日が変わったけれど、本日3度目の更新。
画像はイメージ。
ピザを食い散らかし、久々にワインも開け、なんとなくイタリアな感じになっていたとき、主治医が私の【イタリア旅行】について聞いてきた。
2度と行かない・思い出さないと誓っていたイタリア旅行だけに、話すことに抵抗はあったのだが、今はヘタに抵抗して明日の化粧水購入がオジャンになるのがイヤだったので、素直に聞かれるまま答えてしまった。
私とパートナーがイタリア旅行に行ったのは、2012年のことだ。
毎年パートナーの誕生月の11月には旅行に行っていたし、日本と気候が似ているということもあってなんとなくイタリアにしたのだ。まあ世界遺産も多いし、クリスチャンではないのだが、バチカンには死ぬまでには行っておこうという安易な発想だ。
直行便。高けえなあ。
ヨーロッパは自分で手配するほうが割高なんだな。10日くらいは休み取れるし、格安ツアーの乗り継ぎでもいいかなあ。
おっ、乗り継ぎの航空会社って【エミレーツ】か【カタール】じゃん。あの辺の航空会社っていいって聞くよな。
というわけで、H.I.Sの1人約10万のツアーを予約しました。
航空会社は乗り継ぎの関係でカタール航空にした。とりあえずエコノミー。
関空→ドーハ。
機体はエアバスA330。機内はガラガラだった。サービスはなかなかいい。機内食もエコノミーの割に食えたほう。酒は飲みホーダイ。
あと、サンドイッチやカップ麺の軽食や、クッキーやカップケーキ、ナッツなど【ご自由にどうぞ】的にそこら中に置いてあった。もちろん食い散らかしたさ。飲み散らかしたさ。
確かドーハまで10時間以上乗ったはず。ドーハ到着時はそこそこ酔っていたと思う。
イタリア行きまで5時間の乗り継ぎ待ち。酒を飲みたかったが、酒には厳しいこの国。水で我慢したよ。乗り継ぎの客には、カタール航空から食事券が配られ、メシが食えた。
決まった定食の提供らしく、【囚人定食】or【入院定食】みたいなのが選べたように記憶している。豆系のスパイシーな煮物かチキンカレーかみたいな感じね。
たぶんそんなに美味くなかった。
別のフードコートで買ったモノメインで食ってたと思う。
ドーハ空港の免税店では、超高級車が当たる宝くじみたいなのがやっていた。くじの価格は忘れたが、まあ一般人でも買えるような設定だったと思う。
さてイタリア行きへの搭乗手続き。当時は空港建設途中だったと思うのだが、飛行機まではバス移動であった。
外はとにかく暑い。40度くらい?それと砂埃すごすぎ。
飛行機に乗り込むと寒いくらいエアコンがきいてる。
季節は11月。日本と気候が似ているという理由で選んだイタリア旅行だったが、途中のカタールがこんな暑い国だとは思わなかった。行きの日本の服装はカタールではまったく必要なく、荷物になるだけだ。
カタールなめてたわ。
6時間くらいでイタリア到着。
え…。意外に肌寒いじゃん。日本の服装じゃちょっとキツくねえか?
電車でローマに移動しようと思ってチケットを買いに行ったら、チケット売り場前に、何カ国語かで【ローマテルミニ駅までのシェアバスです。あと◯人】みたいなことを書いたスケッチブックを持ったニイちゃんがいた。
1人5ユーロくらいだったかな?電車だと15ユーロくらいだったから、かなりおトクだ。
なかなかの胡散臭さも気にいった。マフィア臭もしなくはなかったが、私たちはそのバスに乗り込んだ。気さくな外国人たちに囲まれ、意外と楽しい。こんなサプライズがあるから、こーゆー若干危うい行為もやめられないのだ。
さて、乱暴な運転に身を任せ、かの有名なコロッセオを通り過ぎ、テルミニ駅に到着。ホテルは駅スグのDランクw
少し早めのチェックインもOKしてくれ、私たちはさっそく、駅周辺を散策しはじめた。
立ち飲み屋っぽいバルや、歩道にテーブルセットがあるイタリアらしい風景がそこら中にある。当たり前だ。
私たちは、呼び込みの陽気なオッサンに言われるがまま席に着かされ、ワインとピザを頼んだ。ピザは基本的に1人1枚らしいのだが、日本人はシェアする人が多いとのこと。なので、とりあえず1枚の注文でシェアして食えと、陽気なオッサンは親切に言ってくれた。
デカっ!
