ。テレビのコメンテーター諸君は経験してきたはずだ。そして今があるのだろう?そのコメントはテレビ的なやつで、本当は『こいつら弱くね?』とか思ってんだろ?

そもそも人間の体はだいたいみんな同じはずなのだ。私も学生時代は部活で日々極限状態まで体を追い込んだりはしていたが、倒れたことなんか一度もないわ。部活が終わればその疲労感さえ心地よかった。

何も昔の人間が異常体質だったわけではない。これはもう、過保護による『現代病』なんじゃないか?今度医師に聞いてみよう。


学生(昭和)時代の部活にしても、スポーツ系の部活を選ぼうものなら、『減量中のボクサー』のようなハードすぎる水分補給制限があり、水を飲んだことがバレようものなら、恐ろしい何かの『連帯責任』が待っていた


今はなに?スポーツドリンクを何時間かおきに飲ませて、木陰で休憩?



それ部活じゃなくて、お遊び同好会ですよ



今は夏も冬も快適な温度で生活ができるようにはなっているけれど、生まれた時からその徹底した温度管理下で育った子どもたちは『デリケートな何かの高級野菜』のように思えて仕方がない。


私を含め、あの頃を生きた人間が思うに、、

確かに辛かったが、それでも好きでやっていたし、無駄になったものは何ひとつない。


極限状態だからこそ新記録も出るし、目指す高みも見えてくるのだ。アスリートと呼ばれる者は誰もが経験していることなのだ。


甲子園を目指す球児たちや、スポーツが好きで好きでたまらない子どもたちは、きっと熱中症の過保護システムを鬱陶しいと思ってるはずだ。水や適度な塩分の摂取は監督者が一声かけて注意喚起をすれば十分なのである。それでも倒れるやつは自己管理能力の問題なのだ。


保護者も学校の責任を問う前に、お前たちにもできることはあるのだ。

頑張って部活をする子どものために、塩分多めの弁当を作ったり、小瓶に塩を入れて持たせたり。お前たちの味覚で食事を作るのではない。スポーツにひた向きな子どもの味覚を思って作れ。彼らは多少の塩分など必ず消費して帰ってくるのだ。

暑さへの耐性を持たせるために家でのエアコンもなるべくガマンさせ、エアコンがなくても涼しく過ごせるため、一緒に知恵を絞るのもいいものではないか。それで水分を摂る習慣も付けば一石二鳥だしね。


正論や慣例からは得られるものが少ない時もあるのだ。

細かいガイドラインでがっちり守られた現代の子どもたちは幸せなのか不幸なのか。何が正解かは私には分からないけれど、少なくとも自分の限界を越えたその先を知らずに育つ子どもたちはちょっと可哀想かな。



田舎の小学生は、時折神社の手水舎で水を飲んだり、水をかぶったりして今日も元気に虫取り網をもって走り回っている。



真っ黒な肌での新学期をあと何年か繰り返しながら、子どもたちはたくましく育つのだ。