昨夜、炊飯器のタイマーをセットするのを忘れて、今日は弁当を作れなかった。
まあ、1日くらいいいや。昼メシはテキトーになんか食おう。
そんな軽い気持ちで出勤すると同僚のAが、
なにやってくれてんねん!
えらい怒り出した。意味が分からない私は、
怒るとこ?
と、聞き直したら、火に油を注いだらしい。
口をきいてくれなくなった。
なんでやねん。
私はとある事情で同僚Aに弁当を作っている。Aが入職してからだからけっこうな年数になる。
昼休み。
おい、メシ食いにいくぞ。
いい。
勝手にしろ。
さて、何食おう。食堂のランチは
「白身魚フライ定食」
「八宝菜定食」
あといつものA・Bランチだ。360円だけど、どれもやだな。
コンビニはレジの大行列を見たら一気に萎えた。
外の2軒ほどある喫茶店も混んでいる。患者とか、その付添いとか、ドクターとか、タクシー乗務員とかでいっぱいだ。相席は絶対やだな。却下。
ちょっと歩こう。
マック。
モス。
ケンタ。
回転寿司。
焼き肉。
ラーメン。
よし、久々にケンタ食おう。
うわーポットパイ美味そう。食いたいけれど、そんなん買って帰ったら、
意識高そうなモン食ってる。
とか言われそう。でも買おう。
レッドホットチキンも美味そう。買おう。
オリジナルチキンは外せない。
チキンカツサンドも美味そう。よし買おう。
同僚Aがふと頭に浮かぶ。
私が一人で食ってたら、暴れ出しそう。
買って行ってやるか。
お。ムーミンの皿じゃん。姪に持って行ってやろう。
昼のケンタで7000円近く使ってしまった。ケンタの罠だな。
同僚Aにラインを入れる。食うらしい。
食うんかい!
ポットパイ美味い。もう1個くらい食える。
Aはいつもながらアホみたいに食っている。チキンは6個くらいは確実に食っていたし、カツサンドとポテトとポットパイも同時にガツガツ食っている。
コイツと食ってたら、意識高そうな食いモンも、意識低い系の食いモンに見えてくるから不思議だ。
食い散らかす。
そんな表現がぴったりの食後のテーブルを片付け、休憩時間を20分ほどオーバーして部署に戻る。
腹がいっぱいすぎて仕事にならない。
満腹感は仕事が終わってからも続いていた。ケンタの威力はスゴイ。
同僚Aは、家に着いてくるみたいだ。
私がこの状態(仕事終わりの満腹感)のとき、めんどくさくて、家でメシを作らず外食にすることを知っているのだ。それを狙ってのことだ。
犬の散歩で腹を空かそう。
さて本題です。
私の家は、徒歩圏内(犬の散歩コース)にけっこう食いモン屋がある。
スシロー。
くら寿司。
マック。
モス。
なんとか食堂(選んでトレーに乗せて会計みたいなやつ)。
焼き肉。
焼き鳥。
来来亭。
神座(かむくら)。
そして友人がやってるハワイアンカフェ。
Aも犬の散歩に着いたきた。今日の気分を見定めるためだろう。
Aは寿司が食いたいらしい。
回転寿司。
正直どこも一緒だと思う。
私たちは、他のクズたちとほんとに回転寿司屋にはよく行く。近所の大手回転寿司3店は、顔パスと言っていいほどよく利用する。
でも、決まった店ってのはないのだ。
空いてそう。
◯◯フェア(食いたいネタ)開催中。
ファミリー少ない。(子どもが多いとNG)
私たちが回転寿司屋を選ぶ理由はこんなもんだ。
どこの店でどのネタを食っても、それほど大差はないような気がするからだ。
で、今日は空いていたという理由でかっぱ寿司で食うことにして、犬たちを一旦家に連れて帰り、腹が減ってきた頃合いを見計らってかっぱ寿司に入店した。
私たちは、とりあえず特選ネタから食い散らかしていく。
赤エビ美味い。
あービール進むわあ。
鮪(大トロ・中トロ)美味い。
あービール進むわあ。
冬の白身3貫美味い。
あービール進むわあ。
タラバガニ盛り美味い。
あービール進むわあ。
サーモン美味い。
あービール進むわあ。
天ぷらも食おう。
あービール進むわあ。
やっぱ回転寿司にして正解だったな。
うんうん。
あっ!なんだこりゃ!美味そう!
SUSHI CAKE
私たちクズが予約しないわけがない。
友人の主治医の嫁にライン。
お前んちいる?
いる。
友人のバカ課長の嫁にライン。
お前んちいる?
いる。
姉にライン。
これいる?
いる。
父にメール。
これいる?
いらない。
散々食い散らかした後、スシケーキを 5つ予約した。
私たちは回転寿司屋で2人なのに、10000円近く飲み食いをしてかっぱ寿司を後にした。(スシケーキは別)
今からスシケーキが楽しみだ。ちなみにインスタ映えはいっさい狙っていない。
今やどんぐりの背比べのような各回転寿司屋は、あの手この手で客の獲得に必死だ。
かっぱ寿司もどこどこ産のブリとかCMでやっていたのだが、私たちのように、回転寿司屋には産地にこだわったネタなんか求めない客層も多いと思うのだ。いや、どっちかっていうとそっちの客層のほうが多いんじゃないか?
回転寿司の原点である、
やすい・はやい・うまい
それに、ちょっと格上のネタを用意していてくれればいいと思う。
だって、回転寿司屋に集まってくるのは、私たちみたいなバカ舌がほとんどなんだから。