医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

酒のせいにして、なんとなくこの10年を考えてみた。

眠れないし、ボチボチ医師会オケの本番も近いので(17日)ピアノの練習を飲みながらダラダラとしている。

飼い犬に噛まれた手(正確には左手第5指第2関節あたり)は少し腫れてはいるが、何もしていなければ痛みもそれほどない。ピアノは関節がちゃんと曲がってくれないので、まだちょっとキビシイが、本番ではちゃんとやるつもりだ。

 

お金が絡んでいるからね。

 

噛まれた指を見ていたら、およそ10年前に我が家へやって来たチビたちを思い出してしまった。

最初は1匹だけ飼うつもりだったのだが、石川県にお住いのブリーダーさんが「どちらにします?」と全然なめらかでない時代を感じさせるカクカクの動画を送ってきた。

どちらもすごく可愛かったのだが、私は男の子のほうを選んだ。

ブリーダーさんは「ありがとうございます。よければこの子もどうですか?最後の2匹で兄妹なんですよ。」

そうだな。私は仕事で家を空けている時間も長いし、1人だとどっちもちょっとかわいそうかな。

私は決断だけは早い。

私「はい。どっちの子も譲ってください」

 

最初のワクチンが済んだ生後50日のチビたちは仲良く我が家へやってきた。

 

12月23日。石川県から東京経由の空輸でチビたちは伊丹空港へと8時間の旅を経てやっと私はチビたちに会えた。私は車で伊丹空港まで迎えに行った。

チビたちはピクニックに行くようなプラスチックのバスケットに入れられていた。バスケットの底には使い捨てカイロが何枚か貼られていて、その上にちぎった新聞紙がばら撒かれていた。寒かったのか2匹はぴったり身を寄せ合っていた。

 

こんな雑なの?動物の空輸って

 

車の暖房を最強にし、早く帰って抱きたい気持ちを押さえながらクリスマス前の渋滞した道をノロノロと走って帰った。

 

2匹は元気で賢く、トイレのしつけも数日で覚えてくれた。歯が生え始めた頃はガブガブ容赦なく噛まれてキズだらけになっていたが、次第にそれも甘噛みに変わった。

よく食べ、よく寝て、大きな病気もなく2匹はいつも一緒にいた。

ボストンテリアフレンチブルドッグとよく勘違いされるが、ボストンテリアはかなり俊敏だ。フリスビー犬として飼っている人もいる。

時間があればドッグランで走り回らせていた。

 

本当に2匹揃って我が家へきてくれて良かった。バカみたいだが、私は事あるごとに「家へ来てよかった?」なんて犬たちに聞いている。

 

そんな彼らにも老いはやって来た。女の子のほうは2年ほど前から白内障を患った。犬の白内障は手術をしても視力が絶対回復する保証はなく、年齢的にも手術はかえってストレスになるとの獣医の判断で点眼などの治療を選んだ。今では両目ともにほぼ視力はないと思う。明らかに嗅覚と聴覚に頼っているのだが、家の配置は覚えているみたいで、ぶつかったり、落ちたりすることはない。階段にはリノベーションしたときに折りたためる柵を作ってある。

男の子のほうは一段飛ばしで登っていた階段も、今では「よいしょ、よいしょ」と登っている。この子はそれ以外はまだまだ元気だ。

 

昨年は私もパートナーも大変で、チビたちの世話をマスターに頼んだりして寂しい思いをさせていた。

犬たちにしてみれば、「ある日突然飼い主が消えて、1人は帰ってきたけど、もう1人は?」てな感じだろう。

 

パートナーが最後に願ったことは「犬たちに会いたい」だった。その願いは主治医や看護師が全力で協力してくれ、病院内の野外公園で叶えられた。病室の医療器具一式ごとベッドでそこまで移動したのだ。その3日後にパートナーは息をしているだけの状態になり、5日後に逝ってしまったのだが。

 

パートナーが病院で使っていたクッションを亡くなった夜に持って帰ってきたら、2匹ともその日はそのクッションの上から動かなかったのだ。確か夜中だったな。朝まで3人で何もせずリビングにいたと思う。

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私は足の一部を無くしたばかりで、まだ車イスだった。その状態でこれからの犬たちとの生活に大きな不安を感じていた。

元ビッチな姉やマスター、そして他のクズたちがいなかったら私は犬たちと一緒にのたれ死んでいたかも知れない。

 

そして今。それほど愛情を注ぎ、クズたちのチカラも少し借りて、これから3人で生きていこうとしていた矢先…

 

 

 

私は飼い犬に手を噛まれたのだ。

 

 

くそっ!次噛みやがってみぃ!もうメシやんねえぞ!

