酒を飲んでいるという、薬の服用に不向きな状態で夜間外来に行った昨夜。
痛みさえ取れればいいという身勝手な願いは、私が酒を飲んでいるという身勝手な都合により、冷やすという原始的な方法で叶えられた。
◯時間後から服用しなさいとけっこうキツめな痛み止めの「トラムセット」をポンと渡され、どうにか事なきを得た。
今日も皮膚科医師に見せたのだが、とりあえず1週間での完治は否定された。
どないせーちゅうんじゃ!
蠍火…まあやるけどね。
さて、今日は待ちに待ったシンデレラたちの仕上がりチェックの日である。
シンデレラストーリーというエントリーの続きだと思ってもらえればいい。
シンデレラストーリーにちょっと期待している件。 - るいブロ
訓練校に着いたのはちょうど昼メシどき。抜き打ちでこっそりメシ風景を覗いてやろう。
彼女たちはまさに、
バナナをどれだけエロく食えるか
を競っている最中だった。
お前ら何してんの?バカですか?
優勝したのは、バナナはエロく食えても世の男たちはあまりお願いしたくないだろうなという熟女だった。どうでもいいわ。
一応ヒールは履いている。しかし股をおっ広げてバナナをガツガツ食っている様は、女装した部長が十八番の宴会芸を披露すべく出番を待つ控え室を切り取ったようだった。
まあ休憩中にガミガミ言うのもな。まいいや。
さて授業中。彼女たちはヒールを履いて一応膝をくっつけてはいるが姿勢が悪い。
私「これから面接に行く人はクセづけておくといいから、ちょっとしんどいけどイスに浅く腰掛けて背筋のばしてみてください」
「えー」もちろんブーイングが出る。
私「じゃあしたくないやつはしないくていい。勝手に面接で落とされろ」
私はここでも嫌われ者だw
シンデレラ予備軍はちゃんと言う事を聞いている。よしよし。バナナの件は大目に見てやろう。
さて休憩中。身だしなみと身のこなしをチェックして私は2つのグループに分けた。
私「お前らは面接のときパンツスーツで行け。そしてお前らはスカートのスーツな」
「なんか理由あるん?」
私「ざっくり若いのとババアに分けた。ババアのスカートはだらしない。シュッとしたいならパンツスーツだ。若いほうはフレッシュなイメージで行く」
「ギャハハハハ!私らもう腐ってるからな!足見せたら皆んな事故りよるわ!」
その通りだ。いろいろ事故る。
さて若いほうの髪の毛とネイルに言及する。
私「その爪と髪の毛で行くつもり?」
「えーあかん?」
私「ほかの先生はたぶんオススメはしませんみたいなマイルドな言い方をするだろうけど、私は切って染めて爪剥がせと言うぞ」
「えーでもこれも個性ちゃうん?」
私「…あのな、身だしなみはみんなのため、オシャレは自分のためって言葉がある。病院勤務にふさわしい身だしなみってそれじゃないやろ?それでも個性を貫くなら自分で病院おっ建てろ。自分が法律になりゃそれで済む話だ。職場に適した身だしなみをしろと言っている。それじゃキャバ嬢か風俗嬢のオフだ。つけまつげも面接ではするなよ」
「……」
私「そこは自分で決めろ。髪もネイルもお前の自由だ。」
「………」
「よっしゃ!髪切るわ!染めるし爪も取る!」
覚悟はあるようだ。
「先生、そのかわり絶対病院に受からせてな!」
私「まかせとけ。修了式までに内定決めさせてやる。心折れんなよ」
気持ちのいいやつらだ。私まで元気をもらえそうだ。
「ちょっと!若いほうはそんでエエけど、私らババアはどないすんねん!足でも切ったらええか?」
…いや、お前らはちょっと痩せろ。それとバナナをエロく食って優勝なんかしなくていい。