医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

アメブロを始めたら友達申請が来てちょっと困っている件

私はアメブロを始めた。


アメブロでブログを書き始めた訳ではない。正確に言うと「アメブロのアカウントを作った」だけなのだ。そのうちこのはてなで書いてるブログをコピペして始めようと目論んではいるのだが、今はまだめんどくさくて書き始めてはいない。はてなで精一杯だ。


まあこのはてなでもアクセスはほぼ連日一桁wなので「間違ってたどり着いた可能性が高い」数字だし、ブログとかSNSなどの「意識高い系」作業は大嫌いなのだが、日記とかみたいにこの時代の爪痕みたいなものを残しておきたくなったのだ。まあいろいろあったからね。一応ブログなので他人が読むようにデフォルメしたりちょっと盛ったりはしてるが、基本は何年後かの自分が見返せるような日記の感覚で書いている。


その私がアメブロを始めてしまったのだ。これはもう事件だ。人と繋がることも大嫌いだし、リア充アピールをする人間も大嫌いなこの私がだ。


まあ理由は簡単だ。

佐藤さん(元パチマガ攻略軍団長BOSS)のブログがたまたまアメブロだったからだ。

とりあえず「BOSSのヘイ!タクシー」というブログの読者になりたかったので、「読者になる」ボタンをポチッとしたらアカウントの作成に誘導されたのである。


で、だ。アメブロの中にはアメとも限定記事というものがあるのだな。BOSSの記事の中にもあった。

しかーし、私はそのアメともと呼ばれる友達申請をしなかった。実はまだよく理解してないシステムだし、「断られたらどうしよう」とか「ひっそりBOSSの生存確認をしている私の存在がバレてしまう」とか「勝てる壺とか開運ブレスレットを買わされたり、なんかのボタンを押すように誘導されたらどうしよう」といった恐怖感から友達申請できなかったのだ。まあBOSSは公人なのでそれはないと思うのだが。


そしてアメブロのアカウントを作成し、中々更新されないBOSSのブログをときおりチェックするのが日課となってしまった。


そんな中メールがきた。タイトルはアメとも申請のお知らせだった。

「まさか佐藤⁉︎」

まあそんなことはなかった。そりゃそうだよね。

とりあえずその友達申請をしてきた最近の子にありがちなラインとかでもよく見かけそうなちょっと胡散臭いキラキラ手前の名前の方のブログを見てみることにした。


女子力満載のタイトルにちょっと引いたわ。

今日のコーデ♡みたいな。

課金させられてしまうかもと思いつつそのブログをポチッとしてみる。


アメとも限定記事だった。


4本ほどある記事全て「女子力満載タイトル」で「アメとも限定記事」なのだ。

彼女のプロフもバカな課金大好き男のためだろう、いい具合にカスタムされている。


やっぱりというかなんというか、これはもう例のやつで間違いないんじゃないか?

友達申請許可してしまうと「なんかに誘導されるやつ」だよね?


これがあるからイヤなのだ。ラインでもさあ拒否しても通報しても「贅沢ブランドコピーなんちゃら」とか、「台湾の若手女優さんの写真使ったあいりちゃん(名前はその都度変わる)」ってのが電話番号で友達追加されちゃったりね。


アメブロでもいろいろ設定しないと「迷惑メール」並の勧誘メールがたくさんくる。


私はただ巨人の星の明子姉ちゃん(先うふふ)のように佐藤さん(BOSS)の地味な活動と近況を知りたかっただけなのに。



私に友達申請してくるなら最低このはてなブログを読んでからにしてきていただきたい。そしてこのはてなブログへコメントいただけたらちょっとは信用してあげます。でも課金は絶対しませんけどね。


よろしくお願いしますね。

Eなさん。

ピアノ協奏曲「蠍火」合同練習初日

先ほど合同練習から帰ってきた。午前1時過ぎかな。今日は例のクラシックバカたちの酔狂に付き合ってきたのだ。


正確には一旦家に帰り、犬たちの散歩もかねて例のローカルハワイ風カフェで一杯引っ掛けてから帰ってきたのだ。


練習は6時過ぎから始まり9時ごろには終わったのだが、とにかくハードな練習で頭と手がおかしくなりそうだったわ。


家へ着くと無性にピザとビールの組み合わせが恋しくなり、とりあえず犬たちを連れてカフェへ向かった。土曜日ということもありカフェはそこそこ賑わっていた。そこは空気を読んでほんとに一杯だけのつもりだったのだが、チラ見した厨房の洗い物の山を見たらちょっとかわいそうになり洗い物だけ手伝ってやった。10時を過ぎる頃には徐々に客も引き始め、私は改めて席に着きキンキンに冷えたビールを流し込みながら、マスターに例の練習で一緒だった頭がおかしい人たちの愚痴をこぼしていた。


課題であったピアノ協奏曲「蠍火」の採譜も完璧ではないものの、なんとか締切前にやり切り私的には後はオケと合わせながら手直しするという段階のはずだった。


しかしそう甘くはなかった


各パート一応形にはなる程度の採譜はしてきたようなのだが実際音合わせをすると、まあびっくりするほど私のピアノと合わないのだ。最初に指揮者から各パートにざっくりとした指示が飛び、パート別に軽く演奏をさせていた。さらっと聴いた感じでは各パートの技術的な問題でもなさそうだ。しかし全員で合わせてみるとやはりまとまりがない。

原因はまさかみんなをまとめ上げるコイツなのか?私かも知れないがw

指揮者はたぶん認知症予備軍だ。こいつは会話の際おっさん共通語である「アレ」を多用する。「ここアレして。えーとフェルマータ。んで◯小節目はアレにしよう。ほらアレ。えー3連符から6連符にアレンジして」という具合だ。


