るいブロ

つつがない毎日の落とし穴

バイト探しはインディード♪

ひどいCMだ。


あ、CMの批判ではない。斎藤工の批判でもない。


大工のイメージw

やっぱそれできましたか


多少デフォルメされた感はあるが、大工になるまでのいろいろな経緯もなんとなーく分かる見事なCMだよ。

その職業を選ぶ人がどんな人なのかは分かった。大工さんを蔑視しているわけではない。しかし大衆のイメージはやっぱりCMどおりなのだろう。


さて、そのバイトの話。


私の所属は一応専門部署なのでバイトはいないのだが、他部署には顔も名前も覚えきれないくらいのバイトがおり、広い意味では職場でバイトと接する機会も多い。正確にはバイトといってもウチに入っている業者さんのバイトということになる。


バイトたちはおそらく私のことは知っている。例のやつね

誰か悪意をもって私の変な噂を流しているとしか思えない。


その山ほどいるバイトの中で私が唯一顔も名前も知っているバイトがいる。Sくんという先天性の障がいを持つ20歳の男の子だ。詳しく書くと特定されかねないので詳細は省かせてもらう。


彼とはしゃべったことがない。私の「職場で気になる人ランキング」のトップ3に入る彼とはいつかしゃべってみたいのだが、私と絡むことによるいろんな弊害が怖くてなかなか実行に移せない。おそらくSくんも私のことを良くも悪くも知ってるはずだ。


なぜそんなにSくんが気になるかというと。


Sくんの担当業務はおおまかにいうと清掃業務だ。いろいろな部署をまわり、ゴミの回収・分別や掃除機をかけたりしている。障がい者枠か支援関係の採用なので持ち場はほぼ決まっているのだろう。私が勤務するフロアがSくんの持ち場のようだ。毎日のように見るし。まあこのフロアだけではないだろうけれど。

彼らは数人のチームで作業を進めていくのだが、中にはびっくりするくらい雑なヤツもいる。身体的に不自由があるわけではないので雑なヤツはおそらく性格が出ているのだろう。各部署で作業をしているバイトの中にはダルそうにやってるヤツもけっこう見かける。

私は課長に外部業者との交流を禁止されている。何かクレームがあるときは同僚Aを通じて言ってもらうか課長に報告するよう義務付けられている。ひどい扱いだ。


Sくんがいつものように私のデスクのゴミを集めていった。私の職場の個人のゴミ箱は基本的に分別はいらない。彼らがしてくれるのだ。そうはいっても私の課ではペットボトルや缶などは雑だけれど分別している。ゴミ箱に入れずに横に置いておく程度なのだが。

このときはまだSくんのことは知らなかったし興味もなかった。


ん?


同僚AがなにやらSくんとしゃべっている。Aは一見シュッとしてて明るくて人懐っこく見えるのだが、実は結構な人見知りだったりする。私はAの指導教官だったのでそれはよく知っている。最初のころは手こずったもんだ。世間知らずで人見知り、口の利き方もしらないバカだったのだ。良いところは素直さくらいだったような気がする。バカは今でも健在だ。

昔私が「文句があるならまず土俵に上がってこい」と言ったことがあるのだが、本当に素直に土俵に上がってきて私に文句を言うようになった。私はそれがとても嬉しかったことを覚えている。

各部署からはAの同期たちの中において「Aは使える人材」としてよく名前が挙がる。

普通に考えて「わたしのおかげだろ」となるところなのだが、

「◯◯が教えたから」ではなく、「◯◯に指導されたのに…良い子に育ったわ」などと非常に失礼な噂がまことしやかに流れている。気分悪いわ。

そのバカで人見知りのAが何やらSくんと楽しそうにしゃべっていたのだ。素直に気になった。


私「A」

A「はい?」

私「お前めずらしいな。あの子と仲よかったっけ?」

A「Sくん?仲いいってゆーか、俺ね前に会議資料作成途中のデータ入ったフラッシュメモリを間違って捨てたんすよw」

初耳だ。何をしてるのだコイツは。

「いやー慌てた慌てたw。で、Sくんに聞いたらゴミ庫から俺のゴミ探し出してきてくれたんですよねー。会ったらしゃべるようになったのはそれからかなー」


……私の職場は結構な規模である。ゴミと言ってもオフィス部分だけで相当な量になると思う。私が引っかかったのは「SくんがなんでAのゴミを特定できたか」だ。Aすらフラッシュメモリ以外は何を捨てたかなんて覚えてないだろう。


Sくんに直接確認したわけではなく、Aから聞いた話になるが、Sくんはなんとなくフロアのゴミの特徴?みたいなのが分かるらしい。まずそれで私たちのフロアのゴミをゴミ庫の大量のゴミから洗い出して、そこからAのゴミの特徴をもつゴミを特定したのだそうだ。3時間ほどかかったらしいが。


プロだ。普通にそう思った。自分の仕事を全うしている。天才かも知れない。Aとすげ替えたい。

Aに聞くとSくんにまつわるエピソードがいくつか聞けた。どれも素晴らしい天才っぷりだった。Sくんが担当しているフロアの職員のデスクは名前と一緒にすべて覚えているそうだ。素晴らしい。


こういう人こそ障がいがあろうがなかろうが適材適所に配置して活躍してもらうべきなのだ。


私は今Sくんの引き抜きに向けて動き出している。