今日近鉄電車に乗る機会があった。
仕事のようで仕事でもなさそうな用事だ。昨夜急に決まった用事である。私が以前から興味を示し、機会があれば参加したいと熱望していることを課長は知っていたので、
課「おい、明日やるみたいだから行っとけ。研修扱いにしておく。朝イチで参加の連絡入れといてやる。」
私「まじ?ありがと。大好き。お前も候補に入れとく。」
課「やかましいわ。何の候補やねん。行かせてやるからそのかわり約束守れ。絶対車で行くな。前乗りもするな。朝から電車で行け。」
私「いや今日はもういろいろあってバカたちと飲んでるし前乗りはないわ。Aかマスターと付き合うハメになるかも知れんし」
課「は?それは好きにしろ。とにかく前乗り禁止、運転も禁止。今Aいるのか?代われ」
Aはなにやら課長としゃべっていた。
A「明日同行しますw 課長命令だから」
私「そーゆー体にしといて」
A「無理無理。アイツ酒抜けたら絶対車で前乗りするから見張っとけ!って監視役を仰せつかったw」
チッ。私が車で行きたい理由。それはパーキングエリアで串に刺されたさつま揚げなどのB級グルメを堪能したいからだ。運転するからもちろんノンアルな。Aもうまく誘導したら乗る話なのだが、Aは必ず飲む。1人でも飲む。それもやだな。どうしよう。
結局朝6時台の近鉄特急を利用して名古屋に行くことになった。
さて、朝4時半起きだ。まずAを叩き起こす。昨夜は「朝早いから絶対泊まりたい」とうAの強い希望により私はしぶしぶ宿泊を許可した。
起きた。ああやっぱり男の子なんだなあ。
犬たちも起こし庭に放して軽く運動させる。バリスタにカップをセットしてシャワーを浴びる。Aは二度寝中だった。再度叩き起こす。
やっぱり男の子だ。
ブツブツ言いながら起きてきた。隠そうともしない。なんかマヌケだわ。
そして犬たちにご飯を与え、シャワーから戻ったAと私は軽くコーヒーとクロワッサンで朝メシを済ませた。
エアコンを入れて犬たちをリビングに放しておく。老犬なので最近は必要以上に構うことを嫌うようになってきている。おとなしく寝ていてくれるだろう。ちなみに最近は帰宅したのが私だと一応迎えにきてくれるのだが一目見て「チッ、お前かよ」といわんばかりにそそくさとリビングに戻っていく。
さて私たちは駅へと急ぐ。出発まで15分足らずだ。駐車場に車をとめて窓口に向かう。うわ空いてねー。私は身障者なので移動距離が多いときは割引があるのだ。同行者のAも介助人として割引がある。
仕方なく券売機の車イスボタンを押す。駅員が券売機の間から出たきた。手帳を見せて割引処理をしてもらう。
てか言い方!なんでこんなに偉そうなの?
「ああ割引ですね。どうぞ」
「特急券は乗り場の自動特急券券売機で買ってください」だから言い方よ!
どこかの元OBを思わせる「客商売にはご法度」なしゃべり方をするのだ。近鉄ってそーゆー教育してないの?列車内の車掌も機械的なやつが多い。それが近鉄のカラーなの?
とりあえず乗り場の券売機で特急券を二枚購入する。
朝っぱらだというのに車内は名古屋へ向かうサラリーマンたちでけっこう混雑していた。なんか大変だね。
さあ寝よう。Aは駅構内のコンビニで買った朝メシの続きを楽しんでいた。
私「お前さあ名古屋でどうするの?私の用事が終わるまで待っとくの?」
A「考えてない。SKEなんかやってねーしな。名古屋なんて何もねえもんなー。LEGOランド?アレすでに終わってるらしいし」
私「一回昼メシ挟むから12時前には近く居れよ」
名古屋に着き私は一旦Aと別れた。
そして昼メシを食い用事も済ませ、帰宅のため近鉄の窓口にやってきた。
駅「◯◯まで割引乗車券と特急券2枚、◯◯円です。◯番ホームから14時◯分発。ありがとうございましたー」
だから言い方。AIロボットでも座らせておけよ。
Aはなんか土産物みたいなものを買っている。ベタに赤福もちとか酒のツマミみたいなやつとか。飲むのか…いいな。
私「ところでさお前朝◯ちとか…若えなあ。」
A「だから?問題ある?」
私「いや別に。マヌケなだけでお前がいいならそれでいい。残念ながら1ミリも興味ない。」
A「おかしなひとー」
そうか私がおかしいのか…。