合わない理由がなんとなく分かった。こいつはまだ2回目であるこの合同練習(蠍火は初回)で仕上げようとしているのだ。各パートにはざっくりとした指示しかしてないくせに自分の頭の中ではちゃんと仕上がってるのだ。それを伝えられないやっかいな人だった。


そして地獄の練習が始まった。ピアノ協奏曲というのはピアノが主役みたいなもんなので、たぶんピアノ協奏曲の合同練習では1番休めないハードなパートなのだ。ソロ部分は気楽なんだけれどね。わりと自由だから。


「じゃあ◯小節目のピアノからもう一回」

今日は何回この言葉を聞いただろう。

「◯小節目はもうちょっと抑えて。◯小節目の◯はもうちょっと強めでいこうか」

こんな具合で私を弾きホーダイ使いホーダイの機械ように扱う。練習でなんとかなるちょっとしたミスタッチや音飛ばしも指摘される。


おいおい。蠍火の合同練習はまだ初日やんけ。

お前が聴いた参考音源は打ち込みなんでしょ?そりゃどんな発狂ゾーンだって正確だわ。


このバカ指揮者はこの曲の1番の聞きどころである後半部分をとりあえず納得するところまで持っていきたいらしく、蠍火最強の発狂ゾーンを繰り返し弾かされた。


そして私が1番怖れている指示が飛んできた。


「もうちょっとテンポ抑えようか


キターーーー。

無理無理無理。

すみません。私それ出来ないんです。


ちょっとピアノをかじった方なら分かってもらえると思うのだが(だからあえて用語を使う)早いテンポでのフォルテ、フォルテシモ、スケールの連続、広い範囲のアルペジオ、すべて16分音符。そこに指揮者からの指示は6連符ときた。

走っちゃいますよね?

鍵盤を確実に叩くためにチカラ入りますよね?

ぶっちゃけ早いほうがラクですよね?


てか16分音符6連符4音って木枯らしのエチュードを思い出すなあ。木枯らしのエチュードとはショパンが作曲した比較的早いテンポの3分ほどの曲で一小節の間に鍵盤を24個叩かねばならない練習曲なのだ。その24個叩く小節が最初から最後まで続いている。頭も手もおかしくなりそうな一種のマゾが好む曲である。練習曲と呼ぶにはいささか難易度が高すぎる曲なのだ。

自慢じゃないが私はその曲を適当な指使いでほぼ完璧に弾けるのだ。ピアノの楽譜では複雑な指使いの時、音符に1から5までの番号がふってあり(右手1番が親指)その曲でもっとも効率的で弾きやすい指の指定がされている。私はその指定をことごとく無視して仕上げてしまうのだ。適当な指使いとはそういうことである。


なんというか私はどんな曲でも発狂ゾーンは早弾きのほうがラクなのだ。まあぶっちゃけていうとごまかし効くしw


それをもうちょっとテンポ下げろと?


粗が目立つじゃないか。

叩けてない音がバレるではないか。


このバカ指揮者め。バカのくせに耳はいいのだな。耳鼻科医師なのか?


とりあえず指示通りにする。それはもう自分でも嫌になるくらいメチャクチャな演奏になったw 


とまあそんな感じの練習を2時間ほどしてきた。自宅での練習では指先が痛くなることはなかったのだが、今回の合同練習では指先を痛め(特に左親指)絆創膏を二重にして弾いていた。


そんな指の私にこのバカ指揮者は容赦なく「じゃあ◯小節目。ピアノのスケールから」

「◯小節目左手もっと粒揃えてもっと強くね」

などと指示を出してくる。


さすがにコンマスと呼ばれるリーダーみたいな人が「プロのピアニストじゃないんだからそこまで要求したらかわいそうですよ。指も痛めてるし、体力的に限界きてもおかしくないくらい弾いてらっしゃるから」

とちょっと嫌な感じに助けてくれた。こいつらってやっぱなんかちょっとおかしいわ。慇懃無礼という言葉がぴったりの言い回しを平気でする。


それからは私はオケから外れ電子ピアノへ移動しヘッドホンをして地味に練習していた。



一応バイトなので適当な演奏は出来ない。

次のオファーもくるような爪痕は残しておきたい。


冷静に考えてみる。

自分で採譜やアレンジをしたからには弾けないはずはないのだ。人間が演奏できる範囲のアレンジに仕上げてきたのだが、バカ指揮者は打ち込みの原曲しか聞いてないのだろう。生で弾いてる人少ないからね。

コイツは人間が弾ける限界というのを分かってない。指は10本で頑張って指を広げても12、3度が精一杯なのだ。その「限界に挑戦!」みたいな曲で私が1番苦手とする「テンポ抑えめでアルペジオとスケールを確実に」だあ?

初日から無茶言うな!苦手なとこ突いてくるなよ!


