るいブロ

つつがない毎日の落とし穴

大都技研のスロットに使われている楽曲たちが異常にカッコ良過ぎる件

タイトルを見てビビっとくる人は相当な奇人変人だ。

大都技研というパチンコ・パチスロメーカーがリリースしたパチスロ押忍!番長シリーズの使用楽曲を始めとする「大都のパチスロ曲」がカッコ良過ぎる件を、クラシックを長年やっていた立場から検証してみよう。

まず実機で使われているビッグボーナス中の楽曲を聴くには、当然のことながらビッグボーナスを引けないことには始まらない。初代の押忍!番長はビッグボーナスとレギュラーボーナスのみのストック機であったためこの件からは除外する。

このビッグボーナス中の楽曲を聴くにはかなりの強運が必要となる。

押忍!番長2からARTがメインのゲーム性となり、純粋なビッグボーナス(◯枚の払い出しで終了的な)はプレミアボーナス扱いとなった。確率で言うと16384分の1だ。まあ滅多に引けない。フリーズを伴う純粋なビッグボーナスフラグは32768分の1、同時成立役の強弁当箱も同じく32768分の1であり、合成確率が16384分の1となる。余談だがビッグボーナスにはもちろん特典があり、頂ラッシュ+天国モードスタートとなる。押忍!番長2でのビッグボーナスとは大爆発のトリガーとなる激アツ役なのである。

押忍!番長2ではそのビッグボーナスに「エンブレム」という曲が使用されている。大都技研では一部の機種(忍魂の野沢雅子など)を除いて声を当てている声優を始め、ボーカル、アレンジ、作詞・作曲者はすべて非公表とされているのだが、噂によるとすべて大都技研の楽曲部門の製作らしい。たかだかパチスロの使用楽曲にしては作り込み過ぎだろう。

このエンブレムという楽曲を始め、押忍!番長のビッグボーナス中の楽曲はアニソンのようなボーカルとメタルっぽいアレンジ(アニメタル系)の線を貫いている。初代押忍!番長の轟ビッグの線といったほうがわかりやすいかな。同じく大都のパチスロ政宗もその流れに沿っていた。

そしてその流れは、メロディーライン・ベースライン、アレンジ、ボーカルに至るまで後継機の押忍!番長2、サラリーマン番長(ATによる擬似ビッグとなったが)に受け継がれている。

押忍!番長、轟けDREAM
押忍!番長2、エンブレム
サラリーマン番長、プレジデント(超番長BB)
政宗ビッグ、ヒカリノムコウ

無駄にカッコ良過ぎる楽曲ばかりだ。それぞれの楽曲は担当声優さんが歌っているのか、専属の歌手が歌っているのかいかんせん非公表なので分からない。声優のタマゴを引き抜いてきて自社の社員にしたかも知れないし。安定した仕事としてね。名前が出ないのはそーゆー可能性もあるってことだろ?

私はエンブレムの、前奏部分と
「あるべき場所は決まっている。漢なら頂を目指して駆け抜けろ」という部分の歌詞とコード、ベースラインがとても好きだ。
同じくプレジデントでは、前奏部分ももちろんだが、
「嫌いでいいどんなときも、もう一度愛せ自分を。生きている時代に逆らってでも心を強く」の部分は歌詞もアレンジも鳥肌が立つほどだ。
大都技研に属する楽曲の一部歌詞を引用しています)

アレンジ面ではもうちょっと音に厚みと高音部分(シンバルとか)を重ねたほうが打ち込みっぽくなくて良かったかも。

大都技研の楽曲は他にも名曲や耳に残って仕方がないものがいっぱいある。

プレミア演出でもそうなのだが、遊びごころを持った人が、ギリギリのラインで製作しているのだろう。
とある機種にはあの国民的アニメの主人公がオマージュされたプレミア演出がある。思わず「どこからパクってんだよ!クレアさんとか!関係ねえだろ!」と言いたくなるのだが、非常に笑える作りになっているため、それをパクったセンスの良さに脱帽してしまうのである。機種自体のコンセプトがしっかりしているからその遊びごころが生きてくるのだ。
昔は3流メーカーのレッテルをはられていた大都だが、今はゲーム性や楽曲の完成度の高さに大都らしさが溢れていて、押しも押されぬ一流メーカーに成長した。頑なに「らしさ」を貫いた結果だ。

YouTubeの大都ミュージックではあらゆる使用楽曲が聴けるので、ぜひ聴いてみてほしい。

余談だが、私は番長シリーズに出てくるヒロイン、青山操のdistanceもすごく好きだ。特にバラードバージョンのアレンジは最高だ。押忍!サラリーマン番長のこれまたプレミアボーナス「操エンディング」で流れる。ちょっとやそっとじゃ聞けないやつだ。サラリーマン番長での操の登場はこれだけである。(プレミア演出でひょっとしたらあるかも)とっても切ないアニメーションとともに流れるこの曲は、ボーナスというよりもう映画に近い。さすが大都。泣きの要素も押さえている。
ちなみに私はちょろっとピアノがひけるので、耳コピで好き勝手にアレンジして弾いたりしている。

サラリーマン番長から登場した、鏡係長のミーモダンシングも「寝る前のループミュージック」として私を悩ませている。

クラシックの要素をふんだんに取り入れたコード進行から作り出されるメロディーラインは、激しいドラムアレンジやギターアレンジと相まって非常に高い完成度に仕上がっている。

この聴覚を刺激する楽曲を、プレミア役のビッグに持ってきたというのが大都技研のスロットユーザーを虜にする技なのだ。音楽は聞き流していても耳に残ってナンボだと私は思っている。液晶演出、ゲーム性はもちろんのこと、楽曲と一緒に流れるムービーも大都は異常なくらい完成度が高い。そりゃ人気も出るはずだ。

私は大都の楽曲には大層思い入れがある。
あることを思い出したときや、思い出したいときに流れていてほしい曲なのだ。


スロットを打つどうしようもないクズにでも、そんな思い入れのひとつやふたつあってもいいよね。


聴いて切なくなったり震えたりするのは「西野カナ」だけではないのだよ。