医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

私が今の職場に決めた理由。

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今日は蠍火の日。

 

今日は仕上がってないオケパートを重点的にするらしく、ほぼ仕上がってる私は個人練習を別室で行うように指示された。

 

医師や看護師たちが担当する楽器はアナログなので、電子ピアノと違ってモロに音が出てしまうし、激務の合間を縫って練習するためどうしても練習不足の感が否めない。

最初は個人の技術的なものは問題なさそうと思っていたのだが、パート単位で聞くと全然まとまりがない。プライドの高いヤツらのぶつかり合いといった感じだ。

お前らが合わせろよ

そんな各個人の想いが演奏から見てとれる。

 

という訳で私は別室でサボっている。今日は他のクズたちの見学を丁重にお断りしほぼ丸1日自分の時間が持てそうだ。個人練習なんてサイコーじゃないか。電子ピアノだしヘッドホンだけしてピアノの前に座っときゃ練習してる体は保てる。

クソブログの執筆はまさに今、オケの合同練習と並行してライブで行なっている。

 

そして個人練習を命令されたとき、アンコールでのピアノソロの追加曲を一緒に言い渡された。

以前のエントリーでちょろっと書いた、OSTER PROJECT の「鬼火」だ。

↓参考までにYouTubeより↓

 

Piano Etude(Demon Fire, 鬼火) by OSTER Project - YouTube

 

体力を使い果たす予定の「蠍火」後にこれをブッ込んできたバカ指揮者の冷酷な裏の顔を見せつけられた。

まあ苦手な分野じゃないからいいけど若干手は抜く。いや抜かざるを得ない状況だ。本番はアンコールまで5分程度休憩が取れる。バナナとウィダーを持ち込もう。即効性のある強壮剤系の注射を打ってもらうのも手だ。

 

それはいい。今日はそんなことを書きたいわけではない。個人練習を言い渡され、1人で別室でサボっていたら、記憶を掘り起こすような既視感が私を悩ませた。忘れないうちにスマホを手に取りこの記事を書いている。

 

私が今の職場に拾ってもらった時の記憶だ。

 

当時、相当なクズだったわたしはとある教育大を中退後、ガチでパチンコ・パチスロに興じつつ、通信教育である資格の勉強をしていた。そしてまあ誰でも取得できる資格を取りながらもクズを続けていた。その資格は私にとっての手に職というか、最後のセーフティーネット的なものだった。

 

パチスロなどが規制でつまらなくなってきたころ、その資格を元に就活をゆるーく始めた。

 

まあ資格は持っていても、基本的にはエラいほうの資格を持ってない限りは実務経験のない私が採用されるはずもない。

以前の「バイト探しはインディード♪」のエントリーで書いた通りだ。

 

そして半ば「あーもう就活なんかやめてパチンコのほうで食ってくかー。たまにピアノのバイトでもしてよお」なんて諦めかけていたころ、新聞チラシに入ってた求人で今の職場を見つけた。そこには「未経験大歓迎・優しく指導します!」的なことが書かれていたように思う。

そして早速応募。無事書類選考は通り2次面接への切符を手に入れたのだが、半ば

「パチンコで食っていくのもアリだよなー。人生一度きりなんだから後悔しないほうを選んだほうが絶対いいはずだ」

なんて考えていたため、2次面接への切符はさほど嬉しくもなかったと記憶している。

 

面接当日。私は寝坊で1時間遅刻した

 

私「本日◯時から面接予定の◯◯ですが、(たぶんのっぴきならない用事的なウソw)で、予定の時間に遅れそうです。今◯◯にいますがこのまま向かってもよろしいですか?」当時はまだまだ公衆電話だwww

 

別にそこで落とされても良かったのだが、電話に出た人事部の人は「どうぞ」と言ってくれた。じゃあ仕方ない向かうか。このままパチンコ行っても良かったのに。

 

そして遅刻した私は部屋に通されたが、チラっと見えた別室では10人ほどの面接者がいて、まさに筆記試験の最中だった。

 

私は個室みたいなトコ(今では分かるがパイプイス置き場w)に通されポツンとひとり放置されていた。

 

私が個人練習で先ほど感じた既視感はその時のことだと思う。

 

私はたっぷり1時間以上そこで待たされ、ようやく呼ばれた。あれ?筆記試験しねえの?イキナリ面接?

もうその時点で不採用臭がプンプンしている。やっぱパチンコで食っていくか。そう腹をくくってテキトーに面接に臨んだ。面接官は4〜5人。現部署のバカ課長もそこに係長補佐という役職で書記として同席していた。

 

私が聞かれたのは志望動機・大学中退理由・現在までの空白の時間などだった。まあ今でいうデフォルトな質問だ。

 

面「お客様からクレームがあったらどうしますか?」

私「話を聞きます。言いたいだけ言わせます」

不採用確定の出来レースに興奮する変態じゃないのでもう思いつきでしか答えない。

面「自己PRをどうぞ。」

私「私はいつも冷静で合理的な人間というイメージを持たれることが多くロボットのようだと比喩されたりします。それはそれで自覚しており採算性・生産性に重きを置いて行動します。基本的に我慢もしません。yes.noははっきりしていると思います。少しですがピアノ弾けます。頭は決して良くはないですが、決断は早いです。」みたいなことを言ったと思う。

 

面「ありがとうございます。最後に質問はございませんか?」

テキトーに給与や福利厚生などの待遇面の質問を何個かしたと思う。

 

最後に私は、

私「この職場は私に何か問題が起こっても全力で守ってくれますか?」みたいなことを聞いた。

答えてくれたのは、私に「ピアノ弾けたよね?」と言ってきた「アレ」しか言えない当時人事部の課長だったオッさんだ。現在は部長になっている。

 

部「それは◯◯さん次第です。本日はご足労ありがとうございました」

 

落ちたな。面接より待ち時間のほうが長かったw さあパチスロでも打って帰ろう。気分は何故かるんるんだった。一仕事終えたような気分だったと思う。

 

翌日、自宅にパチンコ屋に向かおうとしてる私に電話がかかってきた。内定の電話だった。後で分かったのだが、採用枠は2部署で合計2人。筆記試験もせず10分ちょいの面接で採用されてしまった。人事部ではない当時書記だったバカ課長がゴリ推しで私をおさえにかかったという。

 

そして世間知らずな私は今の課長にほんとに厳しく指導され現在の職場にいる。エントリーでも書いたが、私が昔Aに言った「文句があるなら同じ土俵に上がってこい」という言葉は、私が課長に昔言われた言葉だ。私は仕事を覚えるのが遅く、同じ土俵に上がるまで数年かかった。

そして初めて課長に反抗して意見を言った日に飲みに誘われた。バカ課長とはそれからの付き合いだ。

 

そんなことを今いる別室でサボりながら思いだしていた。

 

 

私は後悔しないほうをちゃんと選んだと思う。