医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

私ちょっとピアノ弾けます

私は今非常に困っている。


BOSSからの逆オファーではない。念のため。


およそ20年前の私はそれはもう立派なクズで、自分で自分のことを生きてるゴミだとさえ思っていた底辺スレスレの青春時代を過ごしていたのではあるが、幼少期はそれはそれは大層なええとこの子だったのだ。


数々の習い事と塾に通い、高校は私立の進学校へ通わせてもらっていた。その数々の習い事の中にバイオリンとピアノがある。私には5つ離れた姉がいるのだが、彼女は大層飽きっぽい性分で、彼女が飽きた習い事が自動的に私に回ってくるという仕組みだ。


ピアノもバイオリンも3歳になる前から始めたらしいのだが、その頃の記憶はまったくございません。


学業、部活、習い事。本当によくやっていたと思う。レギュラーを5本ほどかかえてる芸能人並みの忙しさだった。バイオリンは高校進学の頃に辞めたけれど、ピアノは特に意味もなくダラダラと続けていた。意識はないがたぶん好きだったのだろう。高校に進学してからその先の進路についてどうやら担任は音大にでも行くのだろうと思っていたらしい。私もなんとなくそんな気はしていた。

結局は音大には行かずクズ道一直線の転落劇を味わうことになるのだが。とにかくなんやかんやでピアノだけはスロクズになってからも続けていた。受験中だとか多少のブランクはあったけれど、ちゃんと先生について習っていたのは通算で18年ほどになる。スロクズ時代も夜の店でピアノを弾いたりピンチヒッターでちゃんとしたオーケストラで弾いたりしていたものだ。あ、バイトですよ。バイト。もちろんクズなんでタダではしませんw


家には骨董的価値のあるちょっと有名なピアノがあった。祖母の持ち物だったらしいのだが、とある条約の締約国となり販売や流通もできなくなる前に母親が「ピアノなんてどれも一緒!」と言う理由で売ってしまったのだ。バブルとの相乗効果でそれはもう大層な値段がついたらしい。どれも一緒というのは乱暴だが、まあ確かに調律やらメンテナンスやらで維持費も大変なようだった。そのピアノの代わりに家に来た子はヤマハアップライトピアノだった。悪くはなかったが音色やタッチのちょっとした違和感が気持ち悪くて家ではあまり練習しなくなった。長年ウチのピアノの調律を担当している「ちょっと有名なピアニストのコンサートピアノの調律」も担当している調律師にいろいろ頼んではみたものの、やはり楽器自体の限界はあるようだった。


それが進路を決めるあたりの出来事だ。当然なんだけれど、音大のピアノ科なんて受験する気も失せちゃったよ。それからだね。クズ道一直線


まあそれはよしとして、そういう理由で私はちょっとピアノが弾けちゃったりするのだ。ピアノはいつからか電子ピアノになったが、最近の電子ピアノはなかなかのもので、昔使っていた骨董品のタッチや響きもかなり近いものにカスタマイズできちゃうのだ。新機種が出たら適度に買い替えたりしてピアノはいつも身近にあるのだ。


そのピアノで私は困っている。


私は変人なのだが一応社会人であり、現在の職場にも履歴書を提出して面接を受けている。その履歴書の趣味の欄に「ピアノ」と書いてしまっているのだ。面接のときはそんな話題すら出なかったのに、つい先日人事のおっさんから

「◯◯さんって確かピアノ弾けるんだよね?」

すべてはこのおっさんのあやふやな記憶から始まったのだ。

私「あ、ええまあ、ちょっとですが」

お「えーと、アレ弾ける?アレアレ。ほらアレよ。なんとか即興曲!」

私「幻想即興曲ですか?」

お「そうそうそれそれ!弾ける?」

私「あ、はい」


このおっさんとショパンには悪いが幻想即興曲というのは今や小学生レベルの曲なのだ。かのショパンが他の曲に多大なるインスパイアを受け結構な難易度で作曲したのはいいが、まさか小学生レベルの練習曲として日の目を浴びるとは思ってもいなかっただろう。確かに印象深い旋律と見応えのある早い手の動きで難しそうなんだけれどね。


お「じゃあさ、◯◯医師会のオーケストラに出てあげてよ!ピアノ探してるんだって!実はちょろっと話しててもう断れないんだよねー」


◯◯医師会のオーケストラとは、医師や看護師で構成されているクラシックバカの集まりなのだ。当然といえば当然なのだが、医師はボンボンが多い。ゆえのクラシック音楽でありオーケストラなのだ。高尚な趣味ですこと。なんてゆーか、一度資料映像を見たことがあるのだが「まさしくそれっぽい人の集まり」だったのだ。私と合うわけないじゃん。しかもオーケストラにピアノってことは、つまり協奏曲とかやるんでしょ?無理無理無理。


お「ただとは言わないから」

私「やらせていただきます」


話は2秒で決まった。


さてオーケストラでピアノってことはもちろん協奏曲(ざっくり言うとピアノとオーケストラのコラボね)をやるのだが、ピアノ協奏曲というのはソロあり伴奏ありの体力勝負覚悟で挑まないといけない。もちろん曲にもよるのだが。

とりあえず打ち合わせして曲をもらわないことには始まらない。

協奏曲でのピアノソロパートというのは指揮者の特別な指示も飛んでこないので(基本リハ通りだが)本番では演奏者が曲を引っ張り割と好きなように演奏できちゃうのだ。まあセンスが光る部分でもあるかな。難しいのはオーケストラとのバランスなのだ。音量(ホールによってかなり違ってくる)、スタートタイミングなど。アーティストのライブのようにイヤモニなんかないので、すべては自分の耳と指揮者の指示を丸腰で信用して演奏する。