もうね、終始イラッとしっぱなしだったわ。


で帰宅と同時に体がピザとビールを欲し、犬たちを引きずってカフェにやってきたのだ。

サーフィンバカなマスターは、もうすでにいやらしいくらい日焼けして、なんかAV男優みたいになっていた。その焦げたAV男優に愚痴をこぼしていたらすっかりこの時間になったのだ。犬たちは当然寝ていて動こうとしなかったのでマスターと私で1匹ずつ抱いて帰ってきた。犬たちを寝かしつけてリビングに戻ったきたらマスターがビールを飲んでいた。

「一本もらった」

「ちょw帰れよw風呂入るし」

マスターは結局500ミリのビールを2本飲んで鼻歌を歌いながら帰っていった。


あー疲れた。

とにかくいろいろ疲れた。

ピアノコンチェルト蠍火なんて余計なこと言わなきゃよかった。



あ、バイトといえばバイト代ってどこからいくら出るんだろ。

この気が狂いそうな合同練習の拘束時間もバイト代いただけるのかしら。

なんかすごく不安になってきたわ。



月曜日人事のおっさんに問い詰めよう。

私ちょっとピアノ弾けます

私は今非常に困っている。


BOSSからの逆オファーではない。念のため。


およそ20年前の私はそれはもう立派なクズで、自分で自分のことを生きてるゴミだとさえ思っていた底辺スレスレの青春時代を過ごしていたのではあるが、幼少期はそれはそれは大層なええとこの子だったのだ。


数々の習い事と塾に通い、高校は私立の進学校へ通わせてもらっていた。その数々の習い事の中にバイオリンとピアノがある。私には5つ離れた姉がいるのだが、彼女は大層飽きっぽい性分で、彼女が飽きた習い事が自動的に私に回ってくるという仕組みだ。


ピアノもバイオリンも3歳になる前から始めたらしいのだが、その頃の記憶はまったくございません。


学業、部活、習い事。本当によくやっていたと思う。レギュラーを5本ほどかかえてる芸能人並みの忙しさだった。バイオリンは高校進学の頃に辞めたけれど、ピアノは特に意味もなくダラダラと続けていた。意識はないがたぶん好きだったのだろう。高校に進学してからその先の進路についてどうやら担任は音大にでも行くのだろうと思っていたらしい。私もなんとなくそんな気はしていた。

結局は音大には行かずクズ道一直線の転落劇を味わうことになるのだが。とにかくなんやかんやでピアノだけはスロクズになってからも続けていた。受験中だとか多少のブランクはあったけれど、ちゃんと先生について習っていたのは通算で18年ほどになる。スロクズ時代も夜の店でピアノを弾いたりピンチヒッターでちゃんとしたオーケストラで弾いたりしていたものだ。あ、バイトですよ。バイト。もちろんクズなんでタダではしませんw


家には骨董的価値のあるちょっと有名なピアノがあった。祖母の持ち物だったらしいのだが、とある条約の締約国となり販売や流通もできなくなる前に母親が「ピアノなんてどれも一緒!」と言う理由で売ってしまったのだ。バブルとの相乗効果でそれはもう大層な値段がついたらしい。どれも一緒というのは乱暴だが、まあ確かに調律やらメンテナンスやらで維持費も大変なようだった。そのピアノの代わりに家に来た子はヤマハアップライトピアノだった。悪くはなかったが音色やタッチのちょっとした違和感が気持ち悪くて家ではあまり練習しなくなった。長年ウチのピアノの調律を担当している「ちょっと有名なピアニストのコンサートピアノの調律」も担当している調律師にいろいろ頼んではみたものの、やはり楽器自体の限界はあるようだった。


それが進路を決めるあたりの出来事だ。当然なんだけれど、音大のピアノ科なんて受験する気も失せちゃったよ。それからだね。クズ道一直線


まあそれはよしとして、そういう理由で私はちょっとピアノが弾けちゃったりするのだ。ピアノはいつからか電子ピアノになったが、最近の電子ピアノはなかなかのもので、昔使っていた骨董品のタッチや響きもかなり近いものにカスタマイズできちゃうのだ。新機種が出たら適度に買い替えたりしてピアノはいつも身近にあるのだ。


そのピアノで私は困っている。


私は変人なのだが一応社会人であり、現在の職場にも履歴書を提出して面接を受けている。その履歴書の趣味の欄に「ピアノ」と書いてしまっているのだ。面接のときはそんな話題すら出なかったのに、つい先日人事のおっさんから

「◯◯さんって確かピアノ弾けるんだよね?」

すべてはこのおっさんのあやふやな記憶から始まったのだ。

私「あ、ええまあ、ちょっとですが」

お「えーと、アレ弾ける?アレアレ。ほらアレよ。なんとか即興曲!」

私「幻想即興曲ですか?」

お「そうそうそれそれ!弾ける?」

私「あ、はい」


このおっさんとショパンには悪いが幻想即興曲というのは今や小学生レベルの曲なのだ。かのショパンが他の曲に多大なるインスパイアを受け結構な難易度で作曲したのはいいが、まさか小学生レベルの練習曲として日の目を浴びるとは思ってもいなかっただろう。確かに印象深い旋律と見応えのある早い手の動きで難しそうなんだけれどね。


お「じゃあさ、◯◯医師会のオーケストラに出てあげてよ!ピアノ探してるんだって!実はちょろっと話しててもう断れないんだよねー」


◯◯医師会のオーケストラとは、医師や看護師で構成されているクラシックバカの集まりなのだ。当然といえば当然なのだが、医師はボンボンが多い。ゆえのクラシック音楽でありオーケストラなのだ。高尚な趣味ですこと。なんてゆーか、一度資料映像を見たことがあるのだが「まさしくそれっぽい人の集まり」だったのだ。私と合うわけないじゃん。しかもオーケストラにピアノってことは、つまり協奏曲とかやるんでしょ?無理無理無理。


お「ただとは言わないから」

私「やらせていただきます」


話は2秒で決まった。


さてオーケストラでピアノってことはもちろん協奏曲(ざっくり言うとピアノとオーケストラのコラボね)をやるのだが、ピアノ協奏曲というのはソロあり伴奏ありの体力勝負覚悟で挑まないといけない。もちろん曲にもよるのだが。