ただし、私たちの食欲を見くびってはいけない。そのあとピザをもう一枚追加し、魚介類のパスタと作り置きしてあるツマミみたいなのを何種類か選んで持ってきてもらった。
夜。寒い。どうしよう。
出歩くの無理。ホテル帰ろ。駅の地下にあったマーケットで酒やら、フルーツやらを買い込む。確かブドウが結構な量で2ユーロだった。安い。美味い。よし明日も買いに行こう。
部屋。寒い。布団。薄い。クローゼットに毛布発見。やっと落ち着く。
翌日、バチカンへ出発。事前予約でクレジット決済していたので、とりあえずバチカンへ着けばいいのだ。交通手段はいくつかあったが、タクシーはボラれるし、路面電車はハードルが高い。バスはもっと高い。
地下鉄か。
スリも多いと聞いたので、念には念を入れたのだが、パートナーはチェーンまで付けてバッグに固定していた財布を見事にスられ、私はポケットに入れていた買ったばかりのiPhoneをスられた。これもチェーンで繋いでいたのだが、やつらはプロだった。満員電車の中全然分からなかった。私たちはいいカモだったのだろう。
とりあえずバチカンの予約時間があるのでバチカンへはいく。その途中で日本領事館に電話する。まず警察へ被害届を出すために警察署に行きなさいと言ってくれた。日本語の書類があるようだ。
パートナーは現金約5万とクレジットカードを盗まれたのだが、私のサイフは盗まれてなかったので、被害届は後にしてバチカンの世界遺産を心ゆくまで楽しんだ。
警察署。
警察官はいい感じにハゲたすげえダンディなチョイ悪オヤジ。革のライダースジャケットがオシャレだった。
無事被害届を受理され、私たちはジェラートを食いながら歩いて呑気にスペイン広場やトレビの泉をハシゴした。
街はいちいち歴史がありそうな建物ばかりだ。ゆっくりと暮れていく空が、それらと溶け込み、なんとも言えない趣きがあった。
行き当たりで入った三越ローマ店は、なんかショボかった。日本の百貨店のほうがいい。
ホテルに戻ると、フロントにいた黒人が、
「ホテル税だか宿泊税」を請求してきた。たいして高額でもなかったので、現金で支払った。
さて、帰国日。チェックアウトの際、日本人オーナーが「ホテル税」を請求してきた。
なんやねん。2日前に黒人に払ってるぞ。領収書はチェックアウト時なって言われてるぞ。
まあイタリアではよくあること。チェックイン時かチェックアウト時が普通だよな。領収書はその場でもらえよ。私たちは黒人に騙されたのだな。日本人オーナーも特に謝っては来なかった。ああじゃあいいです。みたいな感じ。
テルミニ駅から空港までは、電車にした。
子供を使った泥棒が多いので気をつけろとホテルのオーナーから言われていたのだが、電車内は本当にそれらしきクソガキが多かった。話しかけられても無視しろと言われてたので帰りの電車では何事もなく空港まで行けた。
さてイタリアからドーハ。
ドーハでは乗り継ぎに30時間近くある。カタールで1泊するつもりで予定を組んでいたのだ。
本当はヨーロッパも電車で何カ国か回る予定だったのだが、2日目のスリ事件がそれを躊躇させたのだ。なので、カタールというイマイチマイナーな国で我慢することにした。
その話はまた次回に書こうと思う。友人たちに話したのも今日はここまでなんでね。