そして打ち合わせ。もらった曲はやっぱりドがつくクラシックだった。まあやったことある曲だし3〜4回合わせたらいけるでしょ。なんて思っていた。本番は9月のシルバーウィーク。楽勝楽勝♪


そしてこないだの土曜日練習があった。6時集合と聞いていたのに、さすが医師や看護師の集団だ。誰も定時にくることはなかった。

私はヒマそうにしてるバイオリンその1(誰かは知らない)と2人でテキトーに音合わせや指慣らしをしていた。

練習曲を弾いていると指揮者が「あー忙しい忙しい」みたいな体でやって来た。


「ちわー」

「これ誰のなんて曲?」


私が弾いていた練習曲はクラシックではないのだ。ネットとかで探すと見つかるのだが、OSTER projectの鬼火という曲だった。この曲はいわゆる機械での演奏用に近年作曲された曲で正式な楽譜もあるかどうか定かではない。私はネットでアップされてるマニアが採譜したと思われる楽譜と耳コピで覚えたのだ。


そう伝えるとえらく食いついて来た。

他には?と聞くので、ゲーム音楽蠍火って協奏曲ありますけど。


YouTubeで探して聞かせると「いいね、これやろう」

ちょっと待て。正式な譜面があるのかさえわからないし、もし譜面がなければ全パート原曲聞いての採譜だぞ。それに私はまらしぃさん(若きオタク系ピアニスト。腕は確か)のショートバージョンはなんとか弾けるがロングでオーケストラと合わせて弾く自信はまったくない。このバカ指揮者め。


9月までにどう仕上げるのだ。

この蠍火という曲ははっきり言って難しい。人間が演奏することを前提に作られていないのだ。だから私もショートバージョンではテキトーに音を減らしたりアレンジしたりしてそれっぽく弾いているのだ。初っ端から発狂ゾーン(傾奇ゾーンともいう)の連続でショートバージョンでも腱鞘炎になるくらい激しい動きをする。


フルバージョンで8分超えの曲である。ピアノ協奏曲のためほぼ出ずっぱりなのだ。後半の発狂ゾーンをオーケストラを気にしながらなんて弾いてられるか。それともお前らが私に合わせてくれるのか?本番では指揮なんて見ないし指示も守る自信ないぞ。


まあ興味のある方はYouTubeで探して聞いてみてほしい。聞いてるほうも発狂しそうなくらいの曲なのだ。



どうしよう。絶対ブザマな結果しか見えない。しかし医師や看護師たちは前向きだ。8分超えの曲の採譜もするようだ。なんかおかしい人たちに見えてきた。傾奇通せるわけがないのだ。



ネットからパクってラクをしようと思えばできるのだが、ネットに出回ってる蠍火のピアノパートの楽譜は私好みではないのだ。機械での演奏が前提なんだからしょうがないのだが、もっと音に厚みと重みが欲しいのだが人間の手には限界がある。ほんとにどうしよう。



そして今月末の締切を目指して犬たちの世話をし、家事もこなし愛用の電子ピアノでヘッドホンを付けてYouTubeを見ながらせっせと蠍火のピアノパートを自分好みにアレンジしている。




何が可笑しい。すべては金のためなのだ




BOSSはやっぱり元軍団長のBOSSなのだ。

先日のエントリーで佐藤好孝さん(元パチマガ攻略軍団長BOSS)の記事を書いたのだが、やはりというかなんというか、私は気づいてしまった。


彼は現在ほぼ一般人のような暮らしをしているそうなのだが、ブログやツイッターヤフー知恵袋なんかを見ていると、やっぱりそういう人なのだ。目立った活動をしているわけではない。昔ほどイケイケでもないのだが、彼はやはりパチスロライターで根強いファンもいるメディアの人なのだ。


会うだけなら敷居の高い人ではない


なんてほざいてしまった自分が恥ずかしい。私のようにBOSSをリスペクトしている人なんてザラにいるのが当たり前なのである。(私自身はただリスペクトしているわけではないが)


ブログやツイッターなどにはSけんを始めとするスゴイ名前の人たちがズラリと並ぶ。それはもう私世代の底辺の人間には神のような人たちばかりなのだ。

今はほぼ一般人と言えども彼が築いてきたコミュニティやパイプは一般人のそれではない。


あれから20年ほどが経ってしまったが、当時の私の熱い思いは色あせることなくここにある。だが20年を経ても「久しぶりー( ^ω^ )」みたいな感じで会える人ではないのだ。

お前誰よ?」

と言われてギャフンとなるのが鉄板のオチなのだ。


やっぱりなかなか会えない人なんだと思い知らされた。まあいろんな意味でね。


細々ではあるが、ライター稼業やイベントなどに参加されているということは、つまりそういうことなのだ。需要があるから続けていらっしゃるのだ。

私はそれを過去の栄光にすがってるとは思わない。得意な分野での需要に応えていらっしゃるのだ。もちろん自ら営業もかけるのだろうが「自分の実力や今の立ち位置」をちゃんとわかってらっしゃるはずなのだ。



確かに思い知らされはしたが、私は死ぬまでにどうしても彼に会わなくてはならない。まだ事情は詳しく話せないが、あの時代で同じ空気を吸い、同じ時間を過ごし、同じギャンブルにガチで興じていた者として心から礼が言いたいのだ。

