医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

大事なのは、暖をとりながらほっこりできるかです。

またまた意識高い系ライフアドバイザーみたいになってしまいました。

タダのクズですよ。間違えないでください。今日もどうでもいい話です。

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冬支度をしていた。

 

数年前にリノベーションしてから、我が家では寒さによって暖房器具を使い分けている。

 

我が家は中二階があり、一階・二階部分が吹き抜けみたいな構造になっているため、効率のいい冷暖房を建築家と相談した結果、天井に二台のファン、集中エアコンシステム、床暖房、ガス暖炉を導入した。小さい石油ファンヒーターも数台あるが、それは人の居る場所をすぐ暖めるような使い方をしている。朝のキンキンに冷えたキッチンとか、すぐ暖を取りたいときなんかだな。

 

確かに便利で、見た目もスマートなんだけれど、なんか日本人として寂しいような気がする。日本人の冬は石油ストーブの上にシュンシュン軽い音を立ててるやかんと、畳とこたつにみかんだろ。なので、私は冬になると畳をしいて、こたつを出す。石油ストーブは犬がいるので、人の目が行き届く範囲でつける。まあ石油ストーブをつけるのは、クズな友人たちが来た時にアルミをしいてモチを焼くときくらいなのだが。

こたつで鍋というのは、我が家のマストだし、犬たちとウトウトするのにこれ以上ないくらいのパラダイス感も味わえる。本当は掘りごたつを作りたかったのだが、我が家は犬たちがいるので泣く泣く断念したのだ。

 

さて本題です。

おばあちゃんがまだ元気な頃の話。

 

当時は今のようなリノベーションをしておらず、そこそこ広い敷地内には、両親が住む家屋と、おばあちゃんが住む家屋があった。当時私はピアノをやっていて、そのピアノはおばあちゃんの家にあったので、なんだか自然におばあちゃんの家で寝泊まりや食事をしていた。両親と不仲というわけでもなく、両親は共働きだったし、おばあちゃんはなにかと孫にはやさしかったので、ほんとに普通な感じで暮らしていた。

 

おばあちゃんの家は、何回か建て直しをしていたのだが、いわゆるキッチンのような土間があり、釜などもあった。実際に使ってるところは見たことないが、幼心にもその歴史を感じるすすで汚れた釜や梁、人の動線に沿って削れた土間が好きだった。夏でもひんやりとしており、夏はそこでよく姉とアイスを食っていたものだ。

 

おばあちゃん家の冬は、定番のこたつ、石油ストーブ、それに火鉢があった。

火鉢では、アルミに包んだイモなんかがブチ込まれていて、おやつはそれらに塩やバターをつけて食ったりしていた。ストーブの上ではフグのように膨らんだモチがあり、シンプルに醤油と七味で食っていた。おでんなんかの鍋もストーブで保温されたりしていたな。

 

自室もあったのだが、私はそこにダラダラと居座るのが大好きで、食事はもちろん、勉強もそこでやっていた。

よくある昭和の日本家屋といった感じで、障子のガラス部分からは、縁側と庭が見え、ときおり外の厳しい冬が家屋内に侵入してきていた。隙間風だな。それもまたいい。

 

私は国内旅行なんかだと、基本的に和室を選ぶようにしている。もちろん当時のようなレトロ感はなく、冷暖房は現代的で快適そのものなのだが、やっぱり日本人なのだ。昔の人間なのだ。畳で大の字サイコー。

 

冬に屋内で暖をとるだけの味気ないものではなく、こたつ、囲炉裏、火鉢、焚き火。どこかほっこりできる要素が日本文化の良さじゃないかな。

 

というわけで、私は重い畳とこたつ布団セットをヒイヒイ言いながら運び、先程やっとセッティングしたのだ。

 

さて、私はこれから灯油を買いに行かなければならない。あーめんどくせえ。

 

 

余談ですが、石油ストーブのアナログな暖房器具は、電気を必要としないため、災害時や停電時の暖を取るのに最適です。5000円くらいからあるので一家に一台備えておいてはどうでしょう。