医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

25%オフで2億5千万円(税別)とか狂ってるとしか思えない。

ダヴィンチってご存知だろうか?


ダヴィンチとはとあるアメリカ企業が開発した手術支援ロボットである。タイトルにもある通りの価格設定だ。うーん高え。


すでに実用化されており、実際に日本の医療現場で使われている。導入している病院もそこそこ多くなってきた。需要が増えれば安くなりそうなものだが、実はこのダヴィンチにはまだまだ改良の余地があり価格もそれに伴ってまだまだ高騰しそうだ。ダヴィンチというネーミングはあの「レオナルドダヴィンチ」に由来する。まあそのネーミングセンスもすごいと思う。


手術費用は高いかと思いきやそんなこともなく(いや高いのは高いのだが)、手術内容によっては保険適用となる場合もあり、高額療養費制度も使えたりするので一概には言えないが、メリットとしては手術による出血も少なく、入院期間も通常の外科医が執刀した場合に比べて3分の2程度で退院も可能なため社会復帰も早い。


実はデメリットもあるのだが、それを大々的(アクセス1桁のクソブログw)に書くと訴訟大国である米国の某企業から訴えられるかも知れないからやめとくなw


というわけで私はこの手術支援ロボット「ダヴィンチ」に非常に興味がある。

あくまで支援ロボットなのでオペレーションは人間が行う。まあ仕組みはたぶんいろいろなサイトに載ってると思うからテキトーにググッてくれ。しかしオペレーションは人間が行いダヴィンチはその通りに動くのでやっぱり外科手術がヘタクソな外科医がオペレーションを行うとそれなりの結果が生まれる。

まあ現在は早期の摘出可能な前立腺ガンの手術に用いられることが多く、その手術自体はあまり複雑でもないため、社会復帰を早くしたい患者はダヴィンチ。手術後はのんびり休養したいという方は外科医が執刀する手術を選べばいいんじゃないかな?


そこで落とし穴w


病院側は症例をあげたいため、ダヴィンチを導入している病院はほぼ必ずダヴィンチによる手術を勧めてくる。病院も商売なんで稼働させて利益を上げたいわ、導入費用の元も取らないといけないわで大変だと思うよ。

外科部長に「この人ダヴィンチでいかね?」なんて言われたりした日にゃ、それはもう問いかけではなく命令だ。けっこうな縦社会である医師業界も大変なのだ。


ちなみに私の主治医はまだ若いのにその分野ではそこそこ名も知られてるので大した役職はついてないのに発言力だけはある。

大きな組織の中では異端児扱いされてるところは少し私と似ているかも知れない。

彼は大した役職もついてないので当然ながら当直勤務がある。たまに呼ばれて遊びに行ったりするが、当直の医師は普段あまり時間の取れない事務的作業にほぼ全力投球していてなんとなくヒマそうだ。たまに救命やICUからコンサルで呼ばれるがほんとにたまにだ。

当直明けの外来とかほんと辛そうだ。医療従事者は特別な労基があるのでパケホーダイのような勤務を強いられる。


なのでダヴィンチをはじめとする医療のAI化・ロボット化が進んだらちょっといいなーなんて思っている私なのである。