昨日飼い犬に手を噛まれた。
事件は「蠍火」合同練習前の犬の散歩中に起こった。
蠍火とは音ゲーのために作曲された「ピアノ協奏曲」である。以下参考音源(打ち込みによるもの)
beatmaniaIIDX ピアノ協奏曲第1番 '蠍火 - YouTube
私はピアノパートを担当してます。耳に入ってくる音よりもっと複雑な音叩いてます。ピアノバージョンの蠍火を聞いたらそのキ◯ガイ具合が分かります。後半部分は人間が演奏できる限界を超えており、「これを弾ききったら死んでもいい」と思うほどです。
それはさておき、
飼い犬に手を噛まれました。
事の発端は、散歩中ウチの犬を見かけた5歳児くらいのクソガキが、大きな声を上げて走り寄ってきてウチの目の見えない子をいきなり触ったからだった。
ウチの子はビックリしてもう一匹の子にケンカをふっかけた。ケンカをふっかけられた子は男らしくケンカを買い2人でケンカをおっぱじめた。だいたいは2〜3回の攻撃と防御を繰り返しておさまるのだが、原因となったクソガキが泣き出したので興奮が最高潮になったのだろう。
私が感心するほどの真剣勝負であった。
いやいや、そんな場合じゃねえな。止めないと。クソガキ邪魔だ。クソガキに万が一ケガでもさせたら、私のことだ
「やっぱり…」
なんて噂されるに決まってる。
ヒートアップした犬たちは中々離れないし、クソガキはどこうとしないしで、わたしは目の見えない子のほうを(軽いから)抱き上げようとした。
ガブッ!
いってえええええ!
うわっ血ィ出てんじゃんよ。滲み出るなんてもじゃない、噴出している。
それでも目の見えない子を抱き上げ、クソガキには「あっち行けよ!」といい捨てた。クソガキは泣きながら走って行った。
私は犬たちの興奮がおさまるのを待って、持っていたティッシュで止血した。いってえ。でも圧迫止血を続ける。
とりあえず洗わねえとな。そろそろと立ち上がり帰ろうとしたら、例のクソガキを連れた母親らしきヤツがずんずん近づいてきた。
あとはご想像の通りである。クソガキが何を言ったか知らないが母親は荒れ狂っている。
私はこんな時、一気にバカらしくなり冷静を通り越し氷のように冷たい対応を取る。仕事じゃないからね。これも化け幅が広いと言われる所以であろう。
私は流血している手を出し、
「お子さんがこうならなくて良かったですね。お子さんの取った行動をもし全盲の人間にしていたらこれくらいじゃ済まなかったかも知れませんねえ。よくあるじゃないですかこういう事故。ああ、言い忘れてましたが、この子は目が見えないんです。そりゃびっくりしますよね。いきなり触られたら。犬に恐怖心がないのも考えものですねえ。よく教育なさってくださいね。では失礼します。処置が遅れて切断になっても困りますし。私はそこの◯◯と言うものです。何かありましたらいつでもお越しください」(慇懃無礼w)
みたいなことをバカっ母に言った。
バカ母はキ◯ガイを見るような目で私を見ていた。
さて帰宅。
洗面所で痛いのを我慢しながら殺菌のハンドソープで傷口をゴリゴリ洗った。
軽く出来上がってる主治医がやってきて、
主「どしたーん?」
私「いろいろあってコイツに噛まれた」
傷口を見せる。そして主治医は、
主「あーそんなんツバつけときゃ治るわーwww」
飼い犬に手をかまれたような衝撃を受ける。仮にも医師である彼の吐く言葉ではない。
私は医師がいるのに自分で圧迫止血と応急処置を済ませた。
あ、合同練習…
うーん。弾けねえよな。
バンドエイドを3重くらい貼って試しに弾いてみる。
いってえええええ!
課「無理無理。休め休めwww」
私はバンドエイドをとった。やはりまだ血が噴出してくる。どうしようかな?でも賃金が発生している以上行かないわけにはいかないな。
私は主治医に指をみせ、
私「これ縫合したほうが治り早い?」
主「だからツバつけときゃ治るってw」
本番まであと1週間。困った。
本番では指がちぎれようと弾ききるつもりではいるが、練習で痛めたら元も子もない。
やっぱ休むか。
月曜日にちゃんと外科医に診てもらおう。とりあえず殺菌薬だけ買いに行こう。
そう決めて休む旨を連絡する。
「えー今週も休むの?大丈夫?」
なんの大丈夫?かは分からないがたぶん気遣っての言葉ではないはずだ。
さて私は休むという選択をして気がラクになったので、久々に私もクズとなり浴びるほど酒を飲んだ。
そして数時間後、傷口の痛みが激化し私は夜間診療へタクシーで行くハメになった。
痛みさえ取れればいい。
医療関係者が4人もいて何をしてるのだ。クズは何人集まろうが所詮クズなのだ。またここでも飼い犬に手を噛まれたような気がした。
後は想像してくれ。
医師 「え?痛みとるの?」
そうだった。私は酒を浴びるほど飲んでいた。