 

 

この子たちが我が家へきてくれて本当によかったなと半分ボケた頭で思う午前2時。

 

 

歯磨いて寝よ。

シンデレラストーリー 【外伝】ヘビーローテンション。

こないだのエントリーの山場として書こうと思っていたのだが、ほんとにくだらないので忘れていた件がある。

 

詳しくは、以下をどうぞ。

 シンデレラストーリーにちょっと期待している件。 - るいブロ

 シンデレラストーリーにちょっと期待している件。第2幕 - るいブロ

 

第2幕での話だ。

私はバナナをエロく食うというくだらない遊びをしているシンデレラ予備軍たちに、東京ばな奈を持っていった。

そんなに好きでもないし、1人では食い切れないから、置いときゃどうせ食うだろ。みたいな感覚で持っていった。

 

いやなトコに東京ばな奈をブッ込んだものである。後にすりゃ良かったと後悔さえしている。

 

彼女たちは東京ばな奈の箱を受け取り、バナナをエロく食っていた興奮冷めやらぬまま、乱暴に包み紙を剥がし、我先にと東京ばな奈を掴みにかかった。

 

コレ、うちの子好きやねん!

先生ありがとー!!

 

そうかそうか、そんなに喜んでくれるならもう一箱持ってきてやるんだった。

 

 

なあ、これちょっとデカめのローターちゃうん!

 

ギャハハハハ!

 

ほんまや!どないかしたら入ってまうんちゃうん!

 

ギャハハハハ!

 

この形考えた奴、絶対気持ちいいトコ分かっとるわ!

 

ギャハハハハ!

 

そして彼女たちは、東京ばな奈に爪楊枝をブッ刺し、手首に巻いていた輪ゴムをつなげた。

 

ほらな!めちゃめちゃローターやん!

 

ギャハハハハ!

 

タンポンにも似てへんか!

 

ギャハハハハ!

 

アンタやったら入りそやで!

 

スルスルーっとな!

 

ギャハハハハ!

 

私「………。」

 

 

東京ばな奈ひとつでこんなに盛り上がれるなんて、彼女たちがちょっとうらやましく思えた。

 

私はそんな彼女たちを無事シンデレラに仕上げられるのだろうか。ヘビーなローテンションに襲われていると、

 

ホラ!先生も食べや!

 

彼女たちが私にくれたのは、輪ゴムの先にブラーっとだらしなく揺れている、まさしくローターのような東京ばな奈だった。

ポンコツ中のポンコツは、置物でも役に立たなかった件。

以前のエントリーで登場したSくんという若者がいる。

書くのが遅くなったが進展があったので書いていく。

↓経緯は↓

バイト探しはインディード♪ - るいブロ

優秀な人材の引き抜きに動きだしたポンコツチームの舞台裏。 - るいブロ

 

私はSくんの引き抜きに向けて動いていた。

ただし、縁故採用などという恥ずかしい体にはしたくなかった。そこで彼にちょっと狭き門にチャレンジしてもらい、晴れてウチの職場へ派遣でも嘱託でもない正規雇用で来て欲しかったのだ。

Sくんにその話をしたのはお盆の最中。Aに協力してもらい、まんまとおびき出すことに成功した。

担当直入に切り出す。

私「ウチの正規職員として働いて欲しい」

 

戸惑っている。そうだろうな。

 

S「やりたいです。やらせてください」

 

おっ、決断はえー。ますますAとすげ替えたくなってきた。まあAも決断は早いのだが文句垂れるからな。

 