いつどういう形になるかは分からないけれど、私は必ずBOSSに会いに行く。パチンコ関係のイベントかも知れないし、タクシーの客としてかも知れない。(けしてストーカーではないし、一ファンとしてまとめられるのも心外だ)

計画としてはイベント情報を仕入れてまずはそこで何食わぬ顔でニアミスを起こす。

何度目かの東京通いで「あっ!また会いましたね!ビックリ!ではまた(さらっと名前も名乗らず)」

そして後日別のイベントにて「いやーよく会いますね〜でへへ」

と言う具合に少しずつ接近していくのだ。(ストーカーじゃねえか)

そして来るべき時がきたら「実は20年前からあなたにずっとお礼が言いたかったのです!(カチコチ)」なんてね。

まあ私は人間嫌いなので対人間には誰であろうと緊張することはないのだが。



まあしかし本当に私は何を勘違いしていたのか。

敷居はめちゃくちゃ高いではないか。

しかも職業もまったくカスリもしない。彼はタクシー乗務員、私は医療関係(クズな青春時代だったので医師ではない)。


だが私はBOSSにいつか会うのだ。


イヤだった3大SNSも始めようかと思っている。高まった頃合いになんらかのアクションを起こしてみよう。


東京で1週間くらい豪遊できそうなくらいの貯金も始めるつもりだ。BOSSタクシーも貸し切ってやるのだ。




あ、変態かも知れませんが怪しいやつではないのでその時はよろしくお願いします。





元スロマガのBOSSに会うならやらねば

私は今猛烈に会いたい人がいる。


会わなければならないと言ってもいいくらいの人だ。亡くなったパートナーではなくちゃんと生きている人で、現在も細々と活躍されている人である。


佐藤好孝さん、通称BOSSと呼ばれている人だ。実名を言ってしまったが、彼はメディアの人間でYouTubeにも動画をアップしておりその筋では有名な方なので問題ないだろう。


7/18追記

BOSSのブログを発見してその記事の中でご自身の名刺の写真をアップされていたのだが、名前にボカシが入っていた。ご本人様がこのクソブログをごらんになっているかは分かりかねるが、もしBOSSと近しい方で「実名はあかんやつじゃね?」というご指摘などがございましたらコメントいただければ幸いです。並びに不愉快な思いをされましたらお詫びいたします。

あくまでメディアで活躍されていた方ですので実名にて記事を書かせていただいてます。



彼は元パチスロ攻略マガジンのライターであり現存しているパチマガ攻略軍団の初代リーダーだった人だ。元パチンコ店主任兼釘師からスロマガ専属ライターへと転職されたようだが詳しいことは分からない。

現在では水瀬美香さんやさん、梅屋シンさんを始めとする超売れっ子パチスロライターがいろんなメディアで活躍されているが、佐藤さん(以下BOSSで統一)はそのハシリではないだろうか。YouTubeの動画を観るとBOSSの活躍は昭和を感じさせるザラついた4:3の映像にたくさん残されている。カメラワークも音声もグダグダなのだが、あの時代を生きた人たちにはなんか刺さる映像なのだ。VHSの裏ビデオの無意味な冒頭シーンを彷彿とさせる雑な作りがまたいい。


現在は東京都内でタクシーの乗務員をされていて、ツイッターなどでも仕事の依頼を受けてらっしゃるようなので、ただ会うだけなら昔ほど敷居の高い人ではない。だがパチスロ雑誌というアンダーグラウンドなメディアではあるが、一時代を築いた人がタクシー乗務員へ転職するということは相当な覚悟をもってのことだろう。

パチンコ関係の仕事も受けてらっしゃるみたいなのでYouTubeを始めとするネットメディアへの露出もぼちぼちあるようだ。

食ってくのにプライドはいらない。使えるものは何でも使うという私のポリシーと似ているような気がする。


私と彼はおそらく同年代のはずだ。(後でプロフィールを見たらニコ上だった)1990年後半から2000年初頭あたりの動画がYouTubeにたくさんアップされている。パチンコやパチスロが本当に楽しく相当に胡散臭かった時代のものだ。


おそらく当時は営業や取材、いろんな企画で相当潤っていらっしゃったと思う。以前のエントリーでも書いたが、私が好きな昭和の世界観や栄枯盛衰を彼からは感じるのだ。パチスロライター界もいろんな足の引っ張り合いや世代交代があったのだろう。

現在でベテランと呼ばれるライターでよく見かける方といえば大崎一万発さん、ヤングさんあたりか。BOSSとの共演もあるのだが、当時の大崎さんはロン毛でヒッピーのような見た目がヤバい気持ち悪い人という印象しかない。ヤングさんはいつでもどこでもテキトーな感じだしね。大崎さんやヤングさんがメディアでガーッと来たのはあくまで最近の話なのである。今の彼らは割と好きなんだけれどね。

やはり私の青春そのものといった時代を一緒に過ごした方はBOSSでありしのけんなのだ。よしっ


雑誌の企画かなんかは知らないが、BOSSはしのけんと一緒に旅打ちで全国各地を周っていた。同じ雑誌で同じ釜の飯を食っていたといったところか。他にもなんかすごいバカバカしい企画もやっていらっしゃった。今なら絶対誰もしないであろう「1時間ガチンコ勝負!」とかw 1時間でどないせーっちゅうんじゃ。番組自体もパチンコを全然知らないやつが作ったのだろう。ナレーションも「いやいやいやそこじゃないから!」と突っ込みたくなるようなクソ原稿だった。大崎さんもBOSSもよくあんなオファー受けたよね。いやーいい時代だった。

