私の体の80%はメンチカツバーガーで出来ている。
某ブロガーの口調をパク…マネてみた。
という訳で、帰りのフェリーです。出航2時間ほど経ちました。
油断するとメンチカツバーガーが上がってきそうなので仕方なくビールで押し込んでいる最中です。
行きのフェリーのディナーバイキングらしきモノに激しく脱力したのを教訓に、乗船する前にデパ地下で、あっさりした量り売りのサラダ系の惣菜を数点買い込んで乗船しました。
デッキのテーブルが空いていたので、およそ一人分とは思えない量のビールと惣菜を並べました。
あら?なんか群がってきましたよ。
見た目大層尖っている若者たちです。そのズボンはニッカポッカと言うんでしょ?知っているよ。3超ロングとかいうやつですね。タンクトップとの組み合わせがすごく頭悪そうに見えちゃうからやめたほうがいいよ。
てかなんだよ。なんか用か?
私ではなくテーブルの上の惣菜とビールに用があったようだ。
食う?
マジっすか!?
3人の尖った若者はモリモリ食って飲んだ。まあいい。私はメンチカツバーガーに侵食されてしまっているので、ビールさえあればいい。
なんか怖いので一応年齢は聞かなかった。絶対私の前で言うなとも言った。
だってそれっぽい事件が起これば、真っ先に捜査線上にあがってきそうな人たちなんだもの。
若「何してるんすか?」
私「墓参り行った帰り。飲み物(ビールとは言わない)欲しかったら買っておいで。私はビールでいい」
若「あざーっす」
私「君たちは大阪へ何しにいくの?」
若「仕事っす。」
私「鳶とか?」
若「いや、内容はよく知らないっす」
私「…そう」
若「住み込みで現地集合なんす」
いや、皆まで言うな。それっておそらく、
タコ部屋収容されますよ。
もうリアルカイジの世界ですよ。若いって怖いねえ。
ここで止めるのがちゃんとした大人の役割だとは思うのだが、私はちゃんとした大人ではない。それにきっと止めるといろいろ問題が起こるだろう。
私は彼らに下船したら必ずすぐに、働く場所の年金事務所か市町村の役所に行って「日雇特例被保険者」の手続きをしろと言って、流れをざっと書いたメモを渡した。
まあ、タコ部屋の事業主なんておそらく健康保険の適用なんかしてないだろうけどね。
若「保険ってなんすか?」
私「病院行ったときの割引券だ」
若「あー別にいらないっすよー。俺病院で金払ったことないんで」
生活保護世帯か。
どうせ住所変更なんてしてないだろうから国保も無理だし、医療券もないだろう。困るぞ。
私「今日は好きなだけ飲め」
こういう仕事をする若者は必要だ。こういう仕事を選ぶ若者も今では貴重だ。
でもこんなことではいけないと思う。人の生き方をどうこう言うつもりはないが、彼らにはほんの一部だけでいいから社会が回っている仕組みを知っていてもらいたい。
彼らは関西の風俗とかの話で盛り上がっている。
少なくとも今現在の彼らは楽しそうだ。
風俗もいいけれど、デッキから見える綺麗な海にも少し目を向けたら、もっと楽しいことや気づくことがあるのに。
袖を擦り合わせただけの出会いなのだ。そんなめんどくさいことは彼らは望んでない。タコ部屋を楽しめるバカかも知れないな。
私「そろそろ部屋戻るわ」
若「あーしたーっ」
若「あのー」
私「ナニ?」
ビール代とかってもらえませんか?
日本がコイツらに食いつぶされる日は近い。