私は、「縁故採用などしない、自力で入職してほしい、そのための勉強は私とAとで見る、あくまで採用は人事部が決定することだから確実とは言えない、でもこの先どこでもやっていける技能やコツは責任を持って教える。」

などの条件を言った。

 

Sくんは頭のいい子だ。早速、

S「まず何をしたらいいですか?」

私「将来を決める大事なことだ。まずSくんにしてほしいことは、ご両親に報告と相談だ。いきなり話してもびっくりされると思う。ご両親がどう思われるかは分からないけれど、反対されるより賛成してくれるほうがお互いのためだ。」

S「わかりました。」

 

そしてSくん含む私たちはいつものごとくクズとなった。

 

さて数日後。Sくんがいつものように掃除をしてくれている。私のデスクに近寄ってきてメモを置いた。そのままSくんは静かに出ていった。

 

おい私のデスクのゴミは放置か!

 

 まあいい。メモには「両親は反対はしてないんですけど心配らしいです。希望としてはまず大検とってから、企業に面接に行ってどこも就職先がなかったら…」てな内容が書かれていた。

 

そうか。ご両親の心配する気持ちは分かる。Sくんは先天性の障がいを持つ人間で、就活も一般枠では心折れかけている。

 

私はSくんを探してご両親に会わせてもらうよう頼んだ。早速その日の夜にSくんのお宅にお邪魔した。1人ではない。一応クズだが医師である主治医をなんとなくエキストラとして連れて行った。

 

一通り挨拶を済ませると、ご両親はSくんの障がいのこと、今まで苦労してきたこと、この先自分たちが逝った後のことなどを私に話した。気持ちは分かる。

 

私「ご両親が心配なさるのも当然です。でも、Sくんの障がいに過敏になってらっしゃいませんか?Sくんの障がいがこの先の選択肢を狭めているとお考えならそれは間違いです。Sくんがやりたいと願えばそれは選択肢になります。大検を取ってから最後の手段としての方法も選択肢のひとつだと思います。今、Sくんがそれを望むならそうしてもらっても構いません。Sくんが決めることだと思います。私たちは急ぎませんので、Sくんとよく納得いくまで話し合ってください」

みたいなことを見事な化け幅でご両親に伝えた。

ご両親はSくんの意思を確認し、後悔しないとの返事を聞いてから、お母様は泣きながら私に頭を下げ、「よろしくお願いします」と言ってくれた。

 

私はとりあえず今のバイトは続けながら、3ヶ月コースあたりの基礎的な職業訓練の申し込みを勧め、それを修了したら次のステップへ進む計画をご両親に話した。

ちなみに訓練校への紹介料などは一切発生しないし(ハローワーク経由なんで当たり前)、定員によってはSくんがバカなら落とされる可能性も大いにある。

 

何年後かには課長(昇進はないだろう)、私、A、Sくんでチームを組む日がくるかも知れない。

 

 

ちょっと嬉しい帰り道。

車に乗り込む。主治医が痺れた足をさすりながら、

 

 

主「なあ、俺要った?」

 

 

 

居ったんかい!置物と化していたこのエキストラは全然役に立たなかった。

シンデレラストーリーにちょっと期待している件。第2幕

酒を飲んでいるという、薬の服用に不向きな状態で夜間外来に行った昨夜。

痛みさえ取れればいいという身勝手な願いは、私が酒を飲んでいるという身勝手な都合により、冷やすという原始的な方法で叶えられた。

 

◯時間後から服用しなさいとけっこうキツめな痛み止めの「トラムセット」をポンと渡され、どうにか事なきを得た。

今日も皮膚科医師に見せたのだが、とりあえず1週間での完治は否定された。

 

どないせーちゅうんじゃ!

 

蠍火…まあやるけどね。

 

さて、今日は待ちに待ったシンデレラたちの仕上がりチェックの日である。

 

シンデレラストーリーというエントリーの続きだと思ってもらえればいい。

シンデレラストーリーにちょっと期待している件。 - るいブロ

訓練校に着いたのはちょうど昼メシどき。抜き打ちでこっそりメシ風景を覗いてやろう。

彼女たちはまさに、

バナナをどれだけエロく食えるか

を競っている最中だった。

 

お前ら何してんの?バカですか?

