医療系クズの雑記ブログ

いろいろあってブログ名変えました。クズ上がりです。

焼肉きんぐとロマンスの鹿児島。

私としたことが食い放題で有名なあの焼肉きんぐを見落としていた。


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同僚(一応上司)のAと鹿児島へ2泊3日で墓参りも兼ねて小旅行へ行った時のこと。友人でもあり主治医でもある医師のOとバカ課長(今は部長)その2人組は予定が合わず泣く泣くお留守番である。

鹿児島到着は夕方だった。その日は鹿児島中央駅付近で寝るためだけのお安い宿を取っていたので夕食はその辺でテキトーに済ませようということになった。私はあれだけ鹿児島に訪れているにもかかわらず私もAも桜島へ行ったことがない桜島童貞だった。なのでチェックインを済ませるやいなやイソイソと桜島行きのフェリーに乗り込んでいた。

うん、昼間に車で行ったほうがいいトコだよね。

桜島観光はおよそ小一時間で終了。

そして猛烈に腹が減っていることに気づく。思えば朝に近所の喫茶店で軽いモーニングを食っただけなのだ。フェリー乗り場のベンチで晩メシの検索を始めた。腐っても新幹線の終点駅付近なのだ。食うものには困らない。がしかし、駅ビル内の人気の回転寿司屋はいかにも「本日品切れ」が炸裂しそうな時間帯。後はどこでも食えそうなうどん丼物の店。私たちの現在の胃袋を満たせそうな食い物屋はなかった。幸い鹿児島中央駅付近は市電(ティンティン電車)がお手軽移動手段として発達しており少し移動してでも腹いっぱい食えるトコをターゲットに食い物屋を探していた。

焼肉きんぐは?

Aがつぶやいた。二つ返事でOKし、私たちは市電に揺られて人生初の焼肉きんぐにノコノコとやってきた。

プレミアムコース一択だな。飲み放題も付けよう。3980円と1390円だしな。市電に揺られながら単品メニューの単価を調べる。原価率20~30パーセントとしてどちらにしても元を取る絶対の自信があった。腹が膨れればそれでいい。

早速注文を始める。(単価)

  • きんぐカルビ(680円)×4
  • 韓国フェアテジカルビ(不明)×4
  • どでかロース(1480)×4
  • 厚切りタン(880)×4
  • すき焼きロース(680)×4
  • 花咲ロースガリバタ(880)×2
  • 豚カルビ(390)×4
  • 壷漬け1本ミノ(490)×2
  • ホルモン(390)×4
  • レバー(290)×2
  • ご飯特盛(350)×2
  • わかめスープ(290)×2
  • チョレギサラダ(390)×2
  • サンチュ(290)×2
  • ナムル盛合せ(290)
  • キムチ盛合せ(290)×2


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これだけをまず1回目の注文として頼んだ。 「1回で注文出来る品数を超えています」

こんなエラーが度々出てイラッとしながら小出しに注文を進めた。途中からは焼肉ポリスという腕章をつけた男の子が私たちのテーブル専属みたいになって肉を焼いたり給仕してくれた。

肉とメシ。そしてビール。食は進みきんぐカルビ4人前なんて瞬殺で食い散らかし、「デカい肉は焼くのに時間かかるな、よし薄切り肉を片っ端から焼いて食おう。」

薄切り肉を食い散らかして、デカい肉を焼いてるその間はさっぱり冷麺で口直し。

韓国テジカルビうめぇリピだな。ガリバタ醤油は上手いけどロースが硬てぇ。ガリバタ醤油の再利用はきんぐカルビとどでかロースだな。追加。ホルモンちいせぇ。追加。ミノうめぇ。追加。

オニオンソースのハラミ忘れてた。これとりあえず2つ追加だな。


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ピリ辛のやつも片っ端から頼もう。全種類追加。

あっ!海鮮も食うか。エビ・イカ・タコ、海鮮バター醤油追加。白メシ特盛2つ追加。ビールも追加。

気づけばラストオーダーまであと20分。のんびり食ってたら後悔が残る夕食になってしまう!ひたすら肉とコメを食う。

ホルモンをまとめて頼めるだけ頼み、すき焼きTKGを食うため小ご飯とすき焼きロースも1度で頼める最大量を頼みきんぐカルビとオニオンソースハラミを各2個ずつ、厚切りタンを4個頼みラストスパートをかける。

厚切り牛タンと豚タンを塩ネギレモンタレでさっぱりと頂ききった頃タイムアウトとなった。

原価率を考えたら1人15000~18000円分以上飲み食いしたら元が取れそうなのだが、たぶんクリア出来たと思う。

 

焼肉きんぐ。アリだな。

 

市電に揺られ鹿児島中央駅まで戻ってきた私ちは「甘いもの食うの忘れたな.......」

「明日は朝から海鮮と白熊食おうな。」

私たちの鹿児島1日目の夕食は終わった。

 

2日目は枕崎方面まで車で行く予定だ。そして海鮮と鰻とトンカツを食う予定をホテルの部屋で相談して折り合いの着いたところで就寝した。腹いっぱい食えお手頃価格の焼肉きんぐデビューを果たしたことに大層満足した私とAはたぶんあっという間に眠りに落ちたと思う。

 

夜中トイレに起きた私は元パートナーの故郷である鹿児島に来たことをホテルの窓から見える電気の消えた観覧車と駅前のロータリーを見下ろしながら実感していた。うっすら見える黒い桜島に目を凝らして元パートナーが末期がんの頃に愛犬を連れて急な坂の上の実家にお邪魔したことなんかを思い出していた。

冷蔵庫のビールを取り出し珍しくグラスに注いで飲む。Aが寝返りを打つ。

「ラーメン食いに行く?」

「起きてたのか。ラーメンいいな。行く」

寝た時間は2時間ほど。焼肉きんぐで食い散らかしてから4時間ほど経ったころ、私たちは鹿児島ラーメンを食いに天文館までタクシーで向かった。私たちは気の合うもの同士なのだ。出会いが少し早ければ私とAとは何らかのロマンスがあったのだろうか?

 

.......元パートナーと出会ってから約15年、亡くなってから約7年.......

Aは小学生。犯罪じゃねぇか。

見透かしたようにAが

「今なら結婚もアリかもね。お父さんとお母さんが生きてるうちに。WINWINじゃない?」

コイツは優しいやつだ。今までと何も変わらないならそれもいいのかな。


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画像はすべて焼肉きんぐ公式からお借りしています。

 

 

 

 

私は決断が早い。