とりあえず打ち合わせして曲をもらわないことには始まらない。

協奏曲でのピアノソロパートというのは指揮者の特別な指示も飛んでこないので(基本リハ通りだが)本番では演奏者が曲を引っ張り割と好きなように演奏できちゃうのだ。まあセンスが光る部分でもあるかな。難しいのはオーケストラとのバランスなのだ。音量(ホールによってかなり違ってくる)、スタートタイミングなど。アーティストのライブのようにイヤモニなんかないので、すべては自分の耳と指揮者の指示を丸腰で信用して演奏する。


そして打ち合わせ。もらった曲はやっぱりドがつくクラシックだった。まあやったことある曲だし3〜4回合わせたらいけるでしょ。なんて思っていた。本番は9月のシルバーウィーク。楽勝楽勝♪


そしてこないだの土曜日練習があった。6時集合と聞いていたのに、さすが医師や看護師の集団だ。誰も定時にくることはなかった。

私はヒマそうにしてるバイオリンその1(誰かは知らない)と2人でテキトーに音合わせや指慣らしをしていた。

練習曲を弾いていると指揮者が「あー忙しい忙しい」みたいな体でやって来た。


「ちわー」

「これ誰のなんて曲?」


私が弾いていた練習曲はクラシックではないのだ。ネットとかで探すと見つかるのだが、OSTER projectの鬼火という曲だった。この曲はいわゆる機械での演奏用に近年作曲された曲で正式な楽譜もあるかどうか定かではない。私はネットでアップされてるマニアが採譜したと思われる楽譜と耳コピで覚えたのだ。


そう伝えるとえらく食いついて来た。

他には?と聞くので、ゲーム音楽蠍火って協奏曲ありますけど。


YouTubeで探して聞かせると「いいね、これやろう」

ちょっと待て。正式な譜面があるのかさえわからないし、もし譜面がなければ全パート原曲聞いての採譜だぞ。それに私はまらしぃさん(若きオタク系ピアニスト。腕は確か)のショートバージョンはなんとか弾けるがロングでオーケストラと合わせて弾く自信はまったくない。このバカ指揮者め。


9月までにどう仕上げるのだ。

この蠍火という曲ははっきり言って難しい。人間が演奏することを前提に作られていないのだ。だから私もショートバージョンではテキトーに音を減らしたりアレンジしたりしてそれっぽく弾いているのだ。初っ端から発狂ゾーン(傾奇ゾーンともいう)の連続でショートバージョンでも腱鞘炎になるくらい激しい動きをする。


フルバージョンで8分超えの曲である。ピアノ協奏曲のためほぼ出ずっぱりなのだ。後半の発狂ゾーンをオーケストラを気にしながらなんて弾いてられるか。それともお前らが私に合わせてくれるのか?本番では指揮なんて見ないし指示も守る自信ないぞ。


まあ興味のある方はYouTubeで探して聞いてみてほしい。聞いてるほうも発狂しそうなくらいの曲なのだ。



どうしよう。絶対ブザマな結果しか見えない。しかし医師や看護師たちは前向きだ。8分超えの曲の採譜もするようだ。なんかおかしい人たちに見えてきた。傾奇通せるわけがないのだ。



ネットからパクってラクをしようと思えばできるのだが、ネットに出回ってる蠍火のピアノパートの楽譜は私好みではないのだ。機械での演奏が前提なんだからしょうがないのだが、もっと音に厚みと重みが欲しいのだが人間の手には限界がある。ほんとにどうしよう。



そして今月末の締切を目指して犬たちの世話をし、家事もこなし愛用の電子ピアノでヘッドホンを付けてYouTubeを見ながらせっせと蠍火のピアノパートを自分好みにアレンジしている。




何が可笑しい。すべては金のためなのだ




BOSSはやっぱり元軍団長のBOSSなのだ。

先日のエントリーで佐藤好孝さん(元パチマガ攻略軍団長BOSS)の記事を書いたのだが、やはりというかなんというか、私は気づいてしまった。


彼は現在ほぼ一般人のような暮らしをしているそうなのだが、ブログやツイッターヤフー知恵袋なんかを見ていると、やっぱりそういう人なのだ。目立った活動をしているわけではない。昔ほどイケイケでもないのだが、彼はやはりパチスロライターで根強いファンもいるメディアの人なのだ。


会うだけなら敷居の高い人ではない


なんてほざいてしまった自分が恥ずかしい。私のようにBOSSをリスペクトしている人なんてザラにいるのが当たり前なのである。(私自身はただリスペクトしているわけではないが)


ブログやツイッターなどにはSけんを始めとするスゴイ名前の人たちがズラリと並ぶ。それはもう私世代の底辺の人間には神のような人たちばかりなのだ。

今はほぼ一般人と言えども彼が築いてきたコミュニティやパイプは一般人のそれではない。


あれから20年ほどが経ってしまったが、当時の私の熱い思いは色あせることなくここにある。だが20年を経ても「久しぶりー( ^ω^ )」みたいな感じで会える人ではないのだ。

お前誰よ?」

と言われてギャフンとなるのが鉄板のオチなのだ。


やっぱりなかなか会えない人なんだと思い知らされた。まあいろんな意味でね。


細々ではあるが、ライター稼業やイベントなどに参加されているということは、つまりそういうことなのだ。需要があるから続けていらっしゃるのだ。

私はそれを過去の栄光にすがってるとは思わない。得意な分野での需要に応えていらっしゃるのだ。もちろん自ら営業もかけるのだろうが「自分の実力や今の立ち位置」をちゃんとわかってらっしゃるはずなのだ。



確かに思い知らされはしたが、私は死ぬまでにどうしても彼に会わなくてはならない。まだ事情は詳しく話せないが、あの時代で同じ空気を吸い、同じ時間を過ごし、同じギャンブルにガチで興じていた者として心から礼が言いたいのだ。

