昨今のアイドルのパフォーマンス力には目を見張るものがある。
昭和のアイドルが歌唱力が必須だったのに対し、平成アイドルはダンスパフォーマンスが必須なのだろう。
振り付けとダンスは別物。
昭和アイドルの振り付けというものは、
ダサくなければならない。
昭和アイドルは踊れちゃダメなのだ。
昭和の神アイドルデュオ、ピンクレディーの振り付けはこれまた絶妙にダサい粗めな仕上がりがとても良かった。彼女らは踊れちゃダメなのだ。
- UFO
- サウスポー
- モンスター
- カメレオンアーミー
キャンディーズの淡々とリズムを取りつつ、派手なアクションでもなく、単純な動作でいて分かりやすいアクションを随所に組み込むダサ過ぎる振り付けも、真似がしやすくてとてもよかった。過去楽曲のフレーズや振り付けを寄せ集めた微笑み返しという作品は楽曲•振り付けともに秀逸としか言えない。余談だが、AKB48「Everydayカチューシャ」のPVにもその技法が使われている。
センチメンタルジャーニー。
ご存知松本伊代ちゃんの代表曲。これまた泣けてくる程ダサい振り付けである。メインの振り付けに自分の名前を歌詞にブッ込んでくるという乱暴な名曲だ。
夏のお嬢さん。
パツパツ感がたまらなくフレッシュなデビュー当時の郁恵ちゃんの名曲だ。歌の良さももちろんだが、その振り付けも特徴的であった。フレッシュにエロダサいという言葉がしっくりくるビキニがとても似合わないお嬢さんだった。芸能人水泳大会で水着を着て歌わされる映像は平成生まれの人には良くも悪くもショッキングな映像だろう。
美穂VS静香。
甲乙つけがたいほどのダサい振り付けがあまりにも有名な昭和後期のアイドルである。
WAKUWAKUさせてvs嵐の素顔。
YouTubeで見てもらえれば分かるがこれらはダンスではない。あくまでも振り付けだ。
彼女たちにはヒット曲が多数あるのだが、その振り付けはどれもこれも今見ると悲しくなる程ダサいのだ。当時はなぜ熱狂していたのだろう?いろいろおかしかった時代だった。
仮面舞踏会。
もはやこれはダイナミック入店とも呼べる少年隊の衝撃的なデビュー曲である。
間違えてはいけない。彼らは昭和のアイドル。
これも振り付けである。
サラリーマンアイドルWink。
淡々と歌いながら振り付けを黙々とこなす異色のアイドルWink。まるで、
与えられた職務を遂行してるサラリーマンのようなアイドルだった。なんかの雑誌で読んだあやふやな記憶なのだが、彼女らはドールをイメージしたプロデュースなんだそう。
いろいろ書き連ねてきたが、花の82年組と呼ばれるアイドルの当たり年から楽曲と見合う個性的な振り付けがセットになって世に出てくるようになったと思う。
現代のようにハードなダンスレッスンはなかったと思うが、有名な振り付け師に振り付けを依頼して観客に披露するその時を待つ。
昭和においては、その楽曲が当たるか当たらないかは振り付けにも大きく左右されていた。
そして時代は変わり、ショービジネスとしてのダンスパフォーマンスが求められるようになって行き、SPEEDとか奈美恵ちゃんなどの歌って踊れるアーティストが重宝されるようになってきたんだと思います。
まとめ。昭和アイドルとは、
- 踊れちゃいけない。
- 振り付けはダサく個性的に。
- スクールメイツを従える事。
- マイクコードを意識して立ち振る舞う事。
ちなみにAKB48の恋するフォーチュンクッキー。
あれは振り付けである。
そして前回エントリーの余談。
※淡々としたイントロに音量デカ目の電話のベルはこれからの告白の重々しさを感じさせてインパクトのある昭和ならではの技法だと思います。
クラクションや街のざわめきなどの効果音も昭和バブル風味でとても良い。