私は喫煙者だ。
しかしいつでもやめれる自信がある。そもそも私はタバコに依存していない。家の中では犬がいるため絶対吸わない。気候のいい4月・5月、10月・11月辺りにたまに庭でビールとともに一服をしたりはする。そして車の中でも吸わない。臭くなるから。
じゃあいつ吸うねん!
んーいつ吸ってるかな?というくらい私はタバコに依存してないのだ。職場は基本的に敷地内全面禁煙なのでタバコは持ち歩かない。通勤中も車なので吸わない。出先でもそもそもタバコを持ち歩く習慣がないので吸わない。その場しのぎに買ってまで吸おうと思わない。新しいのを買っても消費する自信がない。私はタバコ1箱20本を2〜3ヶ月かけて消費するタイプなのだ。
しかし、吸えば普通に「これぞ至福の一服」みたいな感覚にはなる。なんなんだろうね。自分でもよくわからない。
海外旅行で1カートンとか買ったことがあるのだが、消費するのに大層時間がかかった。数年かかったんじゃないかな?
それほどタバコというものは私にとって軽い存在なのだ。
ちょっと前の出来事なのだが。
私はたまにだが仕事でとあるビジネススクールに行く。臨時講師(バイト)のときもあるし、普通に事務的なことをするときもある。そこはいわゆる職業訓練校と呼ばれるところで、だいたい2〜3ヶ月のカリキュラムで資格を取って修了(とらなくても修了はできる)というハローワーク連携の「大人の事情」臭ただようスクールである。
いろいろな支援制度や科目があり、ハローワーク経由で毎月のように新しい訓練生がやってくる。年齢や事情も様々だ。基本的に「真面目に訓練を受けに来ているものは少数派」である。田舎なのでDQN比率も高いし、支援金目当ての世の中舐めたニートや貧困層世帯の主婦・シングルマザーも多い。
私はそのスクールで修了した訓練生と求職者のため、資料を届けたりその他雑用で出向くことが月に1〜2度あるのだ。私の職場の人間はなぜかこの仕事を嫌う。なので私は自ら志願してこの仕事をもらったのだ。
そしてある日のことである。いつものように私は雑用のためそのスクールに出向いた。担当者である講師のTさんが職員室に居なかったので私は喫煙所に向かった。そうしたら案の定Tさんは喫煙所にいた。喫煙所には喫煙者であるTさんと数人の訓練生がいた。その訓練生は、「若干ステータスと性格に問題がありそうな女性」たちだった。簡単に言えば私が嫌いなタイプの女性たちだ。
その女性たちは「吸ってる絵面がけっこうアレ」な「IQOS」をほぼ全員吸っていた。
私はIQOSがなんか嫌いだ。健康に気遣ってるならいっそタバコなんかやめればいいのに。別に経済的でもないし、むしろコストは高くつくんじゃねえの?タバコの葉も使ってるしタバコ税も取られてる。結局タバコじゃねえか。そこまでして口唇欲を満足させたいのかねえ。私にはわからない。
そして、Tさんが一服し終えるのを待っていた時、IQOS女子たちがTさんに向かって、
IQOS女子(以下I)「Tさん、煙こっちくるーやめてー臭くなるー」
と言い放った。私は即座に反応してしまい、口を開こうとしたのだが、Tさんに制されてしまった。目で(やめてやめて揉め事やめて)と言ってるようだった。
I「もー臭い移るやーん」
T「ごめんごめんw」
何が起こってるのだ?
ここは喫煙所だ。このバカ女どもは何を言ってるのだろう。言わんとしてることがわかるだろうか?喫煙所に勝手にやって来て勝手にIQOSを吸ってる人間が葉タバコを吸ってる人間に向かって臭いつくからやめろと?
おかしくないか?
私「Tさん1本ちょーだい」
T「え?◯◯さんって吸うの?」
私は久々のタバコに火をつけ思いっきり煙を吐き出しながら
私「ここは喫煙所。わかる?タバコを吸う人が来るとこ。IQOS専用スペースじゃないから。煙がイヤならアンタたちが遠慮するかそんなもんやめて完全に禁煙したら?」
(Tさんごめん…)
全てのIQOSユーザーがそうじゃないとは思うが、一部のIQOSユーザーたちは
「macを持ち込み、長時間ソファ席でコーヒー1杯をチビチビ飲みながら当たり前のように何かをしているすんげえ迷惑な意識高い系」
みたいだ。
なんのためのIQOSなのだ?
Tさんは職員室で苦笑いしながら「◯◯さん言うと思った。俺明日から休憩ずらそw」などと言っていた
そんな出来事があり、もんもんしながら職場に帰ってきた。
同僚A「◯◯さんくっさ!」
……そのくらい私はタバコに依存していないのだ。