現在のBOSSは職業柄なのかYouTubeの「名機列伝」で見られるような天然ぽいユルいただのおっさんなのだが、しのけんと旅打ちしていたころのBOSSは大層尖った感じの非好青年だったのだ。


え…こんな人だった


別人かと思ったくらいだ。しかしパチマガのBOSSと言えばこの人しかいない。すげえドSキャラのイメージだったのだが。いつからかキャラがブレてたような……カドが取れたというか。

なんか腑に落ちない感じはあったが、なんとなくいい年の取り方をされていてホッとしたのを覚えている。今もパチンコ業界で現役バリバリでないところにも好感が持てた。だらしない腕時計のはめ方も当時のままだ。しかし服のセンスはやや当時の面影を残しており「昔ヤンチャだった」ことを連想させる出で立ちなのである。それだけが失敗している年の取り方ぽくてちょっと残念かな。


当時のBOSSの旅打ちシリーズはリアルでは見ていなかった私だが、偶然見つけたYouTubeで見られるその映像は私の青春そのものであった。居ても立っても居られないくらいの衝撃を受け鳥肌がたち血が騒いだ。

彼はメディアの人間で私は一読者に過ぎなかったのだが、BOSSのしていたことは当時の私が願ってやまないことだったのだ。単に旅打ちがしたかったわけではない。ただ懐かしいという言葉だけでも済ませたくない。

安っぽい言葉でしかこの血も煮えたぎるほどの熱い思いや、どうしようもないほろ苦い気持ちを表現することができない自分の文才の無さに辟易する。


当時の私はパチンコ、パチスロ雑誌を買い漁り、それこそ隅から隅まで貪り読んだ。情報を発信する側になりたかったし、勝ち組になりたかった。雑誌のおかげでかろうじて勝ち組に引っかかってはいたものの、地元の7枚・8枚交換に苦しめられていた。今の私なら迷わず上京しているだろうが、当時の私にはその勇気と覚悟がなかった。私は遠い地からBOSSたちパチマガ編集部の発信する情報だけを頼りにパチンコ・パチスロ三昧の青春時代を過ごしていたのだ。

群れるのがキライだった私は鉄火場と化したパチンコ屋に開店2時間前から一人で並び、当時は誰もしていなかったデータ取りや小役出現率からの設定判別、通常時の小役狙い、時間効率の考慮、ビタ押し攻略までやれることはなんでもやった。その頃から私は変人と呼ばれ、常連やホール関係者から煙たがられるようになった。

他にその熱意を注ぎ込めるものがあったなら、私はその他の分野で大成していたかもしれない。

現在のチャラチャラしたスロプーなどとは訳が違う。ちゃちなデータ表示器しかない時代を生き抜くため、ありとあらゆることを試行しパチンコというギャンブルに全身全霊を捧げていたのだ。

それほど熱くて孤独な青春時代を過ごさせてくれたのだ。まあ当時のクズっぷりは否定しないよ。しないけれどもさあ。

クイーン・パワフル・エキサイト・アレジンはほんとよく打った。

権利モノではソルジャー(攻略法なし)とかミルキーバーを狂ったように打ってたな。

意味もなく東京行って渋谷のマルハンで冒険島(2回ループ)を3日ほど追っかけたり。あ、おばけランドも好きだったな。

スロットはコンチIII(裏)のスーパーラッシュを経験してからはそれこそもう理性を失って打ってたし、ちゃんとしたスロットではアルゼのクレイジーレーサーが好きだったなあ。獣王とかは好きだったけれど、他の好きな機種を思う存分負けれるように勝ちに徹して打ってた記憶がある。掴めば勝てたからね。これがまた掴めてたんだよね。

ほんとクズだわw

ちなみにスロットではサミーのキャッツアイが私史上最高傑作機種だと思ってるw

その熱いキャッツアイ愛(言いにくい)は、キャッツアイ被害者の会会長でもある私がいつかまた書こう。あ、わたくし榎本加奈子被害者の会会長でもあります。名機だよ!BOSS!名器じゃねえよ!


話が逸れたが、BOSSがアップしている映像はパチンコ業界のアンダーグラウンドな感じが美化されてもなくいい感じに溢れ出ており、まだ昭和が色濃く残る街並みに「無理やり建てました」感がハンパないパチンコ屋もたくさん登場する。やっぱり何かがおかしかった時代なんだなあ。


あの時すべてを捨てて上京していれば、私は土下座でもなんでもして攻略軍団に入れてもらっていたかも知れない。友達もいなかったし捨てるものなんてなかったはずなのに。時すでに遅しなんだけれど。パチスロメディアで一時代を築き、私の青春時代すべてを捧げ、激動の時代を一緒に駆け抜けたBOSSには面識はないけれど本当に感謝している。

と、同時に責任も取ってもらいたい

よくある「私はあの人を知っているけれど、あの人は私を知らない」みたいな話なのでBOSSにしてみれば迷惑な話だろう。


今ここで初めて書くのだが、私は足に少し障害があり(先天性ではない)車がないと移動できない。30分ほどの犬の散歩くらいが徒歩の限界で、公共の乗り物や混雑している駅などは怖くてとても近寄れない。チンタラ歩いていて後ろから舌打ちを浴びせられることもしばしばある。BOSSが東京でタクシーの乗務員をしているというのはなんかの巡り合わせみたいである。

