字をひらく。
普段、当たり前のように使っていた言葉だったのだが、他部署との打ち合わせの場において、
「字をひらく?ひらくってナニよ?」
という予想外の突っ込みが入ったので、今日はその話をしようと思います。
あくまでその辺は素人なので、私の常識と世間一般の認識とはズレが生じるかも知れません。明確な基準もわかりませんw
字をひらく。
例を挙げたほうが分かりやすいかな。
CASE1
選挙ポスターぽく
「上西小百合」→「うえにし小百合」
「宮根誠司」→「宮根せいじ」
CASE 2
取説・パンフレットなど
「下さい」→「ください」
「為」→「ため」
「お薬」→「おくすり」
「煙草」→「たばこ」
「安い」→「やすい」
CASE 3
書類
「参ります」→「まいります」
「致します」→「いたします」
「伺います」→「うかがいます」
など漢字をひらがなに直すことを指す。ひらくってのは開くなのか、「ひらがなにする」を略して「ひらる?」→「ひらく?」から来ているのかはよく知らない。
まだひらけます。
漢字を一気にカタカナにひらくというケースもある。
CASE 1
けっこう日常的に使っているもの
(結構・物もひらいていますね)
「適当」→「テキトー」
「奴」→「ヤツ」
「甲虫・兜虫」→「カブトムシ」
字を開くのはおそらく日本独自の文化だと思います。目的は見やすくするためだったり、文字数合わせだったりいろいろです。素人なのでよく分かりませんが、私はなんとなくの感覚でひらいたり、ひらかなかったりしています。
上級編もあります。
ひらがなをカタカナにひらくのはちょっとテクニックがいると思います。
CASE 1
キャッチコピーなどのセンスが必要なもの
「まつり」→「マツリ」
「いろとりどり」→「イロトリドリ」
間違えると事故ります。
CASE 2
文章の最後をカタカナで締めちゃった失敗例
「◯◯サンにはいつもお世話になっちゃってマス。昨日は楽しかったネ。あっそうそう△チャンにも会いたいナァ〜。エッ?下心なんて全然ないヨ!」
昭和臭ただよう可哀想な文章に成り下がった感じがしませんか?
上級者向けなので、使用する際には注意が必要だ。
ではまとめてみます。
- ビジネスではひらいた文字のほうが読み手側には常識人として扱われる場合がある。
- ポスターやチラシなどでは見る側にインパクトを与える場合がある。
- 造語にはカタカナを使うことでセンスが光る場合がある。
- 失敗するとキャバ嬢に嫌われる場合がある。
これらは時と場合によってうまく使い分けることが重要です。自然と使い分けられてる方は、きっと製本されたモノを良く読み、柔軟な読解力と発想力をお持ちなのでしょう。
文書でもなんでも、
ひらきすぎもよくないし、かたけりゃいいってもんでもない。
私はそう思います。