優勝したのは、バナナはエロく食えても世の男たちはあまりお願いしたくないだろうなという熟女だった。どうでもいいわ。

 

一応ヒールは履いている。しかし股をおっ広げてバナナをガツガツ食っている様は、女装した部長が十八番の宴会芸を披露すべく出番を待つ控え室を切り取ったようだった

 

まあ休憩中にガミガミ言うのもな。まいいや。

 

さて授業中。彼女たちはヒールを履いて一応膝をくっつけてはいるが姿勢が悪い。

 

私「これから面接に行く人はクセづけておくといいから、ちょっとしんどいけどイスに浅く腰掛けて背筋のばしてみてください」

 

「えー」もちろんブーイングが出る。

 

私「じゃあしたくないやつはしないくていい。勝手に面接で落とされろ」

 

私はここでも嫌われ者だw

 

シンデレラ予備軍はちゃんと言う事を聞いている。よしよし。バナナの件は大目に見てやろう。

 

さて休憩中。身だしなみと身のこなしをチェックして私は2つのグループに分けた。

 

私「お前らは面接のときパンツスーツで行け。そしてお前らはスカートのスーツな」

 

「なんか理由あるん?」

 

私「ざっくり若いのとババアに分けた。ババアのスカートはだらしない。シュッとしたいならパンツスーツだ。若いほうはフレッシュなイメージで行く」

 

「ギャハハハハ!私らもう腐ってるからな!足見せたら皆んな事故りよるわ!」

 

その通りだ。いろいろ事故る。

 

さて若いほうの髪の毛とネイルに言及する。

私「その爪と髪の毛で行くつもり?」

「えーあかん?」

私「ほかの先生はたぶんオススメはしませんみたいなマイルドな言い方をするだろうけど、私は切って染めて爪剥がせと言うぞ」

「えーでもこれも個性ちゃうん?」

 

私「…あのな、身だしなみはみんなのため、オシャレは自分のためって言葉がある。病院勤務にふさわしい身だしなみってそれじゃないやろ?それでも個性を貫くなら自分で病院おっ建てろ。自分が法律になりゃそれで済む話だ。職場に適した身だしなみをしろと言っている。それじゃキャバ嬢か風俗嬢のオフだ。つけまつげも面接ではするなよ」

「……」

私「そこは自分で決めろ。髪もネイルもお前の自由だ。」

 

「………」

 

「よっしゃ!髪切るわ!染めるし爪も取る!」

 

覚悟はあるようだ。

 

「先生、そのかわり絶対病院に受からせてな!」

 

私「まかせとけ。修了式までに内定決めさせてやる。心折れんなよ」

 

気持ちのいいやつらだ。私まで元気をもらえそうだ。

 

 

「ちょっと!若いほうはそんでエエけど、私らババアはどないすんねん!足でも切ったらええか?

 

 

 

…いや、お前らはちょっと痩せろ。それとバナナをエロく食って優勝なんかしなくていい。

 

飼い犬と飼い犬に手を噛まれました。

昨日飼い犬に手を噛まれた。

 

事件は「蠍火」合同練習前の犬の散歩中に起こった。

蠍火とは音ゲーのために作曲された「ピアノ協奏曲」である。以下参考音源(打ち込みによるもの)

beatmaniaIIDX ピアノ協奏曲第1番 '蠍火 - YouTube

 

私はピアノパートを担当してます。耳に入ってくる音よりもっと複雑な音叩いてます。ピアノバージョンの蠍火を聞いたらそのキ◯ガイ具合が分かります。後半部分は人間が演奏できる限界を超えており、「これを弾ききったら死んでもいい」と思うほどです。

 

それはさておき、

飼い犬に手を噛まれました。

事の発端は、散歩中ウチの犬を見かけた5歳児くらいのクソガキが、大きな声を上げて走り寄ってきてウチの目の見えない子をいきなり触ったからだった。

ウチの子はビックリしてもう一匹の子にケンカをふっかけた。ケンカをふっかけられた子は男らしくケンカを買い2人でケンカをおっぱじめた。だいたいは2〜3回の攻撃と防御を繰り返しておさまるのだが、原因となったクソガキが泣き出したので興奮が最高潮になったのだろう。