いつどういう形になるかは分からないけれど、私は必ずBOSSに会いに行く。パチンコ関係のイベントかも知れないし、タクシーの客としてかも知れない。(けしてストーカーではないし、一ファンとしてまとめられるのも心外だ)

計画としてはイベント情報を仕入れてまずはそこで何食わぬ顔でニアミスを起こす。

何度目かの東京通いで「あっ!また会いましたね!ビックリ!ではまた(さらっと名前も名乗らず)」

そして後日別のイベントにて「いやーよく会いますね〜でへへ」

と言う具合に少しずつ接近していくのだ。(ストーカーじゃねえか)

そして来るべき時がきたら「実は20年前からあなたにずっとお礼が言いたかったのです!(カチコチ)」なんてね。

まあ私は人間嫌いなので対人間には誰であろうと緊張することはないのだが。



まあしかし本当に私は何を勘違いしていたのか。

敷居はめちゃくちゃ高いではないか。

しかも職業もまったくカスリもしない。彼はタクシー乗務員、私は医療関係(クズな青春時代だったので医師ではない)。


だが私はBOSSにいつか会うのだ。


イヤだった3大SNSも始めようかと思っている。高まった頃合いになんらかのアクションを起こしてみよう。


東京で1週間くらい豪遊できそうなくらいの貯金も始めるつもりだ。BOSSタクシーも貸し切ってやるのだ。




あ、変態かも知れませんが怪しいやつではないのでその時はよろしくお願いします。





元スロマガのBOSSに会うならやらねば

私は今猛烈に会いたい人がいる。


会わなければならないと言ってもいいくらいの人だ。亡くなったパートナーではなくちゃんと生きている人で、現在も細々と活躍されている人である。


佐藤好孝さん、通称BOSSと呼ばれている人だ。実名を言ってしまったが、彼はメディアの人間でYouTubeにも動画をアップしておりその筋では有名な方なので問題ないだろう。


7/18追記

BOSSのブログを発見してその記事の中でご自身の名刺の写真をアップされていたのだが、名前にボカシが入っていた。ご本人様がこのクソブログをごらんになっているかは分かりかねるが、もしBOSSと近しい方で「実名はあかんやつじゃね?」というご指摘などがございましたらコメントいただければ幸いです。並びに不愉快な思いをされましたらお詫びいたします。

あくまでメディアで活躍されていた方ですので実名にて記事を書かせていただいてます。



彼は元パチスロ攻略マガジンのライターであり現存しているパチマガ攻略軍団の初代リーダーだった人だ。元パチンコ店主任兼釘師からスロマガ専属ライターへと転職されたようだが詳しいことは分からない。

現在では水瀬美香さんやさん、梅屋シンさんを始めとする超売れっ子パチスロライターがいろんなメディアで活躍されているが、佐藤さん(以下BOSSで統一)はそのハシリではないだろうか。YouTubeの動画を観るとBOSSの活躍は昭和を感じさせるザラついた4:3の映像にたくさん残されている。カメラワークも音声もグダグダなのだが、あの時代を生きた人たちにはなんか刺さる映像なのだ。VHSの裏ビデオの無意味な冒頭シーンを彷彿とさせる雑な作りがまたいい。


現在は東京都内でタクシーの乗務員をされていて、ツイッターなどでも仕事の依頼を受けてらっしゃるようなので、ただ会うだけなら昔ほど敷居の高い人ではない。だがパチスロ雑誌というアンダーグラウンドなメディアではあるが、一時代を築いた人がタクシー乗務員へ転職するということは相当な覚悟をもってのことだろう。

パチンコ関係の仕事も受けてらっしゃるみたいなのでYouTubeを始めとするネットメディアへの露出もぼちぼちあるようだ。

食ってくのにプライドはいらない。使えるものは何でも使うという私のポリシーと似ているような気がする。


私と彼はおそらく同年代のはずだ。(後でプロフィールを見たらニコ上だった)1990年後半から2000年初頭あたりの動画がYouTubeにたくさんアップされている。パチンコやパチスロが本当に楽しく相当に胡散臭かった時代のものだ。


おそらく当時は営業や取材、いろんな企画で相当潤っていらっしゃったと思う。以前のエントリーでも書いたが、私が好きな昭和の世界観や栄枯盛衰を彼からは感じるのだ。パチスロライター界もいろんな足の引っ張り合いや世代交代があったのだろう。

現在でベテランと呼ばれるライターでよく見かける方といえば大崎一万発さん、ヤングさんあたりか。BOSSとの共演もあるのだが、当時の大崎さんはロン毛でヒッピーのような見た目がヤバい気持ち悪い人という印象しかない。ヤングさんはいつでもどこでもテキトーな感じだしね。大崎さんやヤングさんがメディアでガーッと来たのはあくまで最近の話なのである。今の彼らは割と好きなんだけれどね。

やはり私の青春そのものといった時代を一緒に過ごした方はBOSSでありしのけんなのだ。よしっ


雑誌の企画かなんかは知らないが、BOSSはしのけんと一緒に旅打ちで全国各地を周っていた。同じ雑誌で同じ釜の飯を食っていたといったところか。他にもなんかすごいバカバカしい企画もやっていらっしゃった。今なら絶対誰もしないであろう「1時間ガチンコ勝負!」とかw 1時間でどないせーっちゅうんじゃ。番組自体もパチンコを全然知らないやつが作ったのだろう。ナレーションも「いやいやいやそこじゃないから!」と突っ込みたくなるようなクソ原稿だった。大崎さんもBOSSもよくあんなオファー受けたよね。いやーいい時代だった。

現在のBOSSは職業柄なのかYouTubeの「名機列伝」で見られるような天然ぽいユルいただのおっさんなのだが、しのけんと旅打ちしていたころのBOSSは大層尖った感じの非好青年だったのだ。