今は溺愛している犬たちがいるのでこの場を動くわけにいかないが、身軽になれば今の居住地にこだわる必要もないので、その時こそすべてを処分して上京でもしようかな。


上京まではしないかも知れないが、生きていれば東京に行くことくらいあるだろう。その時こそBOSSのタクシーをチャーターして私の青春時代を奪った感謝の恨み節を伝えてやろう。


今振り返ってもクズな私の人生に刺激を与えてくれ、かつ記憶に残っているのは亡くなったパートナーとBOSSだけなのだ。


クズな私がこんなにも熱くあの時代でひっそりと輝き続けられたのは他でもないパチマガのBOSSたちのおかげなのである。あれほどまでに毎日が熱くてワクワクした経験は後にも先にもないだろう。孤独な変人である私がいつまでもしがみついてる絶対消したくない思い出だ。

彼らは素晴らしい経験と忘れられない青春時代を過ごさせてもらった私の大切な人たちなのである。




BOSSへの仕事の依頼は彼のツイッターにかけるようなのだが私は3大SNSをしてないんだよな。



BOSSに会うというのは、私が死ぬまでに絶対行いたいイベントのひとつなのだ。だから東京へ行く機会があったら何が何でもBOSSのタクシーを手配して乗ってやるのだ。いくらかかるのかは知らんが滞在中貸し切ってもいい



まあ実現まで何年かかかったとしてもBOSSも私も生きていればなんとかなるよね。



〜追記2

BOSSのブログは昔に戻りたいとか過去の栄光にしがみついてるものではなく、なんとか毎日消化してるぜーwみたいな近況報告や今の仕事の話がメインのブログだった。

なんか安心したわ。


知的障がいを持つ人やダウン症の人たちのことを何も知らずにのうのうと生きてしまうとこだった。

職場からの帰り道、家まであと5分もかからないようなところで雨が降ってきた。ものの数十秒で車の中で流している音楽が聞こえなくなる程の激しい雨になった。

前のエントリーでも書いたけれど、我が家のメイン居住スペースは中二階と二階である。しかし実は一階もあったりする。一階、二階、中二階という構造になっていて中二階の下は駐車場になっているのだ。玄関は中二階にあるのだが、一階にも勝手口的な出入口があり、犬の散歩や雨の日などの出入りはそこで行なっている。濡れるのやだしね。
もう少し詳しく書くと我が家は中二階にリビングとダイニングなどがあり、一階から二階までの階段が上から見るとルービックキューブのような9マスで構成されていて、4段上がって踊り場。左折して4段上がって踊り場。また左折みたいな感じで中二階をはさみ二階まで続いている。
まあちょっとめんどくさいのだが、私も犬たちも年をとって階段でコケても途中で止まるような構造にしたらこうなったのだ。しかし真ん中は吹き抜けだし採光用の天窓があるから明るい。階段まわりも鉄パイプとアクリルだけなので開放感はある。吹き抜け部分には鉄パイプを倒して洗濯物の室内干しができるようにもなっている。初めて我が家へ来た人たちはシンプルだけど無駄に豪華な階段にちょっとびっくりしてくれるのだ。

今日はそんな我が家に初めて来た人の話である。

あと少しで家に着くというところで駐車場に誰かいるのを発見する。またか…

我が家は中二階の下が駐車場なので急な雨の避難所として小学生や中学生などによく利用されるのだ。私は子供が大嫌いなので、いつもなら全然ひき殺してやる勢いで構わず駐車するのだが、今日は少し様子が違った。なんか団体様が我が家の駐車場で雨宿りをしていた。私は彼らに見覚えがあった。

我が家の近所には養護施設というか、知的障がい者や、ダウン症の人たちが集団で支援を受けながら暮らしている施設がある。通いの人もいるみたいだし、就労活動も行なっているようなのだが詳しいことは分からない。年齢も様々だと思われる。犬の散歩などでたまに見かけていた人たちだ。私が家の前でどうしようかと思っていると引率の先生みたいな人が頭を下げて集団を引き連れ大雨の中出て行こうとした。その施設までは歩いて10分ほどだと思うのだが。私は車を停めれたらそれでいいので出て行こうとする彼らを手で制止し、ちょっとだけ端に固まっていてくれとジェスチャーで伝えた。

無事車を駐車し外に出ると引率の人が、「すみません。少し雨宿りさせてもらっていいですか?」と聞いてきた。私は子供は大嫌いなのだがこの場合は特にひき殺す理由もない。「どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部のように言ったのだがまったくウケなかった
よく見るとみなさんずぶ濡れだ。しかも外気は熱気と湿気でムンムンしており最悪のコンディションである。雨はさらに勢いを増していて10分で止むかどうか微妙なところである。
「犬がいるので大きな声さえ注意していただければタオルをお貸ししますのでどうぞ上がってください」
「いや、でも、それは…」

うわっめんどくさっ!こういった公共の福祉施設などは決められたこと以外の行動はNGらしいのだ。◯◯園に電話をかけて園長にいちいち許可を取らないとダメなようだ。そりゃそうだろうが…
私はなぜか意地になり「あのね、一般人はこんなこと当たり前なんだわ。今許可を取るのが1番先にすべきこと?なんかあってからじゃ遅くないですか?家の中から電話したらいいじゃないですか。帰る途中で雨宿りさせてもらってるって。私もあなたたちも悪いことしてるわけじゃないでしょう?」