私が感心するほどの真剣勝負であった

 

いやいや、そんな場合じゃねえな。止めないと。クソガキ邪魔だ。クソガキに万が一ケガでもさせたら、私のことだ

「やっぱり…」

なんて噂されるに決まってる。

 

ヒートアップした犬たちは中々離れないし、クソガキはどこうとしないしで、わたしは目の見えない子のほうを(軽いから)抱き上げようとした。

 

ガブッ!

 

いってえええええ!

 

うわっ血ィ出てんじゃんよ。滲み出るなんてもじゃない、噴出している。

 

それでも目の見えない子を抱き上げ、クソガキには「あっち行けよ!」といい捨てた。クソガキは泣きながら走って行った。

 

私は犬たちの興奮がおさまるのを待って、持っていたティッシュで止血した。いってえ。でも圧迫止血を続ける。

 

とりあえず洗わねえとな。そろそろと立ち上がり帰ろうとしたら、例のクソガキを連れた母親らしきヤツがずんずん近づいてきた。

あとはご想像の通りである。クソガキが何を言ったか知らないが母親は荒れ狂っている。

 

私はこんな時、一気にバカらしくなり冷静を通り越し氷のように冷たい対応を取る。仕事じゃないからね。これも化け幅が広いと言われる所以であろう。

 

私は流血している手を出し、

「お子さんがこうならなくて良かったですね。お子さんの取った行動をもし全盲の人間にしていたらこれくらいじゃ済まなかったかも知れませんねえ。よくあるじゃないですかこういう事故。ああ、言い忘れてましたが、この子は目が見えないんです。そりゃびっくりしますよね。いきなり触られたら。犬に恐怖心がないのも考えものですねえ。よく教育なさってくださいね。では失礼します。処置が遅れて切断になっても困りますし。私はそこの◯◯と言うものです。何かありましたらいつでもお越しください」(慇懃無礼w)

みたいなことをバカっ母に言った。

 

バカ母はキ◯ガイを見るような目で私を見ていた。

 

さて帰宅。

 

洗面所で痛いのを我慢しながら殺菌のハンドソープで傷口をゴリゴリ洗った。

 

軽く出来上がってる主治医がやってきて、

主「どしたーん?」

私「いろいろあってコイツに噛まれた」

 

傷口を見せる。そして主治医は、

 

主「あーそんなんツバつけときゃ治るわーwww」

 

飼い犬に手をかまれたような衝撃を受ける。仮にも医師である彼の吐く言葉ではない。

 

私は医師がいるのに自分で圧迫止血と応急処置を済ませた。

 

あ、合同練習…

うーん。弾けねえよな。

バンドエイドを3重くらい貼って試しに弾いてみる。

 

いってえええええ!

 

課「無理無理。休め休めwww」

 

私はバンドエイドをとった。やはりまだ血が噴出してくる。どうしようかな?でも賃金が発生している以上行かないわけにはいかないな。

 

私は主治医に指をみせ、

私「これ縫合したほうが治り早い?」

主「だからツバつけときゃ治るってw

 

本番まであと1週間。困った。

本番では指がちぎれようと弾ききるつもりではいるが、練習で痛めたら元も子もない。

 

やっぱ休むか。

 

月曜日にちゃんと外科医に診てもらおう。とりあえず殺菌薬だけ買いに行こう。

 

そう決めて休む旨を連絡する。

 

「えー今週も休むの?大丈夫?」

 

なんの大丈夫?かは分からないがたぶん気遣っての言葉ではないはずだ。

 

さて私は休むという選択をして気がラクになったので、久々に私もクズとなり浴びるほど酒を飲んだ。

 

 

そして数時間後、傷口の痛みが激化し私は夜間診療へタクシーで行くハメになった。

 

痛みさえ取れればいい。

 

医療関係者が4人もいて何をしてるのだ。クズは何人集まろうが所詮クズなのだ。またここでも飼い犬に手を噛まれたような気がした。

 