え…こんな人だった


別人かと思ったくらいだ。しかしパチマガのBOSSと言えばこの人しかいない。すげえドSキャラのイメージだったのだが。いつからかキャラがブレてたような……カドが取れたというか。

なんか腑に落ちない感じはあったが、なんとなくいい年の取り方をされていてホッとしたのを覚えている。今もパチンコ業界で現役バリバリでないところにも好感が持てた。だらしない腕時計のはめ方も当時のままだ。しかし服のセンスはやや当時の面影を残しており「昔ヤンチャだった」ことを連想させる出で立ちなのである。それだけが失敗している年の取り方ぽくてちょっと残念かな。


当時のBOSSの旅打ちシリーズはリアルでは見ていなかった私だが、偶然見つけたYouTubeで見られるその映像は私の青春そのものであった。居ても立っても居られないくらいの衝撃を受け鳥肌がたち血が騒いだ。

彼はメディアの人間で私は一読者に過ぎなかったのだが、BOSSのしていたことは当時の私が願ってやまないことだったのだ。単に旅打ちがしたかったわけではない。ただ懐かしいという言葉だけでも済ませたくない。

安っぽい言葉でしかこの血も煮えたぎるほどの熱い思いや、どうしようもないほろ苦い気持ちを表現することができない自分の文才の無さに辟易する。


当時の私はパチンコ、パチスロ雑誌を買い漁り、それこそ隅から隅まで貪り読んだ。情報を発信する側になりたかったし、勝ち組になりたかった。雑誌のおかげでかろうじて勝ち組に引っかかってはいたものの、地元の7枚・8枚交換に苦しめられていた。今の私なら迷わず上京しているだろうが、当時の私にはその勇気と覚悟がなかった。私は遠い地からBOSSたちパチマガ編集部の発信する情報だけを頼りにパチンコ・パチスロ三昧の青春時代を過ごしていたのだ。

群れるのがキライだった私は鉄火場と化したパチンコ屋に開店2時間前から一人で並び、当時は誰もしていなかったデータ取りや小役出現率からの設定判別、通常時の小役狙い、時間効率の考慮、ビタ押し攻略までやれることはなんでもやった。その頃から私は変人と呼ばれ、常連やホール関係者から煙たがられるようになった。

他にその熱意を注ぎ込めるものがあったなら、私はその他の分野で大成していたかもしれない。

現在のチャラチャラしたスロプーなどとは訳が違う。ちゃちなデータ表示器しかない時代を生き抜くため、ありとあらゆることを試行しパチンコというギャンブルに全身全霊を捧げていたのだ。

それほど熱くて孤独な青春時代を過ごさせてくれたのだ。まあ当時のクズっぷりは否定しないよ。しないけれどもさあ。

クイーン・パワフル・エキサイト・アレジンはほんとよく打った。

権利モノではソルジャー(攻略法なし)とかミルキーバーを狂ったように打ってたな。

意味もなく東京行って渋谷のマルハンで冒険島(2回ループ)を3日ほど追っかけたり。あ、おばけランドも好きだったな。

スロットはコンチIII(裏)のスーパーラッシュを経験してからはそれこそもう理性を失って打ってたし、ちゃんとしたスロットではアルゼのクレイジーレーサーが好きだったなあ。獣王とかは好きだったけれど、他の好きな機種を思う存分負けれるように勝ちに徹して打ってた記憶がある。掴めば勝てたからね。これがまた掴めてたんだよね。

ほんとクズだわw

ちなみにスロットではサミーのキャッツアイが私史上最高傑作機種だと思ってるw

その熱いキャッツアイ愛(言いにくい)は、キャッツアイ被害者の会会長でもある私がいつかまた書こう。あ、わたくし榎本加奈子被害者の会会長でもあります。名機だよ!BOSS!名器じゃねえよ!


話が逸れたが、BOSSがアップしている映像はパチンコ業界のアンダーグラウンドな感じが美化されてもなくいい感じに溢れ出ており、まだ昭和が色濃く残る街並みに「無理やり建てました」感がハンパないパチンコ屋もたくさん登場する。やっぱり何かがおかしかった時代なんだなあ。


あの時すべてを捨てて上京していれば、私は土下座でもなんでもして攻略軍団に入れてもらっていたかも知れない。友達もいなかったし捨てるものなんてなかったはずなのに。時すでに遅しなんだけれど。パチスロメディアで一時代を築き、私の青春時代すべてを捧げ、激動の時代を一緒に駆け抜けたBOSSには面識はないけれど本当に感謝している。

と、同時に責任も取ってもらいたい

よくある「私はあの人を知っているけれど、あの人は私を知らない」みたいな話なのでBOSSにしてみれば迷惑な話だろう。


今ここで初めて書くのだが、私は足に少し障害があり(先天性ではない)車がないと移動できない。30分ほどの犬の散歩くらいが徒歩の限界で、公共の乗り物や混雑している駅などは怖くてとても近寄れない。チンタラ歩いていて後ろから舌打ちを浴びせられることもしばしばある。BOSSが東京でタクシーの乗務員をしているというのはなんかの巡り合わせみたいである。

今は溺愛している犬たちがいるのでこの場を動くわけにいかないが、身軽になれば今の居住地にこだわる必要もないので、その時こそすべてを処分して上京でもしようかな。


上京まではしないかも知れないが、生きていれば東京に行くことくらいあるだろう。その時こそBOSSのタクシーをチャーターして私の青春時代を奪った感謝の恨み節を伝えてやろう。