そうして私はやっと我が家へ客人たちを招き入れられたのだ。とりあえずありったけのタオル類を用意する。引率者含む男性7名女性3名。◯◯園に電話をかけると送迎で車が出はらっていて迎えに行くのは1時間以上後とのことらしい。それまでに雨は止むだろうが…
とりあえず男性女性ともに引率者がいたので男女に分かれてもらい濡れた服を脱がせ体を拭いてもらった。女性陣には昔いちびって買ったバスローブを着てもらい、男性はバスタオルやタオルでその場をしのいでもらった。幸いなことに我が家は犬の毛対策のため布製品は置いてない。カーペットはもちろん椅子やソファなども布を使ってないもので揃えているのだ。そのため椅子やソファ、床が濡れても全然問題ない。
みなさんリビングに集まりお通夜みたいにしーんとしている。家に上がる前に犬がいるから静かにしていなさいと言ったらしいのだが…犬たちはキョロキョロしてはいるが興奮している様子もないのでそこまで静かでなくてもいい。

とりあえず濡れた服は脱水した後乾燥モードの最強と浴室乾燥の最強で乾かしている最中だ。たぶん1時間ほどで着れなくはなさそうなくらいまで仕上がるはずだ。

飲み物を勧めると引率者の人は申し訳なさそうに「すみません。好意はありがたいのですが…」
ああアレね。なるほど。ウォーターサーバーも好ましくないようで、引率者が蓋を開けたペットボトル飲料なら大丈夫なのだそうだ。

あるある。ありますよ。お茶お水ジュースビール。ホットもすぐご用意できますがウォーターサーバーはNGでございましたね。
とりあえず新しい水とお茶のペットボトルとグラスを人数分用意していると引率者の人がまたまた申し訳なさそうに「すみません。プラスチックのコップか紙コップはありませんか?てんかんや発作などが起こったときガラスは危ないので園でもプラスチックのコップを使用しているので」
そうか。配慮が足りなかった。そりゃ当たり前だ。ハンデを持って生まれてきた彼らはまわりの適切な配慮やお手伝いがあってこそ安心して生活できるのだ。言われなければそんなこと思いもしなかった。

紙コップを用意して引率の方に任せる。そして「犬たちも落ち着いていますし、いつもどおりに過ごしていただいて大丈夫ですよ。犬たちは噛みはしませんが、もしものことがあるといけないので引率の方とゲージ越しに見るだけでしたらどうぞ。」と言うとみなさん飲み物より犬たちに興味津々で、それぞれ何かを犬たちに話しかけていた。

外を見ると雨は止み明るさが戻ってきている。服もあと30分もあればたぶん着れるくらいまでには乾いてるだろう。

この引率者の方はたぶん知的障がい者ダウン症の人たちの安全と、その責任を一手に引き受けているのだろう。外出中になんの事故もなく安全確実に園におくり届けなければならないのだ。飲み物、食べ物、危険物、体調。それらの管理を始め、その責任が私に飛び火しないように配慮もしてくれている。一般人が当たり前のこととして善意で行う行為ひとつとっても彼らには大層な労力を要するのだな。

彼たちは我が家の階段を見つけ何やらボソボソ言っている。初めて我が家を訪れた人が普通にする反応のようだ。こうして彼らを見るとなにも変わらない。

服も大丈夫かな?というくらいまでには乾きいよいよ別れのとき。引率の方にヤバいくらい頭をさげられた。
知的障がい者の男性がどうやら帰るのをグズっているようだ。引率の方が説得しているのだが男性は帰りたくないようで何かを訴えている。私は残念ながら彼と意思疎通をする術がわからなかったのでだまってそれを見ていた。

しかしどうやら犬たちがいる中二階を指さして何かを言ってるみたいだ。私は少し待っててもらい触らないでねという約束で犬を抱いて彼に近寄り犬の手を取ってバイバイした。彼も同じようにバイバイをして大人しく帰って行った。

そとはもう炎天下と言っていいくらいの日差しと熱気だ。私は引率の人に「いつでも遠慮なく雨宿りしてください」と声をかけ家へ戻った。



さて、干すところがないくらい大量の洗濯物が私を待ってくれていた。

卑猥すぎるその日本語大丈夫なの?

小出恵介を始めとする数々の下関係のニュースが世間を賑わせている。


ニュースキャスターやナレーターが神妙な面もちや声で「未成年と不適切な関係」だとか「教え子と淫らな行為」だとか「猥褻な動画を投稿」だとか「性的な関係」だとか「性的暴行」だとか。なんか一見適切っぽい表現を使ってニュースを伝えているのだが。



ちょっと待て本気で言ってるのか?



もはや淫語だろそれ。ふしだらすぎるぞ。聞けば聞くほど妄想をかき立てられるような表現をしれっと使うんじゃない。よけいやらしいわ。「性的◯◯」なんて表現軽々しく使うんじゃない。誰に配慮した表現なのかは知らんが一見正しい日本語のようだけれどスマートな表現でもないような気がするぞ。


私の頭がおかしいのか?淫らな行為ってアンタ。みんなその淫らな行為をするんじゃないの?じゃあキャスター諸君が昨夜した行為も淫らな行為だろうがよ。

それともとんでもなく変態性が強いやつとか事件性のある性行為が淫らな行為なのか?


淫らな行為があるのなら、淫らでない行為も当然あるのだろう?


淫らでない行為とはどーゆー行為をいうのだろう。


不適切な関係って何よ?

政治家と土建屋の不適切な関係と同義なの?警察とヤクザの不適切な関係はどーよ?適切でない関係のことを言ってるのだろうが、適切な関係ってのもよくわからないし、倫理に当てはまるものを適切な関係と呼ぶの?説明も難しい。悪魔の証明のような無理難題っぽい気がするのは私だけか?