 

後は想像してくれ。

 

 

医師 「え?痛みとるの?」

 

 

そうだった。私は酒を浴びるほど飲んでいた。

日本人に生まれてよかった?いやいや日本に生まれてよかったでしょ。

先ほどのフレッシュなネタを忘れない内に書き記しておこうとスマホを手に取り自室にきている。

 

昨日はちょっと奮発してわざわざ車で30分ほどかかる肉屋さんまで肉を買いに行った。

 

今の若い方はあまり馴染みがないと思うのだが、そこはいわゆる同和地区と呼ばれ、一般的には江戸時代の身分階級の最下層の末裔的なイメージを持たれる場合が多い。

実際は江戸時代以前からのシステムらしく古くは中国の文化でもあるそうな。

 

実際の話、その地区に住まう人々は職業的な差別を受けてきており、現在もその風潮が色濃く残っている。

関西では在日問題とも繋がりが深く、何かと炎上するネタでもあるのだが、その問題に過敏になっているのは、いわゆる老害と呼ばれる高齢者や、無知なネット依存症の若者が蜂の巣をつつくようなことをしたりするからである。

その問題の解決には凝り固まった考えの高齢者たちが死んでくれたとしても、まだまだ時間がかかりそうだ。

 

じゃあ肉屋の話に戻ろう。

昨日は主治医から

スーパーの肉はイヤ。俺が払うから肉屋1軒買い占めて来い

とのラインが入っていたので、私は肉屋を丸ごと買い占めるためAを連れてそこそこ馴染みのある肉屋に向かった。本来なら夕方5時くらいには閉店なのだが、あらかじめ電話を入れていたので私たちを待っていてくれた。

 

私「こんにちはー今日はこの店丸ごと買い占めにきましたー」

さすがこの地区の肉屋だ。普通のスーパーではお目にかかれない部位の肉が揃っている。

美味そう。そのまま塩振って食いたい衝動に駆られる。

私「金・土・日で大人4〜5人が腹一杯になるくらいのいろんなとこちょうだい。今日は焼肉で明日・明後日は何するかまだわかんない」

店主「あいよ。明日モツ鍋にしたら?日曜はタンシチューとかどない?」

私「タンシチューか…(めんどくさいからマスターに作らせよう)。じゃあそれで。あとかすももらっていく」

かすとは「油かす」のことで地域によっては呼び方が違うかも。

関西ではかすうどんとか有名だ。お好み焼きに入れるところもある。食ったことのない方は見つけたらチャレンジしてみよう。どん兵衛にそのままトッピングしてもいいな。冷凍庫保存で結構日持ちはする。

昔は安かったのに今ではそこそこなメジャー食材になってきたので価格は高騰気味だ。

 

私たちはいろいろな部位を合計4キロほど購入した。店主は今日の自宅用の晩御飯で出す「ミノ天ぷらとふく(豚の肺)の天ぷらを持たせてくれた。

店主「タレある?」

私「じゃあタレももらっていこうかな」

主治医が払うので思う存分浪費してやる。

そのままその店オリジナルのパックに入ったタレを購入するのかと思いきや、店主は麦茶を入れるようなボトルにタレを一升瓶から移し替えて「はい」といいながらドンと置いた。

私「え、このパックのでよかったのに」

店主「ちょっとちゃうやつやねんw」

 

うわーすげえ興味ある。ヤバい。そのまま飲みたい

このボトルは?

店主「次来た時でエエよ」

 

肉だけの買い物のはずだが、スーパーのレジ袋5つ分くらいになった。私たちはきっとバカなんだな。

 

私以外は野菜を食わないのでラクだ。肉だけ食わせときゃいいクズな友人を持って幸せだ。

 

さて、Aはふくの天ぷらに興味津々だ。早速つまみ食い。

私「ちょっとクセあるよ」

A「美味い。ヤバい。新感覚。」

私「明日の朝か昼はかすうどんにしような」

 

そして昨夜はクズ4人で我が家のルールにのっとり七輪で焼肉を食った。

 

そして今日。

私はタレのボトルを返しにいく機会を早々に得ることとなる。

 