今振り返ってもクズな私の人生に刺激を与えてくれ、かつ記憶に残っているのは亡くなったパートナーとBOSSだけなのだ。


クズな私がこんなにも熱くあの時代でひっそりと輝き続けられたのは他でもないパチマガのBOSSたちのおかげなのである。あれほどまでに毎日が熱くてワクワクした経験は後にも先にもないだろう。孤独な変人である私がいつまでもしがみついてる絶対消したくない思い出だ。

彼らは素晴らしい経験と忘れられない青春時代を過ごさせてもらった私の大切な人たちなのである。




BOSSへの仕事の依頼は彼のツイッターにかけるようなのだが私は3大SNSをしてないんだよな。



BOSSに会うというのは、私が死ぬまでに絶対行いたいイベントのひとつなのだ。だから東京へ行く機会があったら何が何でもBOSSのタクシーを手配して乗ってやるのだ。いくらかかるのかは知らんが滞在中貸し切ってもいい



まあ実現まで何年かかかったとしてもBOSSも私も生きていればなんとかなるよね。



〜追記2

BOSSのブログは昔に戻りたいとか過去の栄光にしがみついてるものではなく、なんとか毎日消化してるぜーwみたいな近況報告や今の仕事の話がメインのブログだった。

なんか安心したわ。


知的障がいを持つ人やダウン症の人たちのことを何も知らずにのうのうと生きてしまうとこだった。

職場からの帰り道、家まであと5分もかからないようなところで雨が降ってきた。ものの数十秒で車の中で流している音楽が聞こえなくなる程の激しい雨になった。

前のエントリーでも書いたけれど、我が家のメイン居住スペースは中二階と二階である。しかし実は一階もあったりする。一階、二階、中二階という構造になっていて中二階の下は駐車場になっているのだ。玄関は中二階にあるのだが、一階にも勝手口的な出入口があり、犬の散歩や雨の日などの出入りはそこで行なっている。濡れるのやだしね。
もう少し詳しく書くと我が家は中二階にリビングとダイニングなどがあり、一階から二階までの階段が上から見るとルービックキューブのような9マスで構成されていて、4段上がって踊り場。左折して4段上がって踊り場。また左折みたいな感じで中二階をはさみ二階まで続いている。
まあちょっとめんどくさいのだが、私も犬たちも年をとって階段でコケても途中で止まるような構造にしたらこうなったのだ。しかし真ん中は吹き抜けだし採光用の天窓があるから明るい。階段まわりも鉄パイプとアクリルだけなので開放感はある。吹き抜け部分には鉄パイプを倒して洗濯物の室内干しができるようにもなっている。初めて我が家へ来た人たちはシンプルだけど無駄に豪華な階段にちょっとびっくりしてくれるのだ。

今日はそんな我が家に初めて来た人の話である。

あと少しで家に着くというところで駐車場に誰かいるのを発見する。またか…

我が家は中二階の下が駐車場なので急な雨の避難所として小学生や中学生などによく利用されるのだ。私は子供が大嫌いなので、いつもなら全然ひき殺してやる勢いで構わず駐車するのだが、今日は少し様子が違った。なんか団体様が我が家の駐車場で雨宿りをしていた。私は彼らに見覚えがあった。

我が家の近所には養護施設というか、知的障がい者や、ダウン症の人たちが集団で支援を受けながら暮らしている施設がある。通いの人もいるみたいだし、就労活動も行なっているようなのだが詳しいことは分からない。年齢も様々だと思われる。犬の散歩などでたまに見かけていた人たちだ。私が家の前でどうしようかと思っていると引率の先生みたいな人が頭を下げて集団を引き連れ大雨の中出て行こうとした。その施設までは歩いて10分ほどだと思うのだが。私は車を停めれたらそれでいいので出て行こうとする彼らを手で制止し、ちょっとだけ端に固まっていてくれとジェスチャーで伝えた。

無事車を駐車し外に出ると引率の人が、「すみません。少し雨宿りさせてもらっていいですか?」と聞いてきた。私は子供は大嫌いなのだがこの場合は特にひき殺す理由もない。「どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部のように言ったのだがまったくウケなかった
よく見るとみなさんずぶ濡れだ。しかも外気は熱気と湿気でムンムンしており最悪のコンディションである。雨はさらに勢いを増していて10分で止むかどうか微妙なところである。
「犬がいるので大きな声さえ注意していただければタオルをお貸ししますのでどうぞ上がってください」
「いや、でも、それは…」

うわっめんどくさっ!こういった公共の福祉施設などは決められたこと以外の行動はNGらしいのだ。◯◯園に電話をかけて園長にいちいち許可を取らないとダメなようだ。そりゃそうだろうが…
私はなぜか意地になり「あのね、一般人はこんなこと当たり前なんだわ。今許可を取るのが1番先にすべきこと?なんかあってからじゃ遅くないですか?家の中から電話したらいいじゃないですか。帰る途中で雨宿りさせてもらってるって。私もあなたたちも悪いことしてるわけじゃないでしょう?」

そうして私はやっと我が家へ客人たちを招き入れられたのだ。とりあえずありったけのタオル類を用意する。引率者含む男性7名女性3名。◯◯園に電話をかけると送迎で車が出はらっていて迎えに行くのは1時間以上後とのことらしい。それまでに雨は止むだろうが…
とりあえず男性女性ともに引率者がいたので男女に分かれてもらい濡れた服を脱がせ体を拭いてもらった。女性陣には昔いちびって買ったバスローブを着てもらい、男性はバスタオルやタオルでその場をしのいでもらった。幸いなことに我が家は犬の毛対策のため布製品は置いてない。カーペットはもちろん椅子やソファなども布を使ってないもので揃えているのだ。そのため椅子やソファ、床が濡れても全然問題ない。
みなさんリビングに集まりお通夜みたいにしーんとしている。家に上がる前に犬がいるから静かにしていなさいと言ったらしいのだが…犬たちはキョロキョロしてはいるが興奮している様子もないのでそこまで静かでなくてもいい。

