医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

今日もアヤコ(33)の風が吹く件。

アヤコ(33)という女がいる。


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仕事で絡むようになってから5年くらいだろうか?

アヤコ(33)は入職したころから婚活に精を出していた。不自然なくらい白塗りしたメイクに、それと分かるブランド品を装備し、補正下着のおかげでバインバインのボディでわざとらしいあざとさもなんのその、マウンティング行為にも手を抜かず、同性から白い目で見られようがお構い無しで独自路線を突き進んでいた。アヤコ(33)のその露骨過ぎる婚活には周りも若干引き気味だった。若さを武器にそれはもう手当り次第に合コンに参加し、年齢層お高めな婚活パーティにもマウンティングの場として図々しく参加していた。

高みを目指すアヤコ(33)は、合コンや婚活パーティで知り合った男性を片っ端からふるいにかけてはことごとく不合格にしていた。その甲斐あってかアヤコ(33)は25歳を過ぎた頃から徐々にハードルを下げ始め、30歳を過ぎた頃からはあきらかに叩き売り状態になっていた。

そんな叩き売り状態のアヤコ(33)の前に王子様が現れたようだ。

今まで見向きもしなかった今となっては既婚であるAに2年ほど前からちょっかいをかけてくるようになった。

私とAがメシを食ってる横にドンと腰掛けてこれみよがしにインスタから引っ張り出してきたような幼稚園児並みに小さいカラフル弁当を広げ、私たちの弁当を見て「ふふっ美味しそうな茶色い弁当ね」

いきなりマウンティングされた。

「なんだお前ケンカ売ってんのか?」

またある日、

Aくん、お弁当作り過ぎて余ってるんだけど良かったらどうぞ。

「え?ありがとう」

底なしの胃袋を持つAにアヤコ(33)が持ってきた幼稚園児並みの小さい弁当は「彩りの為だけに添えられた茹でたブロッコリー」のようにただ口に運ばれて咀嚼されただけのシロモノになった。

「余ってるなら晩メシにすりゃいいだろ?お前さぁ...独りもんなんだから(〃゚艸゚)プッ」

「Σ( `ᾥ´ )クッ......」

 

婚活に疲れたアヤコ(33)は手近なところで手を打とうと必死だった。

若手の医師や看護師にもちょっかいをかけていたが、アヤコ(33)の20代を知ってる男たちは誰もアヤコ(33)の罠に引っかからなかった。

当時のアヤコ(33)は私とAの関係を強く疑っており、自分の思考と感情の赴くまま押してダメなら引いてみたり、戯言を吐いてみたり、マウンティングしてみたり、敵意をむき出しにして無駄な時間を過ごしていた。

 

なんでA?

私たちはそれが疑問だった。明らかに妥協し過ぎだ。しかも中々引かずもはやAに執着してると言ってもいい。

「お前Aに執着し過ぎだろ」

「フッこれだから素人は...」

「ていうかお前負け組だからな、見苦しいからやめろ」

「負け組はアンタでしょ!アンタこそAくんに付き纏うのやめてくれる?」

 

なんで私が逆恨みされるのだ?

 

こんなコミュ障のAになんの付加価値があるというのだ。

「A、お前に興味ないってよ」

「そんなもんAくんの口から聞かんと信じるわけないでしょ!」

もう話を聞く耳も持っていない。

 

これは...婚期を逃した女の腐女子化なのか?

そういえばAを腐女子目線で見ればなんとなく理由は分かる。

たまにかけるメガネ、サラサラの黒髪、スーツを着ると際立つ線の細さ、コミュ障、貯金は結構ある院内伝説。男性ホルモンが全て声と喉仏に集約されたようなイケボ。

 

ルルーシュランペルージ...

 

まるでルルーシュ様ではないか。

 

なるほどわかった。

アヤコ(33)は夢を追うのをやめ、第三形態に生まれ変わろうとしているのだな。

 

街を歩けばアヤコ(33)に当たるほど視界にアヤコ(33)がカットインすることが多くなった。偶然会うのはいいが不自然過ぎる出会いはただただ戦慄を覚える。

そして帰宅途中でアヤコ(33)にまんまと捕獲されたAが我が家にやってきた。

私を召使いのように食事を作らせ、ちょいちょいマウンティングも挟みつつ気分よくほろ酔いになった彼女は矯正下着でバインバインにした自慢のボディをAに密着させて勝手に発情している。

「ここではやめろ見苦しい自分ちでやれ」

「オバサン嫉妬してるん?」

「お前もオバサンじゃねぇか」

「フッ、私まだまだ子ども産めますぅー」

手が付けられないくらい酔っ払っている。


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「仕方ない、今夜は泊めてやるか...」

「いや!Aくん家がいい!」


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「なら送ってやるからもう帰れ」

暴れるアヤコ(33)を車に押し込み、しばらく走るとこの辺でいいと言うので車から引きずり出すとまだ足はおぼつかない。どうにかフラフラ歩き出したものの、少し歩いては立ち止まってうつむいている。

事件性の匂いがプンプンしてきたのでとりあえず後ろから見守りがてらアヤコ(33)を尾行する。

アヤコ(33)がたどり着いた所は誰がどう見ても生活困窮者が住むような鉄階段のついた生活感溢れる二階建てのアパートだった。

よろける足で鉄階段をよじ登り自分の部屋らしきドアの前でまたうつむいて佇んでいる。

世話のやける女だな。

鍵はなんと南京錠。アヤコ(33)のバッグから小さい鍵を見つけ出して南京錠を解除。すでに敷いてある布団に投げ込み目が覚める前に退散。南京錠の鍵をポストに入れて帰ろうとしたが、いやいやこれじゃアヤコ(33)が部屋から出られないではないか。ドアの内側の鍵は引っ掛けるタイプの簡易錠。

仕方ない1回起こして内側から鍵をかけてもらおう。どうにかこうにか鍵問題は解決し私とAは車に乗り込み横綱ラーメンでラーメンを食ってから自宅へ着いた。Aはお泊まりするらしい。とりあえず片付けは明日にして飲み直す。

 

「アヤコ(33)、生活削って婚活してたんだな。まぁよく続けてるな」

頭のおかしいアヤコ(33)だけど前ほど嫌いではなくなったかも。

全盛期のように返り咲いて欲しい気持ちになった。

 

翌日、

「おはよーAく...ちっアンタもいたの?」

いきなりの先制攻撃に昨日の出来事は全て帳消しになり、私とアヤコ(33)は現在も醜い小競り合いを続けている。

だれも触れてこないが職場では私とAの入籍がうっすらバレてるのだろう。空気が変わった。

しかしアヤコ(33)の異常なA推しを知ってる人間はアヤコ(33)の前では入籍の話はタブーにしているようだ。

 

今日もアヤコ(33)の澱んだ風が私を巻き込んで吹き抜けていく。