るいブロ

つつがない毎日の落とし穴

ソツなく終わった蠍火合同練習

土曜日の話だ。例の医師会オケでピアノ協奏曲「蠍火」の合同練習をしてきた。私はピアノ担当なので、当たり前だが合同練習では休む暇もない。


「◯小節目のピアノから


アホの一つ覚えみたいに指揮者はほぼ毎回このフレーズを使う。


なんでやねん。


とりあえず合同練習について書くことと言えばそれくらいだ。なぜか?それは私が確実に腕を上げたからだ。苦手とするテクニックを基礎から練習し、あらゆるテンポと強弱に対応できるよう気が狂うほど弾きまくってきたからだ。

蠍火YouTubeの譜面付き動画で聞いたことがある方なら、あのキ◯ガイのような譜面もご存知だろう。万全の態勢で挑んだこの合同練習のピアノパートには、もはやケチのつけようがないのだw

まあ蠍火をやることになったきっかけは過去のエントリーを読んでくれ。


しかしだな…


「なんだできるじゃん」と思われたのか、例のバカ指揮者がやたら小難しいアレンジを要求してくる。一応その場で対応できるものであったが、これを広いホールで演奏したら反響音に消されちゃうんじゃねえの?とか、素人も聴きにくるんだよ?ソロじゃないとこにこんな細かいアレンジいる?などと演奏について数々の不満と不安が生まれた。

複雑にするだけなら出来ないことはないけれど、コイツ観衆目線考えてんのかな。演奏は観衆のためにするもんって大前提わかってんのかな。賢いとされる医師も演奏のプロではないのでその辺は雑なんだな。

まあいいや。ホールでのリハのとき勝手に調整してやろう。本番では演奏したもん勝ちなのだ(私の悪い癖w)バイトですけどね。


そして練習は白熱し、気づいたら10時を過ぎてたという訳なのだ。前回は指を痛めたけれど、今回は練習の賜物なのか、さほど指を痛めず合同練習後も指先に違和感が残ることも固まることもなかった。まあこの集団の中には皮膚科医・整形外科医・理学療法士の一人くらいは居るだろう。バイトと言えど万が一指を痛めたらその辺の福利厚生を要求してもバチはあたるまい。


練習は割とスムーズにいけたのだが、その合同練習には見学者として私の主治医がきていた。なんで?


バカ指揮者「15分休憩ー」


やっと休憩かよ。私は他のパートと違って出ずっぱりなんだよ。弾きっぱなしなんだよ。疲れるんだよ。いちいちミスタッチくらいでこっち見るなよ。少しは考えろ。などとブツブツ言ってたら、

主「おい」

私「え?なんで居んの?」

そこには私の主治医がいた。ちなみに私はリスペクトを込めて主治医とはタメ口で話をする。

そして余談だが私の主治医はちょっとだけ星野源に似ている。170センチに全然届いてなさげなとこまで似ている。

主「びっくりした?飲めよ」

結構汗をかいてるコーラを渡される。ぬるいんじゃねえの?

私「ありがとう。ぬるいんじゃねえの?ゼロがよかったけど。主治医なら察しろよw」

まんま思ったことを伝える。

主「やかましいわ。てゆーかまじウケる」この人は医師ではあるがわりとクズなのでこういう言い回しをたまにする。医学部時代は吉宗と北斗が大層好きだったそうだ。

私「ピアノ?」

主「おお。知らんかった。なんで言わん」

私「別に理由はないけど。なんで居るん?誰情報?守秘義務とかおもんないから」


私はまだかろうじて冷たいコーラを飲みながら譜面に追加アレンジを記入していく。


主「まじでびっくりしたわ。最初聞いたときは同姓同名の別人と思ってた。◯◯とピアノって全然繋がらんかったし」

そりゃそうでしょ。てか我が家に置いてある電子ピアノ見りゃわかるやん。何回ウチに来てんだよ。


主治医は私のピアノ遍歴に興味があるようで色々聞いてきた。


私「なんの診察?カルテに書くなよ」

主「時間外か電話再診な」

私「電話再診は先生のとこでは算定不可です」


ピアノを始めた年齢やブランク、進学時の出来事なんかをざっくり伝える。電子ピアノの値段もやや食い気味に聞いてきた。


私「ピアノ始めるん?」

主「いや、俺じゃなくてチビな」


主治医には子供が3人いる。1番下の子はもうすぐ3歳になるという。


主治医は私に、鳥肌たった。初めての感覚だった。普通にカッコいいって思った。今日見てウチのチビにもやらせたいって思った。

前のめりにそうまくしたてる。


褒めすぎやろ


そうか。別にいいんじゃないの?続くかどうかは別としてね。でも医者の子供がピアノっていかにもだね。



とりあえず今回の合同練習は主治医登場のサプライズ(嬉しくはないが)以外はソツなく終了した。



このオーバーした1時間は残業扱いになるのかな。してくれなきゃ困るんですけど。