とりあえず濡れた服は脱水した後乾燥モードの最強と浴室乾燥の最強で乾かしている最中だ。たぶん1時間ほどで着れなくはなさそうなくらいまで仕上がるはずだ。

飲み物を勧めると引率者の人は申し訳なさそうに「すみません。好意はありがたいのですが…」
ああアレね。なるほど。ウォーターサーバーも好ましくないようで、引率者が蓋を開けたペットボトル飲料なら大丈夫なのだそうだ。

あるある。ありますよ。お茶お水ジュースビール。ホットもすぐご用意できますがウォーターサーバーはNGでございましたね。
とりあえず新しい水とお茶のペットボトルとグラスを人数分用意していると引率者の人がまたまた申し訳なさそうに「すみません。プラスチックのコップか紙コップはありませんか?てんかんや発作などが起こったときガラスは危ないので園でもプラスチックのコップを使用しているので」
そうか。配慮が足りなかった。そりゃ当たり前だ。ハンデを持って生まれてきた彼らはまわりの適切な配慮やお手伝いがあってこそ安心して生活できるのだ。言われなければそんなこと思いもしなかった。

紙コップを用意して引率の方に任せる。そして「犬たちも落ち着いていますし、いつもどおりに過ごしていただいて大丈夫ですよ。犬たちは噛みはしませんが、もしものことがあるといけないので引率の方とゲージ越しに見るだけでしたらどうぞ。」と言うとみなさん飲み物より犬たちに興味津々で、それぞれ何かを犬たちに話しかけていた。

外を見ると雨は止み明るさが戻ってきている。服もあと30分もあればたぶん着れるくらいまでには乾いてるだろう。

この引率者の方はたぶん知的障がい者ダウン症の人たちの安全と、その責任を一手に引き受けているのだろう。外出中になんの事故もなく安全確実に園におくり届けなければならないのだ。飲み物、食べ物、危険物、体調。それらの管理を始め、その責任が私に飛び火しないように配慮もしてくれている。一般人が当たり前のこととして善意で行う行為ひとつとっても彼らには大層な労力を要するのだな。

彼たちは我が家の階段を見つけ何やらボソボソ言っている。初めて我が家を訪れた人が普通にする反応のようだ。こうして彼らを見るとなにも変わらない。

服も大丈夫かな?というくらいまでには乾きいよいよ別れのとき。引率の方にヤバいくらい頭をさげられた。
知的障がい者の男性がどうやら帰るのをグズっているようだ。引率の方が説得しているのだが男性は帰りたくないようで何かを訴えている。私は残念ながら彼と意思疎通をする術がわからなかったのでだまってそれを見ていた。

しかしどうやら犬たちがいる中二階を指さして何かを言ってるみたいだ。私は少し待っててもらい触らないでねという約束で犬を抱いて彼に近寄り犬の手を取ってバイバイした。彼も同じようにバイバイをして大人しく帰って行った。

そとはもう炎天下と言っていいくらいの日差しと熱気だ。私は引率の人に「いつでも遠慮なく雨宿りしてください」と声をかけ家へ戻った。



さて、干すところがないくらい大量の洗濯物が私を待ってくれていた。

卑猥すぎるその日本語大丈夫なの?

小出恵介を始めとする数々の下関係のニュースが世間を賑わせている。


ニュースキャスターやナレーターが神妙な面もちや声で「未成年と不適切な関係」だとか「教え子と淫らな行為」だとか「猥褻な動画を投稿」だとか「性的な関係」だとか「性的暴行」だとか。なんか一見適切っぽい表現を使ってニュースを伝えているのだが。



ちょっと待て本気で言ってるのか?



もはや淫語だろそれ。ふしだらすぎるぞ。聞けば聞くほど妄想をかき立てられるような表現をしれっと使うんじゃない。よけいやらしいわ。「性的◯◯」なんて表現軽々しく使うんじゃない。誰に配慮した表現なのかは知らんが一見正しい日本語のようだけれどスマートな表現でもないような気がするぞ。


私の頭がおかしいのか?淫らな行為ってアンタ。みんなその淫らな行為をするんじゃないの?じゃあキャスター諸君が昨夜した行為も淫らな行為だろうがよ。

それともとんでもなく変態性が強いやつとか事件性のある性行為が淫らな行為なのか?


淫らな行為があるのなら、淫らでない行為も当然あるのだろう?


淫らでない行為とはどーゆー行為をいうのだろう。


不適切な関係って何よ?

政治家と土建屋の不適切な関係と同義なの?警察とヤクザの不適切な関係はどーよ?適切でない関係のことを言ってるのだろうが、適切な関係ってのもよくわからないし、倫理に当てはまるものを適切な関係と呼ぶの?説明も難しい。悪魔の証明のような無理難題っぽい気がするのは私だけか?


とにかくそのような表現は必要以上に卑猥に聞こえるのだ。


澄まし顔のキャスターが言えばさらにそのいやらしさが増す。日テレ「every」の藤井さんや鈴江さんがそんなこと言っちゃダメだ。見ているこっちが恥ずかしい。


藤井「淫らな行為」

鈴江「卑猥な動画」

小山「不適切な関係」


もう恥ずかしすぎる。


「じゃあ他になんて言えばいいんだよ!」

なんて言ってる日本語のプロみたいな人。じゃあ他に仕事を探したほうがいいんじゃないですか?



私はそれらが適切な表現だとは思えないのだ。




今日も夕方のニュースで1人妄想をかきたてられる私であった。