Aと主治医が昨夜のふくの天ぷらに異常な興味を示し、肉屋に行きたいとダダをこね始めた。

その肉屋は調理済みの食材も扱っており、日によって変わったものが店に並ぶこともある。

 

じゃあ行くか。

大人4人、軽に乗って肉屋へお買い物である。やっぱりこいつらとの行動はなんか恥ずかしい。

他のクズたちは昼メシを肉屋の惣菜で済まそうと企んでいるので昼メシどき前に出発した。

 

私も初めて昼間の惣菜の充実っぷりを見てちょっとテンションが上がった。基本韓国系なんだな。唐辛子を使ったものやニンニクを丸ごと牛肉で包んで揚げたものなんかが並んでいる。

やべえ。このままここに座り込んで食いたい

 

店主「白ごはんあるよー。よかったら上がっていく?」

 

え?まじ?こんなゴミ集団を家へ上げてくれんの?

 

さて前置きが長くなったがここからが本題。

 

私たちは自分たちが食いたい物をそれぞれ購入し、店主の奥さんはイヤな顔ひとつせずに広い和室に私たちを通してくれた。

 

あ、韓国人か。室内の雰囲気で分かった。それはどうということはない。そして次々に運び込まれてくる食事。豪快な大皿盛りだ。

料理が並ぶと次々に人が入ってくる。店主の両親、祖父母、店主の兄・妹(出戻りらしい)・弟。店主の嫁と子供2人、妹の子供2人。クズ4人。

総勢17人。

そりゃこんだけ広いスペース必要だわ。

 

飯はほんとにうまかった。やはり肉がメインとなるのだが、いろんな年代が揃ってるので、品数も味付けも年代に合わせて多種多様だ。

 

主治医は店主のご両親に勧められて真っ昼間から焼酎を飲んでいる。幸せそうだ。バカか。

 

店主のお父様は「私ら韓国人やけど日本で生まれてよかった思てんねん。親父らは生まれは韓国やけど日本へ来てよかった言うてるし、今韓国へ帰れって言われても帰りたくないわw」

私「それはなんで?」キャリコンか。

店父「韓国人は在日韓国人を韓国人として扱ってくれへんねんで。日本での差別よりエグいわ。それにな、俺の親父やらはもう年寄りやさかいよう分かるらしいんやけど、韓国は板間にペラペラの敷布団で寝るんやわ。日本みたいに畳でフカフカの敷布団なんかあらへん。韓国の親戚のとこへ行ったら拷問みたいなんやと。最近は韓国もベッドとか増えてきてるけど、年寄りが住むようなとこはまだまだそんなんや」

私「へー」

店父「俺も日本で生まれたし、君ら日本人には当たり前のことなんやけど、桜とか祭りとかこの畳とか。やっぱりエエもんやん。俺らはタイミング逃したけど、ウチのチビらは帰化させるで」

私「いい話をありがとうございます(化け幅w)

店父「韓国はな、やっぱり日本に20〜30年遅れをとってるわ。なんやかんやゆーてるけど、絶対日本に追いつかれへん。」

 

ふーん。韓国人にももちろんいろんな考え方をする人はいるが、日本人の私が直に聞く機会は滅多にない。もっと聞きたかったが、これ以上ここに居ると他のクズ3人は完全に出来上がってしまうのでそろそろおいとますることにした。

 

店主は店の裏に連れて行ってくれた。そこはあまり綺麗ではないが真っ直ぐな川が流れていた。土手には桜が土手沿いにズラーっと並んで立っている。

店主「春は桜がめっちゃ綺麗やねん。この間の◯◯の花火もここから見えるしな。ちょっと歩いたら小さいけど祭りもあるし。チビらに浴衣着せて連れて行ったわ」

私「失礼な言い方になったら悪いけど、それってどこにでもいる日本人じゃねえのw」

 

日本人は桜が好きで、花火が好きで、祭りも好きだ。畳の部屋も何故か落ち着く。

改めて考えることなく日本人とはそういうものだ。遺伝子レベルみたいな話で「なぜ?」と言われても答えようもないが、桜・花火・祭、どれも一瞬で終わる儚さと、鮮烈な余韻を残す美しさを持っている。

 

日本人に生まれてよかったと思うことは日常で多々あるけれど、これからは少しだけ言い方を変えてみようと思う。

 

日本に生まれてよかった。

 

 

 

さて出来上がりつつあるクズたちの尻を叩き、リビングまでどうにか到着。

 

クズたちはソファに崩れ込み衝撃的な一言を口走った。

 

 

 

 

しばらく肉はええわ。

制度や環境が役に立ってないなら、まず自分でなんとかしてみません?