とにかくそのような表現は必要以上に卑猥に聞こえるのだ。


澄まし顔のキャスターが言えばさらにそのいやらしさが増す。日テレ「every」の藤井さんや鈴江さんがそんなこと言っちゃダメだ。見ているこっちが恥ずかしい。


藤井「淫らな行為」

鈴江「卑猥な動画」

小山「不適切な関係」


もう恥ずかしすぎる。


「じゃあ他になんて言えばいいんだよ!」

なんて言ってる日本語のプロみたいな人。じゃあ他に仕事を探したほうがいいんじゃないですか?



私はそれらが適切な表現だとは思えないのだ。




今日も夕方のニュースで1人妄想をかきたてられる私であった。


またパチンコの出玉規制だってさ

パチンコの1回あたりの大当たり出玉が少なくなるらしい。

現在の1回あたりの最高出玉は約2400個だ。誤解のないように言っておくとあくまで最高出玉が2400個であって、1回の大当たりで必ず2400個を獲得出来るわけじゃない。1回の大当たりで実質0個もあるし、初当たりは100個程度から500個程度しか獲得できない台もざらにあるのだ。


確変中や右打ち中に大当たりすると50%で2400個を獲得出来る仕様の台がほとんどなんじゃないかな。たまーに確変中の大当たりはすべて2400個獲得出来ますーなんて台もあるが、そうそうそんなうまい話はない。確変終了図柄での当たりは出玉なしの子とか通常時は鬼のようにキツい子とかそれなりに帳尻合わせがされているのだ。ならして平均1500個程の獲得くらいになるんじゃないかな。


ちょっと前までは大当たり確率399分の1(現在は320分の1が上限)で50%でST突入・継続率80%・ST中の大当たりはすべて2000個!みたいな子がいたんだけれど、その子たちは「頭が悪い人たちが考えた規制」でなくなっちゃったのね。去年とかだったかな。それがまーた規制で最高出玉が約1500個前後に引き下げられるらしいんだわ。パチンコ依存症の人たちのための法案じゃなくて、アレなパチンコ業界へのただのいやがらせじゃん。過去にもそんな話ありましたからね。


絶対頭悪い人がこの規制を考えて法案通してるよね?大人の事情も大いに絡みまくってるよね?

ざっくり言うとパチンコ依存症の人が短時間で負けを取り戻せないようにするため(まくっちゃうと依存症が治らないから4時間遊技で5万円出ないような規制)なんだって。


バカじゃない?


公営ギャンブルの競馬とか競輪ってさあほんの数分で何万も勝ったり負けたりするんじゃないの?競馬・競輪・競艇する人たちもパチンコ打ちに負けず劣らずクズっぽい人たくさんいるよ?競馬場はましだけれど、競艇場なんてけっこうなステータス異常の人いるよ。もはや消費者金融でも融資を受けれなさそうな感じの人ね。



てかパチンコ負けてる人ってね、

魚とんだ!」とか

血相変えてボタン連打している人」とか

200回転で波が変わる!」とか言いながら全っ然回らない台を追っかけちゃうバカな人たちなわけ。

(ビワコさんは本物なので除外する)


競馬とか競輪する人たちってさ、金をドブに捨てるような買い方する人っていないでしょ?騎手・馬、選手の情報をそれなりに仕入れて吟味して金はるんでしょ。

パチンコで負けてる依存症の人たちがさあ、負けてる理由なんて考えると思う?バカな高齢者が勝ち方研究すると思う?そんな法案作っても情弱たちには何の効果もないと思う。彼らはいつか出ることを信じて金をブッ込み続けるだけよ?バカにつける薬はないっての知らないのかな。昔と比べるとパチンコ人口は減ったかも知れないけれど、今回の規制は依存症レベルのパチンコファンには効果は薄いんじゃないかな?ファンの増減もほぼないだろうね。だって依存症レベルのパチンコファンだよ?


単純に考えて、ファンの増減なしで客側が勝てないような法案とかってそれはつまり「店が儲かります」よね。


なんか依存症治療のための法案じゃないですよね。

それともアレか?アレな人たちにアレが流れてアレだからアレするのか?


てかね、数年前は大当たり確率399分の1で継続率72%・出玉1600個なんて子もいたわけよ。規制でなくなっちゃったけどよっぽど現在のパチンコ台よりいい子だったのよ。


公営ギャンブルでもパチンコでも結局のところみんな勝ちたいからやってるわけでしょ?金を突っ込んでも取り戻せないからパチンコ依存症が治るなんて安易な発想で法律変えちゃって大丈夫なの?警察のエライ人たちさあ。

まあそのうち大人の事情(法人税とかいろいろ)とかなんかでまーた一部規制緩和とかって話になるんでしょ?


何がしたいの?ねえ。バカなの?

実名晒してそのバカさ加減を公表する勇気は私にはないからある意味スゴイとは思うけれど。

CR海物語の大当たり中の楽曲と映像が化物語の八九寺真宵opに酷似している件

久々にパチンコに行った。


我が家には老犬兄妹がおり、内1匹は目がほぼ見えてない。なのにパチンコ?と非難されるだろうとは思うけれど、昼前にこないだのエントリーで書いた「マイネオマスター」が我が家にサーフィンで行ったハワイのお土産を持って来てくれ「今日まで店休みにしてるからここでゆっくりさせてくんない?」と言ってきたのだ。別にマスターと付き合ってる訳じゃないのだが今日はありがたかった。目が見えないほうの犬が朝からグズっていてご飯をなかなか食べてくれなかったのだ。最近のコイツは気まぐれで私もほとほと手を焼いていた。そんな中年がら年中焦げているイケメンマスターの登場である。

ウチの犬たちはいつもほんのりココナッツの香りがするマスターが大好きなようでマスターが手ずからご飯を与えるとペロリと平らげてしまった。なんなんだコイツは

不安材料がひとつ減って安心した私は買い物などの用事も済ませたかったし、マスターもゆっくりさせてあげたかったので少し出かけることにした。するとマスターは「たまにはゆっくりして来たら?晩飯は俺が作るしコイツらとのんびり昼寝でもしとくからさあ」と言ってくれたのだ。


パートナーが亡くなるまでの私たちの闘病生活をよく知るマスターは、私がパートナーと入れ替わりで入院していた間、我が家を気にかけてくれ、差し入れや買い物などの雑用をしてくれていたのだ。もちろん犬たちの面倒も見てくれていた。パートナーが亡くなってからも我が家を気にかけてくれ、ちょくちょくウチに遊びに来ていた。

そんな訳でたぶんいろいろ煮詰まりつつある私を気遣って「ゆっくりしてこい」と言ってくれたのだろう。私もマスター以外の人間には大事な犬たちを任せたくないしね。付き合ってる訳じゃないのだが。

そしていざ出かけてみると時間の潰し方に悩んでしまった。日用品の買い物はこないだのクソ暑い日に済ませたので今日のメインは食材購入だった。とりあえずスーパーに来たはいいけれど買い物してソッコーで帰ったらマスターになんか悪い。


でパチンコにきてしまった。涼しいし負けても無料のマッサージチェアやマンガもあるから時間潰すのにちょうどいいわ。


短時間勝負なので台を吟味した結果4円パチンコの甘デジ海物語沖縄3に着席。22回転で当たった。さすが甘デジ。順調に連チャンを重ねる。


何連チャン目か忘れたが、私はかねてから感じていた違和感を思い出す。大当たり中に流れる楽曲で「今日はハッピー♪ずっとラッキー♪」とかいう歌詞の曲があるのだが、その曲と映像がどうにもこうにも化物語八九寺真宵オープニングの楽曲とかぶってしょうがないのだ。amazonプライムビデオで何度となく観た八九寺真宵のオープニング。三洋やりやがったな。ってくらいやっちゃった感がハンパないのだ。たまに変なコラボをする海物語だが、化物語疑惑の物語コラボとは恐れいった。機会があればぜひ見てほしい。さすがパチンコだ。海物語なんて開発にそんなに金かかってないくせにこれだもんな。

しかもそれだけではない。海物語ジャパン桃太郎電鉄の大当たり中の楽曲に「あっぱれジャパン」とかいう曲があるのだが、それもなかなかのインスパイア具合なのだ。化物語シリーズのヒロイン阿良々木月火のオープニングの「白金ディスコ」なのだが。


まさしく「偽物語」だ。

疑惑しか生まないオマージュっぷりだ。


海物語といえばパチンコ打ちでは知らないヤツはいないといっていいほどの大ヒット機種なのだ。

吉宗や番長シリーズをリリースしている遊技メーカー大都は楽曲へのチカラの入れようがそれはもう異常なのだが、三洋はその異常っぷりを見習ってほしい。

海物語の楽曲はなんてゆーか作り込みが甘い。老若男女問わずわかりやすいコンセプトで作曲されているのだろうが、詩も浅いしアレンジも浅い。他方面からなんかを少しずつパクって仕上げた「中国の安っぽい遊園地感」がすごいある。やはりかの両国はパクリ文化なのか


そんなこんなでパチンコは海物語とリングで3万ほどプラスになった。違和感と疑惑も私的に解決したし、リングに使われているバラード(氷雨ってオリジナル?)楽曲の良さも改めて認識したしストレスも発散できた。マスターに感謝だわ。


時間もちょうどいい。まだマスターは晩飯の準備もしてないだろう。パチンコ勝ったしちょっといい肉を買って帰ろう。


家に着くと何やら香ばしい甘い匂いがする。アーモンド?

アーモンドフィナンシェだ。パートナーが放射線治療で食事しづらくなってきた頃、マスターが作るこのしっとりしたアーモンドフィナンシェにどれだけ助けられただろう。

「おかえりー」

そんなことを誰かに言われるのも久しぶりすぎて少しうろたえてしまった。

「ちょっといい肉買ってきた。食ってくやろ?全部お任せでいい?」

「おう」

マスターは何も聞かない。犬たちも元気だ。それでいいのだ。海物語の楽曲が化物語の楽曲に酷似していることなどサーフィンバカのマスターに言ってもしょうがない。


こんなに穏やかな気分になったのはいつ以来か。悪くはない。マスターはチビチビ飲みながら晩飯の準備をしている。

マスターはちょっといい肉で4品を作った。犬たちにも味付けなしのローストビーフを作ってくれた。やっぱすげぇな。


いつでもどこでも地味なばあちゃん飯をモソモソ食ってる私にはちょっとキラキラし過ぎだが。久しぶりに豪華な晩飯をダラダラと食った。


「てかこのトマトどした?冷蔵庫にあった?」

程よく冷えている小さく切ったトマトを犬たちの口に運びながらマスターに聞く。


「え?3時くらいにお父さん持ってきたよ。俺が出てびっくりしてたけどなんかよろしくお願いされたw」






私は明日父になんて説明しよう。