お疲れさまでーす。

冷ややかな視線を浴びつつ私とAはぴったり定時に退社した。

おいバカ課長。お前も早く帰りたいならここで一発「この能無しどもめ!」と叫べばいい。

 

今日はこの後クズたちが「肉食いたい」という理由で我が家へやってくる。

どうせ課長は自分がさっさと帰りたいもんだから、7時くらいに「お前ら今日は帰れ。効率悪い」的なイヤな雰囲気を作ってさっさと帰るだろう。

ちなみに私はさっさと帰ってもクズたちが食う肉などの仕込みをしなくてはならない。

 

やれやれ。

 

今日は私が変人ポストと呼ばれるラクなポジションをNOと言い続けるだけで勝ち取った話。

 

私は決断が早い。

 

普段あまりそのことについて意識したことはなかったのだが、今日もそのことについて人から言われたので、私の無意識だろうと思われる行動を思い出しながら書いてみる。

 

私は基本的に返事はその場で行っている。

 

「◯◯さん、今日残業お願いできる?ちょっと手が回らなくて」

私「なんで今?それ予測できんかった?もうちょっと早く言ってきたら考えるくらいはしてあげるけど、それってどうしても2人分の残業代払ってまでやる価値のある仕事?」

「え、いや…」

私「じゃあしない」

結果私に残業をブッ込んでくるのは課長だけになった。

 

「◯◯さん、手が空いてそうだね。これ手伝ってくれないかな?」

私「この状態があと30分続いてたらほんとに手が空いてる状態だからその時言ってきて」

結果私に物事をむやみやたらに頼んでくる人間はAだけになった。

 

それらがなければとても快適である。

 

「◯◯さん、このチームに入ってもらえない?」

私「うーん…いつまでに返事したらいい?」

「できればすぐ」

私「じゃあ断る」

 

いい大人がする行動ではないよなw

無双ババアとは目くそ鼻くそだ。

 

だが私のその行動は一部の人間には好評だ。昇格こそないが、人事評価はそれなりに結果がついてきている。

 

でもね、私は新人時代の指導官だった課長にそうしろと言われたのだ。

 

権力に屈するな。断れ。

 

だからアイツはいつまで経っても課長止まりなのだw

 

性格もあるだろうけれど、いい人ぶって仕事を抱え込んでも何もいいことはない。

頼みごとをしやすい人間だと解釈され、余計な仕事が増えるだけだ。それでいいの?都合のいいように使われるだけだよ。他人なんてそんなもんだ。

 

世間では断る勇気とかよく言われるけれど、そんな大層なもんではない。

最初から人に頼ろうとしなければ、持ちつ持たれつなんてめんどくさい考えなんか持たずに済む。「アウェー上等」だ。

仲良しこよしを好む人にはお勧めはしないよ。

 

新人諸君もそろそろ背伸びは止めよう。自分の目的はなんだ?仲良しこよしじゃないだろ?

さあ言いなさい。一言で済む。

 

「NO」(あくまで社内用ね)

 

そして後述の言葉を呟くのだ。

 

 

私は主治医を始めとするクズたちとはたぶん持ちつ持たれつなんだろうけれど、めんどくさいことは誰もしない。したいことをして、したくないことはしないゴミ集団なのだ。

 

対クズ用防御呪文」と私が命名した、自身の防御に絶大な効果が期待できる魔法の言葉がある。

 

 

「やれやれ」

 

 

さあストレスを感じたら自嘲気味にこう呟いてみよう。

 

今のところ私はこれですべてのクズたちをうまくかわしている。